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2017-03-04 更新
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017の2日目は、人気俳優・斎藤 工が長編作品監督デビューを果たす『blank13』の舞台挨拶に、出演の村上 淳と共に登場! さらに、2016年のファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門グランプリ受賞者・小林勇貴監督が、最新作『逆徒』のワールド・プレミア上映および次回作の発表会に登場し、会場を盛り上げた。
<『blank13』舞台挨拶>
俳優・斎藤 工が「齊藤 工」名義でメガホンをとった長編監督デビュー作、『blank13』のワールド・プレミア上映が行われ、斎藤と出演の村上淳が舞台挨拶に登壇した。人気俳優の来夕と同時にどこよりも早く作品を楽しめるという貴重な機会に、会場には朝早くから長蛇の列ができ、600人もの来場者が詰めかけた。上映前の舞台挨拶では、大歓声のなか斎藤と村上が登壇。これまでも本映画祭に参加している斎藤は、満席の観客を前に感激の様子。「自分の作品に、憧れの村上 淳さんに出演していただき、ゆうばり映画祭に帰ってこられたことを、映画の神様に感謝しています」と喜びを語った。過去受賞経験があるものの本映画祭への参加が初めてとなる村上は、「いろいろな映画祭をまわってきたが、素晴らしい」と本映画祭を絶賛。挨拶のあとは斎藤、村上も超満員の観客と共に、本作のワールド・プレミア上映を鑑賞した。
上映後は、映画を観た村上が「日本映画にまた素晴らしい監督が現れたなと思った」と称賛する一方で、斎藤が「実は本作での(村上)淳さんのセリフは全部アドリブ」と告白。俳優を信頼した斎藤の演出や、抱腹絶倒の村上の「歌」のアドリブ制作秘話が披露され、作品を観たばかりの客席からはどよめきと笑いが沸き起こった。また、斎藤は本作で監督だけでなく俳優としても活躍。高橋一生演じる主人公の兄役で、当初決まっていた別の俳優が急遽出演できなくなり、スタッフの後押しから自ら出演することになったいきさつも語った。
さらに、原作者のはしもとこうじ、編集の小川 弾も登壇し、映画化への思いやワールド・プレミアを迎えられた喜びを語った。最後は観客からの質疑応答も実施され、熱意あるファンたちからの質問に、斎藤たちが真摯に回答。そのほか、高橋一生が主人公役に満場一致で決まったことや、彼を軸に理想的なキャスティングが実現できたことにも触れ、次々と披露される熱いトークに会場はますますの盛り上がりを見せた。イベントの終盤には村上から、本作のプロジェクトが始動した際に、斎藤が「この作品はゆうばりを目指します」と宣言したことが語られた。「いろいろな映画祭がある中、『ここでかける!』と企画段階から貫く男気が素晴らしいなと思いました。斎藤 工に拍手を!」という村上の言葉を合図に、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こり、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
『blank13』
13年前に失踪した父が余命3ヵ月で見つかった。ギャンブル好きで借金を残したまま行方をくらませた父。母と兄は恨みしかないと言うが、果たして父は13年間なにをしていたのか? そして現在も、母と兄の記憶の通りのままの人間なのか? それとも弟コウジの記憶にある優しい父親なのか? 半年後、父の葬儀に集まって来た参列者から父親にまつわるエピソードが次々と語られ、取り戻せないと思っていた13年間の空白が埋まり、母と兄も知らなかった事実が明らかになっていく、実話を基にしたある家族の物語。
監督は俳優の斎藤 工で、本作が7本目の監督作、尚且つ長編作品監督デビュー作となる。主人公のコウジ役には高橋一生、その彼女に松岡茉優。失踪した父にリリー・フランキー、葬儀に集まった参列者には、個性派の俳優陣が集まった。また、音楽監督は俳優・ミュージシャンとしても活躍中の金子ノブアキが務める。
<スカパー!映画部×ゆうばり映画祭presents『逆徒』舞台挨拶、新作発表会>
昨年『孤高の遠吠』でファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門グランプリに輝いた小林勇貴監督が、満を持してゆうばり映画祭に凱旋。リンチによって死亡した少年が不死身の不良“逆徒”となってよみがえり、復讐に乗り出すさまを描いた衝撃の新作『逆徒』の上映が行われ、興奮冷めやらぬ会場に、監督の小林勇貴、特殊造形・プロデューサーの西村喜廣、出演の大石淳也らが登場した。
小林監督は、「お客さんに映画を楽しんでもらいたいという気持ちは変わらない」と語りつつも、かねてより描き続けている「不良」の世界にこだわり、不良をエンターテインメントに昇華させたいと熱い思いを語った。イベントの後半では、小林の新作発表会が実施され、間宮祥太郎を主演に迎えた商業デビュー作『全員死刑』の公開が発表された。さらに「『全員死刑』にしてやるよ!」という小林の迫力満点の作品紹介とともに、本作のゆうばり映画祭バージョンの予告編も上映。大盛り上がりの観客を前に、小林は「手ごたえはもちろんあるし、ものすごいものが出来たと思う」と意気込みを語った。
<【市民企画】鈴々舎馬桜独演会>
今年で7回目の夕張公演となった鈴久舎馬桜の独演会が夕張の市民研修センターで行われた。会場には約50名の地元の方が集まり、笑いを交えて落語を楽しんでいる姿に、市民の手作り企画らしさが感じられた。今回の独演会にあたり、馬桜さんは「若い子がナマの芸能にもっと携わる場を作り育てたいと思っている。札幌では落語会に参加していたが、あまり機会もなくなってきたので、今は図書館とのジョイントで(落語)を聞いてもらう機会を作って広げていければ」と、意欲的に語っていた。
■公式サイト:http://yubarifanta.com (外部サイト)
▼ゆうばり国際ファンタスティック映画祭とは
北海道夕張市において開催され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭実行委員会によって組織、運営されるものである。この映画祭はSF、ホラー、ファンタジー、アドベンチャー、アクション、サスペンス等、イマジネーションとエンタテインメント性豊かなファンタスティック映画を対象としたものである。
本映画祭の目的は、まだ見ぬ新しい才能の発見・育成や、映画による世界各国間の文化交流・相互理解の促進を通じて、市民、映画人、観客の三者のコミュニケーションによる出会いの場を映画祭が提供することで、日本国内のみならず世界各国におけるエンタテインメント映画の質の向上に寄与することを目指す。
(オフィシャル素材提供)