2019-07-27 更新
今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”がいたからだった。
『Shall we ダンス?』や『それでもボクはやってない』など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督が、今回選んだテーマはこの“しゃべりのスペシャリスト”! 平成の国民的映画を作り上げてきた周防正行監督が、活動弁士を夢見る青年を主人公にした物語を、完全オリジナル脚本で映像化。今まで自ら脚本も手がけてきた監督が、長年周防組の助監督をつとめてきた片島章三氏が書いた脚本にほれ込み、自身初となる自らが書いていない脚本の映画化への挑戦。昨年の撮影段階から多くの注目を集めてきた、令和の時代に贈る極上エンターテインメントである本作は、12月13日(金)に全国公開となる。
この度、ユニジャパンはANICA(イタリア映画・マルチメディア産業協会)と共催し、日本とイタリア間の映画・映像分野における関係強化を図るために、日本映画製作者連盟及び国際交流基金の協力を得て、ヴェネチア国際映画祭(2019年8月28日~9月7日)にて、プレス・業界関係者向けの日本映画特集上映&交流イベント「ジャパン・フォーカス」を実施することを決定。映画『カツベン!』が上映作品として正式出品されることが決定した。
また、映画予告編が解禁となった。
活動弁士を夢見る青年、俊太郎を演じるのは、本年度アカデミー賞新人俳優賞を受賞した成田 凌。「声」にまつわる壮絶なオーディションを勝ち抜き、映画初主演に挑戦する。そんな成田演じる俊太郎が町の小さな映画館で働くことになり、映画館館主(竹中直人)や、館主の妻(渡辺えり)、かつて憧れた弁士で酒飲みオヤジ(永瀬正敏)、イケメン看板弁士(高良健吾)、ヒロインの新人女優(黒島結菜)、ライバル映画館の親子(小日向文世、井上真央)など一癖も二癖もある個性的な面々に囲まれ四苦八苦。さらに俊太郎が持つ謎の大金を巡り、大金を狙う泥棒(音尾琢真)に追われ、泥棒を追う熱血刑事(竹野内豊)も加わり、物語は誰も想像できない空前絶後のドタバタ大騒ぎに! 抱腹絶倒の痛快活劇を期待させる予告編になっている。
本予告編は、解禁日7月26日(金)から全国の劇場で放映されている。
【第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」概要
● 日程:2019年9月2日(月)、3日(火)
● 会場:Sala Pasinetti
● 上映作品:
『楽園』瀬々敬久監督(KADOKAWA配給)
『人間失格 太宰治と3人の女たち』蜷川実花監督(松竹 アスミック・エース配給)
『カツベン!』周防正行監督(東映配給)
『蜜蜂と遠雷』石川 慶監督(東宝配給)
(配給社名 五十音順)
主催:ANICA(イタリア映画・マルチメディア産業協会) 共催:公益財団法人ユニジャパン 協力:一般社団法人日本映画製作者連盟、国際交流基金
(オフィシャル素材提供)
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