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舞台挨拶・イベント

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『孤狼の血』初日舞台挨拶

2018-05-13 更新

役所広司、松坂桃李、江口洋介、真木よう子、ピエール瀧、中村倫也、音尾琢真
阿部純子、柚月裕子(原作)、白石和彌監督

孤狼の血korou

配給:東映
全国公開中
© 2018「孤狼の血」製作委員会

 5月12日(土)公開、昨今の日本映画にはない熱量とバイオレンスが魂に焼き付く、“血湧き肉躍る”映画『孤狼の血』。本作の公開を記念して、5月12日(土)に丸の内TOEI①にて、初日舞台挨拶が開催され、役所広司、松坂桃李、江口洋介、真木よう子、ピエール瀧、中村倫也、音尾琢真、阿部純子、柚月裕子(原作)、白石和彌監督が登壇した。


 当日、丸の内TOEIは映画『孤狼の血』をいち早く観ようと駆け付けたファンで賑わい、制作発表から1年の時を経て公開になる本作の期待度の高さを伺わせた。

 イベントでは、MCの呼び込みでキャストらが登場。客席からは割れんばかりの拍手が起こり、初日を迎えた本作への祝福モードに包まれながら温かい雰囲気の中でそれぞれの挨拶が行われた。

 MCから、各キャストに映画『孤狼の血』についての質問がされると、芸能生活40周年の記念すべき節目の年の主演作となった役所は「ギリギリ体力がもつかな、という作品に40年目で出合えました」と語り、松坂は「30歳になる節目の年に、役所さんと共演できて、白石監督ともまたお仕事ができて、そしてそれがこの『孤狼の血』の作品で、忘れられないとても大切な作品です」と述べ、またオファーの段階では「私はあまり面白いのかどうか分からない」と脚本を手渡してきたマネージャーが試写を観て「面白かったね」との感想をこぼしたことへ、「ほれ見たことか!」と監督、脚本、共演者全てにおいて断る理由がないとオファーを受けた本作への愛情をのぞかせた。

korou 実は『仁義なき戦い』が大好きだという江口は「オファーをいただいて私物の『仁義なき戦い』のDVDBOXなども掘り返して観ました」と振り返り、さらに「『凶悪』を観て“誰が撮っているんだ?”と白石監督の名前はインプットしていました。今やこういう映画は“時代劇”になるのかもしれないが、これがきっかけでヒリヒリする芝居ができる作品が増えれば良いと思います」と元々白石監督の作品の興味があったことを明かした。

 真木は「本編進むにつれて、このシーンがあるから真木よう子がキャスティングされたんだと思っていただけるはずです。梨子は着物を着ているので、着物での所作や、ドキッとさせる仕草を勉強しました」と役作りについて述べた。そして、白石組の常連でもあるピエールt瀧は「いつも話題になる作品を撮っておられる監督だが、過激なシーンであればあるほど監督が一番笑っていらっしゃる。それを見て、僕は“鬼畜どんぐり”というあだ名をつけました」とコメントし、会場はどっと笑いが起こり、続けて「男のバイオレンスさを、どこか可愛らしく撮ってくださるのが監督の専売特許ですね」と監督の良いところについても語った。

 また同じく何度か白石監督作品に出演経験のある中村は「やくざというのももちろんですが、世代を意識して演じました。先輩たちの年輪を重ねてきた熱さと、若い炎は色の熱も違うのかなと思いました」と役作りについて述べ、さらに「現場に行くと台本にないことを言われたり、先輩方が現場で楽しそうにされていたり、出てない役者さんに白石監督を紹介してほしいと言われることもあり、役者を疼かせる監督です」監督の魅力を語った。

 最初の挨拶から「映画の中ではパンチパーマにサングラス、白いスーツと放送コードに引っかかる見た目で登場するのに、今日は普通の恰好ですみません」と観客を笑わせていた音尾はn「鬼畜どんぐりに“音尾くん、パンチパーマできる?”と言われて2時間以上かけてパンチパーマにしました。髪を2センチに切って、根元から撒くのが痛いんですよ」と特徴的な髪型についてのエピソードを披露。

 原作には登場しないオリジナル・キャラクターを演じた阿部は「大先輩方との共演でとても緊張しましたが、どうにかついていかなきゃと思っていました」と撮影時の想いをコメントし、「役所さんが“お弁当、美味しいね”と声をかけてくださったり、私の分まで台詞を覚えて呉弁の発音を教えてくださったり、居心地のよい撮影現場を作ってくださってありがたかったです」と“雲の上の存在”だという役所との撮影時のエピソードを振り返り、それに対して役所は「やるときはやるでしょ」と、茶目っ気あふれる返しを見せた。

 原作者の柚月は「私が小説で描きたかったものを監督がしっかり受け止めてくださり、それを原作以上の熱さで描いてくださいました」と映画版について絶賛。「上映後に感じるじっとしていられないような気分を、多くの方に感じていただきたいです」と述べた。

 そして、本作の監督を務めた白石は「鬼畜どんぐりとかって言われていますが、皆さんに良い映画を届けようと身を削り頭をひねって考えた作品です」と制作への熱意を語り、「多少目を覆いたくなるシーンもありますが、最初を乗り越えるとすーっと最後まで観られるエンターテイメントになっております!」と作品をアピール。

 また、役所は本作でバディを演じた松坂を「松坂くんは格好良いですからね。本当に繊細に自分の役を積み重ねていくちゃんとしたプランをもった俳優さんで、まっすぐな目の力が共演者として頼もしいです」と絶賛し、松坂は「役所さんとは2本目の共演なのですが、役柄のバディという関係性もあって、親のような師匠のような大先輩のような存在でした。そして、大きく分厚く遠いなと、すごく感じました」と役所の言葉に恐縮しきった様子で、撮影を「かけがえのない時間」と振り返った。

 最後に役所から、「白石監督のもとで、スタッフ、僕たちキャスト共にのびのびと楽しく撮影させていただきました。素晴らしい役者さんたちが、生き生きと演じた映画になっております。女性のお客様が多いので、ぜひ男たちに“映画館にいけよ、牙を磨いてこいよ”言ってくださいね」とこれから映画を観る観客に向けてコメントし、盛大な拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。



(オフィシャル素材提供)




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