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2017-03-03 更新
3月2日(木)より、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017<会期:3月2日(木)~3月6日(月)>が遂に開幕した! 今や国内外に熱狂的なファンを持つ本映画祭も、今期で27回目。初日は、夕張市民らがゲストを迎える歓迎セレモニー、豪華ゲスト勢ぞろいのオープニングセレモニー、そしてオープニング招待作品の上映・舞台挨拶と華々しいイベントが続いた。
<歓迎セレモニー>
15時30分頃、オープニングセレモニーを前に、新千歳空港からゲストを乗せたバスが続々と夕張に到着し、恒例の「歓迎セレモニー」が開催された。集まった夕張市民たちは約200人。「おかえりなさい!」と笑顔で旗を振り、ゲスト陣の来夕を温かく迎え入れた。多数の豪華ゲスト登場で会場が盛り上がりを見せるなか、とりわけ大歓声のなか登場したのは、人気俳優・斎藤 工と村上 淳。
今年は斎藤が「齊藤 工」名義で長編初監督に挑んだ映画『blank13』を引っさげての来夕となった。本作に出演する村上は、「監督としての斎藤さんも素晴らしい」とその才能を絶賛。斎藤は「街の方たちとここまで一体化している映画祭はここしか知らないから、楽しみたい。(『blank13』は)一風変わった作品ではあるけれど、夕張にふさわしい作品だと思うので、ぜひ皆さんに届けたい」と映画祭参加への意気込みを語った。また、「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」受賞者の駿河太郎、足立梨花、静野孔文らも登場し、いずれも夕張市民の熱烈な歓迎を受けながら笑顔で花道を歩いた。
<オープニングセレモニー>
いよいよ「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」が開幕! メイン会場の「合宿の宿ひまわり」ではオープニングセレモニーが行われ、まずは財政再生計画の全面見直しを進める夕張市が作成した、「夕張市まちづくりコンセプト映像」が初お披露目された。
GLAYの快諾を得てBGMに使われた同バンドの名曲「BELOVED」、そして「RESTART! Challenge More!」のメッセージが力強く響き合うコンセプト映像に、会場からは惜しみない拍手が沸き起こった。オープニングセレモニーに集まった来場者数は約600名、取材陣は約50名。熱気あふれる会場にて、映画祭名誉大会長の鈴木直道夕張市長の挨拶により、ついに映画祭がスタートした。今や本映画祭の注目アワードのひとつとなった「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」の表彰式も行われ、今年の受賞者である俳優部門の駿河太郎、女優部門の足立梨花、クリエイター部門の静野孔文の3名が登壇。ステージで受賞の喜びを語り、さらなる活躍が期待される「ニューウェーブ」な受賞者たちに、会場からも惜しみない拍手が寄せられた。
そのほか、今年は出演作だけでなく審査員としても参加している武田梨奈、審査員長の内藤誠監督らが続々と登壇し、セレモニーの最後には映画祭実行委員長・小槍山博氏から開催が宣言され、大興奮の中「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」が開幕した。
◆映画祭名誉会長 鈴木直道夕張市長
なんとか今年も映画祭を開催できたのは、今日お集まりいただいたすべての皆さんのおかげです。今年は例年より遅い開催ですが、映画祭最終日にあたる3月6日(月)をもって、夕張市の財政破たんからちょうど丸10年となります。新しい夕張の一歩が、映画祭期間中にスタートします。この10年間、映画祭にお集まりの皆さんに夕張市民がどれだけ救われたかわかりません。映画祭を10年間支えてくださった皆さんと、映画祭の最終日に、リスタートの一歩をみんなで踏み出せるなんてこんなに嬉しいことはないと思います。皆さんと映画祭を楽しみつつ、夕張再生への一歩を踏めるように、この5日間存分に楽しみたいと思います。
◆京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード受賞者
駿河太郎(男優部門)
僕は今年39歳になるのですが、「ニューウェーブ」アワードをいただけると聞いて、嬉しい反面僕でいいのかなという気もしました。俳優を始めたのは遅いですが、今すごく楽しくお芝居のお仕事をさせていただいている中、賞をいただけるというのは本当に嬉しいです。今度はゆうばり映画祭で僕の出演作が上映されるように、そのとき夕張に帰ってきて「ただいま」と言えるように、役者道を精進したいと思います。
足立梨花(女優部門)
私はこうやって映画祭で賞をいただけたのが初めてで本当に緊張していたのですが、夕張に着いてたくさんの方から「おかえり」と言っていただけて嬉しくて、緊張がとけました。また皆さんに「おかえり」と言ってもらえるように、たくさん映画に出演して帰って来たいと思います。今年も仕事はじめは映画でした。ドラマやバラエティなどいろいろやらせてもらっていますが、映画もたくさん皆さんに観てもらえる機会をつくりたいと思います。
静野孔文(クリエイター部門)
海外の仕事ばかりで、皆さんの目につきにくい仕事ばかりしてきた私が、このような素晴らしい賞をいただけたことにびっくりしています。この受賞を機に、これからは日本でのフィルムづくりも精力的に行いたいと思います。良いきかっけをいただきありがとうございました。
<オープニング招待作品
『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』舞台挨拶>
本年のオープニング招待作品に選ばれたのは、『東のエデン』『精霊の守り人』『攻殻機動隊S.A.C.』など、重厚な世界設定を駆使して人間ドラマを描いてきた神山健治監督の最新作『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』。
上映前の舞台挨拶では本作のプロデューサー・岩佐直樹氏が登場し、オープニング上映を心待ちにしている観客たちから盛大な拍手で迎えられた。岩佐氏によると、本作が完成したのはなんと2月24日(金)。「監督がこだわってぎりぎりまで手を入れて完成した、できたてほやほやの映画」として、会場を訪れたファンに作品をアプローチした。さらに、本作の監督である神山健治、声優を務めた高畑充希、満島真之介、前野朋哉から、本映画祭のための動画メッセージも上映し、会場をさらに盛り上げた。
■公式サイト:http://yubarifanta.com (外部サイト)
▼ゆうばり国際ファンタスティック映画祭とは
北海道夕張市において開催され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭実行委員会によって組織、運営されるものである。この映画祭はSF、ホラー、ファンタジー、アドベンチャー、アクション、サスペンス等、イマジネーションとエンタテインメント性豊かなファンタスティック映画を対象としたものである。
本映画祭の目的は、まだ見ぬ新しい才能の発見・育成や、映画による世界各国間の文化交流・相互理解の促進を通じて、市民、映画人、観客の三者のコミュニケーションによる出会いの場を映画祭が提供することで、日本国内のみならず世界各国におけるエンタテインメント映画の質の向上に寄与することを目指す。
(オフィシャル素材提供)