2019-12-24 更新
成田 凌、黒島結菜、周防正行監督
映画『カツベン!』の今月13日(金)からの公開を記念して、この度、お客様御礼舞台挨拶を12月23日(月)に実施! 並々ならぬ覚悟をもって主演をつとめあげた成田 凌、ヒロインである黒島結菜、そして周防監督の3人が登壇した。「この映画の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい」と兼ねてから話していた成田ら3人の想いの通り、この作品を鑑賞した多くの観客に直接感謝の気持ちを伝えた。
さらにこの作品が笑って泣けるエンタテインメントであることから、「大入」「大笑」「大泣」という特製パネルで3人が本作を観た観客に御礼! 観客もこの日のために配られた大入袋を持って、会場全体にカツベン!旋風が巻き起こった。
舞台挨拶を迎えた成田は、「ここで口上したのを思い出します」とにこやかに登壇。ぴあ映画初日満足度1位を獲得し、さらに公開初日からすでに知り合いから連絡が来た成田だが、この10日間でも、映画やCMのキャスティングをやっている方から「老夫婦が笑い転げていたよ。最高のデートムービーだな! あとお前センスあるな!と褒められました」と嬉しそうに話した。また街中で突然おじさんに「『カツベン!』観るぞ!」と声を掛けられたという嬉しびっくりエピソードも披露。一方で黒島は、「友達や知り合いからは連絡をもらいましたが、まだ街中では声をかけてもらってないです」と笑いを誘った。周防監督は、「大学生の時の友人から、“周防くんの映画観たよ”という手紙をもらって、さらに“いつもは周防君の映画と身構えてみるのに、今回は周防君の映画ということを忘れちゃいました”と書いてあって、本当に面白い映画になったんだなぁと実感しました」と喜びを語った。
MCから、本作では俳優・映画監督・映画館主などさまざまな映画に関する職業の人が出てきますが、もし大正時代に行けるとしたらどのように映画に関わりたいですか?と聞かれた監督は、「今の僕を考えれば監督だけど、もし本当に大正時代に生きていて無声映画を観ていたら撮りたいと思っていたかは分からない。映画が“見世物”という認識の前の時代なので。またあの時代、舞台の上で演じる俳優さんの方が格上で、映画に出る俳優さんは少し蔑まれていたんです。だからそれと同じように監督と言うものがどういうものか、観客自体も知らなかったと思うと、違う役職を選んだかもしれない。でも小学生の時柳亭痴楽さんが7・5調で面白く語っているのが大好きだったから、もしかしたら活動弁士になっていたかもしれない」と話した。成田は、「やっぱり映画役者かな! だってセリフを覚えなくていいんですよ(笑)。簡単だからっていうだけじゃなくて、表に出たいなと言う気持ちがありますね。でも活動弁士は本当に大変だからなかなか……」と語った。一方で黒島は、フィルムが好きなので、映写技師さんがいいです。この映画観てるとすごい分かるんですが、とても楽しそうなんです! だからやりたいなって思いました」と嬉しそうに話した。またこれを聞いた成田は、「映写技師役で出ているソンハさんの能力がすごすぎて、すごいことに気づかない!」とべた褒めした。
映画の俊太郎と梅子の幼少期の楽しい思い出も本作の見どころということにちなんで、小さい頃の幸せな思い出を聞かれた黒島は、「幼稚園の時に好きな子がいて、その子と一緒に歩いて帰る時があって。自分で言うのもあれですけど楽しかったなぁって(笑)。でも隣り合って帰るんじゃなくて、すこし男の子が前でその後ろを自分がついていく感じで、それもすごくかわいいなと思い出しました」とかわいいほっこりするエピソードを披露した。成田は、藤井 隆さんがものすごく好きで「HOT!HOT!」って意味も分からずずっとやってました。僕、小さい時は藤井さんをずっとダンサーだと思ってて(笑)。だからダンサーになりたいって思った記憶があります」とやんちゃな成田を想像させる幼少期の思い出を話してくれた。
さらに、これから来る年末年始の予定を聞かれた成田は、「毎年の予定なんですが、1月2日に子どもから大人までみんなでするサッカーの“初蹴り”をします。その後にみんなで豚汁を食べる瞬間が、お正月だなぁっと実感しますね。あとお母さんの作るお雑煮が世界一大好きなのでそれをひたすら食べてむっちむちになります!」と“餅”にかけたもち肌宣言をし、会場を沸かせた。黒島は、「実家の沖縄に帰って、年始はたくさんの友達と海外旅行に行きます!」と笑顔で話した。
ここで通常、作品の撮影終了時、つまりクランクアップ時には監督から花をプレゼントされることが多いが、約1年前の『カツベン!』の撮影終了に続いて、作品の公開という2度目のクランクアップを迎えた成田と黒島に周防監督からプリザーブドフラワーのプレゼント! 「映画がいつまでも心に残り続けるように」という思いの込められた半永久的に枯れない花であるこのプリザーブドフラワーは、「未来への希望」という花言葉を持つ赤いガーベラで彩られ、若き2人への周防監督のエールが込められた花束を、成田と黒島は満面の笑みで受け取った。さらに!サプライズで成田・黒島からも「あなたに出会えたことの心からの喜び」「感謝」という花言葉を持つピンクのバラ5本のプリザーブドフラワーを贈呈。「たくさん(『カツベン!』の)宣伝をしていただいてありがとうございます! あと食べ物の好みも本当にたくさん合って、なにか縁を感じました。本当にありがとうございました!」と成田から渡されると、周防監督は頬を緩ませ「ありがとう」と受け取った。
最後に、成田は「これからクリスマス、お正月など人に会う機会が増えていくと思うので、ぜひ面白かったとしゃべりで伝えていただけたらなと思います。またほとんどの人が活動弁士を知らない中、初めて触れる活動弁士が僕と永瀬さんや高良さんということで、緊張や責任感も感じますが、何の前情報なしで観てもらえる前提で監督も作って作っていますので、ただただ楽しんでいただけたらなと思います! 家族やたくさんの友達と楽しめる作品なので、にぎやかな映画館というものを感じてください!」と本作への思いを熱く語り、イベントは幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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