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『宇宙でいちばんあかるい屋根』
完成披露試写イベント

2020-08-05 更新

清原果耶、桃井かおり(リモートでの出演)、藤井道人監督

宇宙でいちばんあかるい屋根uchu-ichi 配給:KADOKAWA
9月4日(金) 全国公開
© 2020『君が世界のはじまり』製作委員会

 小説すばるで新人賞を受賞するなど、その表現力で多くのファンを魅了する作家・野中ともその大人気小説を、『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した実力派監督・藤井道人が映画化した『宇宙でいちばんあかるい屋根』。この度、公開に先立ち、8/3(月)に映画完成を祝した完成披露試写イベントが実施され、主演の清原果耶と藤井道人監督が登場、LA在住の桃井かおりはリモートで参加した。


 会場に主演の清原果耶と藤井道人監督が登場。そしてMCの声掛けと共に星ばあ役の桃井かおりが宇宙でいちばん“遠距離”な完成披露試写会と題し、LAより生中継で登場。「こっちは夜中の2時半よ~。健気でしょ桃井!」早速桃井節を炸裂!会場を沸かせた。清原が「今日は会場に足を運んでくださって、本当にありがとうございます。今日これから『宇宙でいちばんあかるい屋根』をご覧いただけるということが本当に嬉しい思いでいっぱいで、大切に大切に送り出したいなという気持ちで今日この場に立っています。今日はこれから楽しい時間を共有できたらと思います」と、桃井が「本当にこの時期に封切ができる幸せをしみじみ感じています。とにかくいい映画なので!よろしくお願いします! 今日はありがと!」と、藤井監督が「ちょうど1年前の今日、この映画をクランクインして1年後の今日、完成披露で皆さんにお届けできることを光栄に思っております。こういう時代だからこそ観ていただきたい映画が完成しました。今日は皆さん楽しんでいってください」と挨拶をした。

 はじめにLAに住む桃井が最近の生活について聞かれると、「えーっとね、日本よりはマシ??よ(笑)。ニュースを観てる感じだと、日本はみんなくっつきすぎてるように見えるし、なんかアメリカの方が結構2メートルキープしてるし、マスクもしてる。スーパーに行っても、人数制限してるし、ものすごく近寄らないように注意してる!」と、また自宅での過ごし方について「とにかくお店が開いてないので、毎日ご飯を作るのを本気でやっています。もういちいち買いに行ってる場合じゃないぜベイビーってね(笑)」とLAでの生活ぶりを明るく話す。久しぶりの対面となる桃井に対し、清原は「お久しぶりです~、お元気ですか?」と声掛けすると、桃井は「元気ですよ~!」と満面の笑顔で答える。「うれしいですね、こうやってまた顔を見られて光栄です」と1年ぶりの画面越しの再会を楽しんでいる様子。「いや~本当はそっちに行ければ良かったんだけどねぇ」と桃井が言うと、清原は「画面越しでも嬉しいです!」と答えた。


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 完成した本作を観た感想について、清原は「私はもう正直放心状態になってしまいました。初主演作という言葉だったりとか、エンドロールで自分の歌った歌が流れるとか、なかなか客観視できなくて。あ、終わったっていう安心感にも似た喪失感みたいなものが大きかったような気がしています。一緒に初号を観たスタッフの皆さんが、すごい良かったよ!っていう言葉をかけて下さったので、いい作品になったんだな。良かったなって。嬉しい気持ちはありました」と、桃井は「私は反対に、今まで自分が出た映画の中で一番自分が出てることが気にならなかった映画なんですよね。それですごく映画として観られました。監督が、これは群像劇じゃなくて彼女の世界を描いてるんだって。出来上がって作品を観たらそれがよく分かって、観てすぐに監督にメールしたくらい」と言うと、藤井監督は「はい、すごい嬉しいメッセージをいただいて、心臓がバクバクバクってなりました(笑)」と明かす。

 昨年の日本アカデミー賞で話題となった『新聞記者』と全く異なる作品に挑戦したことについて、藤井監督は「逆に『新聞記者』の方がイレギュラーという感じで。今回はプロデューサーの前田さんからこのオファーをいただいたときに、今まではずっと暗いところから光を目指すような映画を撮っていて、今度は明るいところからしっかりと暗いところを照らしていけるような作品を描いてみたいなと思って挑戦しました」と話す。

 本作が初めての藤井組となる桃井は藤井監督について「『新聞記者』を観て、その話をしているときにメールをいただいたので、運命を感じたのもあるし、監督がこんなものを作るのかっていう驚きもあったし、ワクワクもしたし、本当に年を取ってきたので、こういうオファーを待っていたという思いで嬉しかったです」と話した。本作で名コンビを演じた清原と桃井、お互いの印象について清原は「私が何か口にするのもおこがましいんですけど……、一緒にお芝居をしていてこちら側にに伝わってくるエネルギーの濃さとか強さみたいなものがとてつもなく大きくて、前を向かなきゃって奮い立たされるよな、現場でご一緒していて必死に後を付いていきたくなるようなそんな印象でした」と、桃井は「ものすごい孤独な女優さんだなっていう(笑)。すごい真面目で本気で作品を見ているし、自分が何をすべきかを見ているから、絶対に邪魔しちゃいけないなという気持ちになったし、彼女がやろうしている、真剣にストイックに考えていること、彼女の表現しようとしていることが見えなくて、冗談抜きで私が付いていったんですよ。それで映画を観て、あぁ良かった!って本当に思いました」と話すと、清原は「いやぁ、なんて答えたらいいか分からないです」と、大女優からの絶賛に言葉を詰まらせる。

 『デイアンドナイト』に続く藤井監督作品となる清原、本作が初藤井組となる桃井について、藤井監督は「今回の清原さんの役柄は『デイアンドナイト』とは正反対ですし、作品のトーンが違ったので、僕自身もすごく緊張して挑んだんですけど、最初からつばめでいてくれたので、衣装合わせから提案してもらったり、とても良い信頼関係で撮影することができました。桃井さんはクランクインまでずっとスカイプでやり取りをしていて、撮影中に初めてお会いしました。自分からすると、桃井さんの映画を観て育ってきたので、監督ぶってましたけど足はめちゃくちゃ震えてました(笑)。桃井さんが『ハーイ! エブリバディ―!』ってみんなを盛り上げてくれたこともですし、自分の監督人生の中でとても嬉しかったのが、桃井さんから提案してくれた言葉がたくさんあって、その言葉が自分にすごく刺さった。それが、清原さん演じるつばめにもリフレクションしてとても良いシーンになりました」と話した。

 

 また共演した伊藤健太郎の印象について清原は「すごく柔らかい波をまとわれてる方だなという印象があって、それはきっと伊藤さんの内から出る感覚なのかオーラなのか、すごく“優しい”っていう言葉が当てはまるような接し方をして下さったので、つばめとしてすごく楽しく撮影をご一緒させていただきました」と答えた。


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 星ばあという老婆役に挑んだ桃井はこの役柄に挑戦するにあたって心掛けたことを聞かれると、「全然実はなくて(笑)。監督が髪の毛を選んでくれたんですね。それで私の撮影前の仕事はパーマをかけるってだけだったのよ(笑)。あの頭で全部が出来ちゃうっていう、いろいろ話したけど結局頭だったっていうね(笑)。なんでそんなにこだわってたのか、それは監督に聞いてください」と言うと、監督は「自分の中の星ばあのイメージがもじゃもじゃなんですよね(笑)。それでいて、風になびかれてるイメージがあって。服とか髪の毛とか。でも、最初はカツラかもしれないなって思ってたら、次打ち合わせした時にはもうパーマをかけて下さっていて、それを観た瞬間に『あ!星ばあだ!』ってなったんですよ」と、すると桃井が「あ! そういえばキックボードも電動のやつ、すごい練習したんですよ。そしたら昔のキックボードでね、全然役に立たなくて(笑)。そしたら撮影中スコーン!って大事故起こしそうになって、その時のつばめが可愛くってね(笑)。みんな心配して寄ってくるんだけど、つばめだけが離れて小動物のように私を見つめてたんですよ。あの時のつばめは忘れないよ(笑)」と意外なエピソードを披露。「覚えてますか?」とMCに聞かれた清原は「鮮明に覚えてます(笑)。もうどうしようーってなってました」と答え会場を沸かせた。

 

 清原演じるつばめが14歳ということで、14歳の自分に伝えたいことを聞かれると清原は「4年前……14歳の自分がその時一番楽しいと思っていることを出来ているならいいなと思います」と、藤井監督は「20年前……20年後にはこんな素敵なキャストとスタッフと映画作りが出来るんだから、そのままちゃんと失敗ばっかりの人生を歩んだほうがいいよって、このままでいいんだよ、ですかね」と答えた。


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 そして今回抽選で招待された方から寄せられた“宇宙いち聞きたい質問”を答えるコーナーへ。清原への質問では、「星ばあから言われた言葉で、何が1番心に響きましたか?」と聞かれると、「“しぶとく生きろ”って星ばあに言われるシーンがあるんですけど、つばめとしてその言葉を受け取った時ももちろん感じることがあったんですけど、完成したものを観て時間が経って、今でもその言葉を思い返したときに、深く自分の中に染み込んできて、今真っ直ぐ前を見てちゃんと今自分がやっていることを一つひとつ丁寧にしぶとく図太くやっていきたいなって、つばめとしても私としても心の中に残り続けるんだろうなって思います」と、桃井への質問では「今のこの全世界的にも厳しい時期に、星ばあだったら何て言うでしょうか?」という質問に対し、「生きとけ!ってことですかね。とにかく歳食ってみてはっきり分かったのはね、若いときに考えてたほど人生長くないんだなって。やっぱり生きてるってことは結構面白いなって、歳食ってからもまた人生面白いのでね、とにかく生きとけ!ですかね」と、星ばあさながらの金言を披露。

 

 最後に全員への質問で「コロナで外出自粛中、お家で何をしていましたか?」という質問には、清原は「私はとにかく家で規則正しい生活をしようと思って。朝7時8時くらいに起きて朝ごはん食べて、掃除してお昼ご飯作って、映画観てっていう繰り返しをずっとしていました。全然苦ではなかったですし、そういうことが出来る日々もいいなと思えました」と、藤井監督は「僕はやっぱり家族と過ごしてました。元々不規則な生活だったんで、こんな時だからこそってことですごく家族と一緒に過ごしてましたね」と答えた。

 最後に、清原が「この作品は本当に本当に大切な作品で、撮影中から撮影が終わった後も、あんな奇跡的で充実していた輝かしい夏を藤井組の皆さんとキャストの皆さんと過ごせた私は本当に幸せだなあって今でも思います。あの素晴らしい現場を経て完成した素晴らしい作品となっておりますので、大人になった方、これから大人になる方へ、すごく懐かしい気持ちにさせてくれるところもあれば、自分の行動を思い直したくなるような部分とか、そんなふうに皆さんの心に何かが残るような作品になっていればなと思います」と、桃井が「若い時の悩みってちっぽけだったような気がするけど、悩みって大きい小さいとかじゃなくて、本当につらいんだなーって、若い時の自分を思い出すようなそんな映画になっています。こういう時期だから映画館に行ってとはなかなか言えないんだけど、でもやっぱり映画館で観てほしいな」と、藤井監督が「これだけ屋根の下にいる時間はないよなと、自分も家にいて思いました。たくさんの人にも観てもらいたいですが、皆さま一人ひとりの心に残るような作品になっていると嬉しいです。今日はありがとうございました」と締めくくり、大盛況のままイベントは幕を閉じた。



(オフィシャル素材提供)



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