2020-02-24 更新
佐藤浩市、丸山桂里奈、福島県立会津学鳳高等学校美術部員6名
この度、映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)をモチーフにした黒板アートを日学・黒板アート甲子園®2019で最優秀賞に輝いた福島県立会津学鳳高等学校の美術部員がLIVE製作! 主演の佐藤浩市、そしてサッカーの実業団に在籍していた際、福島第一原発で働いていた丸山桂里奈が黒板アートイベントに登場した。
本作で渡辺 謙が演じる吉田昌郎所長がサッカーの実業団に在籍時の上司だったという丸山は「所長付きとして吉田所長にお茶を出したりしていました。そうしたご縁があって本作も鑑賞させていただきました。最初から涙があふれ出てしまいました。スクリーンに働いていた職場が映っていましたし、福島県で見たことのある光景ばっかりで、映像の中に入っているような感覚でした」と吉田所長と共に働いていた際のエピソードを交え挨拶した。それに対して佐藤は「当時、直接現場を見てきた方、吉田さんを含め現場で働いていた皆さんを知ってる方にこのように仰ってくれてとてもありがたいです」と丸山のコメントに感謝を述べた。
そして本作をモチーフに約6時間かけて黒板アートを製作した会津学鳳高等学校美術部の代表は「このような機会を与えてくだり感謝しています。黒板アートという形で映画に対しての想いを述べることができたのは美術部としても誇りです」とコメントした。その黒板アートを見た佐藤は「これがチョークで描かれているというのは信じられないです。富岡町の桜も描かれてますね。色味とかも凄いです、油絵なのかなって思うくらい凄いですね。細かいところも擦ったりしながら描くんですね」と高校生たちが作り上げた黒板アートを絶賛した。すると丸山は「富岡町の桜は吉田さんお花見した場所なんです。本編を見た時もこの桜が映るシーンでとても泣いてしまいました」と本作の中でも象徴的な桜のシーンを模したアートを見て吉田所長との思い出を振り返った。
美術部メンバーも「本当に映画を観て感動しました。約6時間という短い時間でしたけど、自分たちの想いを黒板アートという形にできたのは嬉しいです。福島県は桜のイメージがあったので、桜のシーンにとても感動したので桜は外せないと話し合い今回の黒板アートにしました」と今回の黒板アート制作に至る経緯を話した。別の美術部メンバーは「当時は家が壊れると感じるくらい揺れて死んじゃうのかなって思いました。原発も爆発して、自分はその時小さかったからどれだけ大変なことが起きているのかが分かりませんでした。この映画を通して原発で働いていた人たちがどういう思いで頑張っていたのかを深く知ることが出来て良かったです」と震災の当時を振り返った。
負の遺産を遺産に変えるために我々が出来ることを聞かれ、佐藤は「当時福島県にいた彼らが語り部として後世に伝えてくれたら良いですよね。彼らも自分の子どもが出来た時にこの話をしてもらえたら嬉しいです」とこの負の遺産を遺産に変えることの出来る若い世代へのメッセージを残した。丸山も「本当に全ての記憶に吉田さんとの思い出があります。発電所にいた時、サッカーも応援してくれて、発電所から出た時も変わらず応援してくれました。作品を観た時に渡辺 謙さんが本当に吉田さんに見えたんです。本当に乗り移ってましたよね、演技ってすごいなと思いました」とコメントした。
そして高校生たちから当時原発にいた丸山に対して《実際に原発で働いていた、丸山から見て映画のリアルさ》を聞かれると「本当にそのものでした。吉田さんはとてもリーダーシップがある方で、佐藤さん演じる伊崎さんも現場のメンバーとの絆があってあの出来事を乗り越えたんだなと思いました」と答えると、質問をした高校生は「その時、小さくて震災の状況が分からなくて、もしかしたら東日本がダメになっていたのかもしれないということを知りました。大人は子どもが不安にならないように震災の詳細を伝えてこなかったんだなと思いました。本当にこの映画は私たち同世代にも観て欲しいと思いました」と同世代に向けての気持ちを語った。
最後に丸山は「私は映画に出演していないですが、日本の全員に観て欲しいと思える映画です。当時何があったのかを知ってほしいので、劇場に観に来てほしいです」と挨拶し、佐藤も「世の中は大変な状況ですけど、映画を観た方が十人いれば感想も十人十色ですよね。この映画は観終わったら必ず何かを感じることのできる映画だと思います」と感謝を込めて挨拶をしてイベントは終了した。
(オフィシャル素材提供)
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