2019-07-27 更新
今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”がいたからだった。
『Shall we ダンス?』や『それでもボクはやってない』など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督が、今回選んだテーマはこの“しゃべりのスペシャリスト”! 平成の国民的映画を作り上げてきた周防正行監督が、活動弁士を夢見る青年を主人公にした物語を、完全オリジナル脚本で映像化。今まで自ら脚本も手がけてきた監督が、長年周防組の助監督をつとめてきた片島章三氏が書いた脚本にほれ込み、自身初となる自らが書いていない脚本の映画化への挑戦。昨年の撮影段階から多くの注目を集めてきた、令和の時代に贈る極上エンターテインメントである本作は、12月13日(金)に全国公開となる。
活動弁士を夢見る青年、俊太郎を演じるのは、本年度アカデミー賞新人俳優賞を受賞した成田 凌。「声」にまつわる壮絶なオーディションを勝ち抜き、映画初主演に挑戦する。そんな成田演じる俊太郎が町の小さな映画館で働くことになり、映画館館主(竹中直人)や、館主の妻(渡辺えり)、かつて憧れた弁士で酒飲みオヤジ(永瀬正敏)、イケメン看板弁士(高良健吾)、ヒロインの新人女優(黒島結菜)、ライバル映画館の親子(小日向文世、井上真央)など一癖も二癖もある個性的な面々に囲まれ四苦八苦。さらに俊太郎が持つ謎の大金を巡り、大金を狙う泥棒(音尾琢真)に追われ、泥棒を追う熱血刑事(竹野内豊)も加わり、物語は誰も想像できない空前絶後のドタバタ大騒ぎに!
周防正行監督が創り上げる日本映画の始まりの物語に乞うご期待!
一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。
隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手!
俊太郎の夢、恋、青春の行方は……!? 俊太郎の活弁がうなるとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる!
(2019年、日本、上映時間:126分)
キャスト&スタッフ
監督:周防正行
脚本・監督補:片島章三
音楽:周防義和
撮影:藤澤順一
活動弁士監修:澤登 翠
活動弁士指導:片岡一郎、坂本頼光
出演:成田 凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、竹中直人、渡辺えり、井上真央、小日向文世、竹野内豊ほか
配給
東映
2019.12.13 ROADSHOW
■ オフィシャル・サイト: www.katsuben.jp (外部サイト)
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