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『カツベン!』
無声映画の再現場面写真及び劇中キャスト解禁!

2019-09-01 更新

カツベン!katsuben
© 2019「カツベン!」製作委員会
配給:東映

 今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”がいたからだった。

 映画『カツベン!』の本編に登場する無声映画はすべて撮り下ろしだ。もとの映画が現存するものは当時の映像を参考に完全再現されている。また、その無声映画に出演する豪華キャストとコメントも解禁となった。

 世界中で幾度となく映画化され、オペラとしても知られる不朽の名作『椿姫』は、1921年に当時大人気だったルドルフ・ヴァレンチノと大女優アラ・ナジモヴァの共演の話題作を完全再現。パリの社交界を舞台に、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦マルギュリットと都会に出て来たばかりの純情な青年アルマンとの悲しくも美しい愛の物語を、マルギュリット役に草刈民代、アルマン役に城田 優という実力派俳優がタッグを組んで熱演。作品の重要な場面でもある2人の熱烈なキスシーンや、悲しいラストである病床に倒れるマルギュリットのシーンなどを最高の仕上がりで完全再現!草刈と城田の名演技によって蘇った「椿姫」に注目したい。


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 劇中に登場する無声映画のもう1つは、明治30(1897)年元旦から6年にわたって読売新聞に連載された尾崎紅葉の代表作ともいえる『金色夜叉』(『金色夜叉』は、オリジナル版が消失してしまっているため、1932年版を参考に制作。時代劇スターの林長二郎の貫一と大人気の田中絹代のお宮という配役は、当代随一の美男美女の共演と騒がれ人気沸騰、空前のヒット作となった)。1932年版をもとに制作した劇中の『金色夜叉』でお宮役を務めたのは、若手実力派女優としても名高い上白石萌音。かの有名な、許しを乞うお宮を貫一が下駄で蹴り飛ばすシーンも熱演! 見事にお宮を演じ切った上白石の演技にも目が離せない。


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 そして『南方のロマンス』は周防監督が本作のために制作した完全オリジナル無声映画となっており、そのヒロインを、連続テレビ小説「マッサン」でヒロインを演じ一躍有名となったシャーロット・ケイト・フォックスが演じている。また『カツベン!』本編の中には他にも『ノートルダムのせむし男』、『十誡』、『不如帰」といったもとの作品があるものから、『後藤市之丞』、『火車お千』といった完全オリジナル無声映画も登場! そのすべてが周防監督の撮り下ろし作品であることから、本作への並々ならぬ熱量が伝わってくる。『椿姫』に出演した草刈は、「城田さんは劇中の扮装がピッタリ! 短い時間でしたが、私のほうもすぐに役に入れました」と城田との共演について振り返った。また城田は、「今回の役は、いかに見本になった無声映画に近づけられるかがポイントでした」と語り、キャスト一同元の映画へのへの再現に心血を注いでいたことを感じさせる。上白石は、6年ぶりの周防作品への出演に、「久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました」とコメント。今回が周防組初参加となったシャーロットは、「監督をはじめ、皆さんとご一緒できて、本当に嬉しかったです!」と喜びを表している。


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 5年ぶりとなる周防監督作品に、超豪華キャスト陣はどのように劇中無声映画を彩ってくれるのか、細部までこだわり完全再現した劇中劇にも注目だ!


【草刈民代 コメント】

 [周防作品には『Shall we ダンス?』(96)、『ダンシング・チャップリン』(11)、『終の信託』(12)、『舞妓はレディ』(14)に出演]
 城田さんは劇中の扮装がピッタリ! 短い時間でしたが、私のほうもすぐに役に入れました。
 私は外人の役ですが、試写でご覧になった方で、何人か全く私に気づかなかった方がいらして、すごく嬉しかったです!
 椿姫はバレリーナ時代にも踊ったことがあった作品でした。こういう形でまた同じ役ができるのは楽しいことです。


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【城田優 コメント】

 [周防組初参加]
 今回の役は、いかに見本になった無声映画に近づけられるかがポイントでした。基本的には、感情の部分より、物理的な動きに関してのやり取りが多かったので、周防監督には、ぜひまた違う作品で、“お芝居”の演出を受けたいと心から願っております。今回は、実在した無声映画を観ながら、監督や草刈さんとともに、お芝居のタイミングや手の角度まで、細部にこだわり、完全再現しました。非常に“時代”を感じられる仕上がりになっていると思います。


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【上白石萌音メント】

 [周防作品には『舞妓はレディ』(14)に出演]
 6年ぶりの周防組は、久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました。
 カタカタと音を鳴らして回るフィルムに、映画の長い歴史を感じました。その一部になれたこと、本当に嬉しかったです!/p>
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【シャーロット・ケイト・フォックス コメント】

 [周防組初参加]
 この作品に参加させていただいた時間はとても素晴らしかったです。
 劇中劇は『風と共に去りぬ』に似た世界観で、とてもワクワクしました! 子どもの頃初めて観た映画の一つだったので思い出深く、なんとも美しい素敵なシーン。監督をはじめ、皆さんとご一緒できて、本当に嬉しかったです!Thank you very much!


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 なお、映画『カツベン!』は、現在開催中の第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」にて9月2日(月)、バイヤー向け上映が予定されている。



(オフィシャル素材提供)



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