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『歩けない僕らは』
オフィシャル・インタビュー

2019-10-13 更新

板橋駿谷


歩けない僕らはarukenaibokuraha
© 映画『歩けない僕らは』
配給:SPEAK OF THE DEVIL PICTURES

板橋駿谷

 1984年生まれ。福島県出身。
 劇団「ロロ」に所属、映画・テレビ・舞台・CMと幅広い分野で活躍中。
 26回読売演劇大賞 スタッフ賞に「オイディプスREXXX」作詞・ラップ指導でノミネート。
 主な出演作に、NHK連続テレビ小説「なつぞら」(門倉 努〈番長〉役 )、福島中央テレビ「絶景探偵。」などがある。2019年秋に全国で公開される映画『宮本から君へ』はドラマ版から続投する。



 7月にSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019で国内コンペティション短編部門の観客賞を受賞した映画『歩けない僕らは』が、11月23日(土)~新宿K's cinemaほかにて公開される。理学療法士の田口リーダーを演じた、「なつぞら」番長役でブレイク中の板橋駿谷のオフィシャルインタビューが届いた。


理学療法士の役でしたが、オファーを受けてどう思いましたか?

 俺自身が怪我して理学療法士さんにかかったことがあるから、「これ、いけるよ! これはやれるよ!」と思いました。経験があることとないことってめちゃくちゃデカイと思うんですよ。(撮影のために)改めてリハビリ施設に行って、今度は逆の立場で見ていくわけじゃないですか。なんでこんなに明るく声をかけるのかということが、すごく理解ができました。明るく声をかけるのが、患者にどれだけ安心感を与えるのか。あの時の俺を思い出して、お世話になったな本当に、と理学療法士の方たちに改めて感謝しました。


脚本を読んだり、お会いした、佐藤快磨監督の印象はいかがですか?

 ちょっと皮肉があるというか、世の中の思っていることに対してアンチテーゼになっていると思います。良い意味でちゃんと突っぱねたいんだなと。だから監督ってあんなに優しいんだなと思うんです。優しいからそれだけ想いが強いんだなと感じました。


主人公の先輩である田口リーダー役でしたが、どのようなことを心がけて演じましたか?

 上に山中 聡さん演じる課長がいるという設定でしたが、たまたま俺が理学療法士さんにかかっていた時に、全く同じ構造だったんです。一番上の人はどっしりと声を出して、優しい感じで現場を包んでいるんですよ。中間の人は、ちゃんと声を出しながら、フットワーク軽く、あっちに行ったりこっちに行ったりしながら、新人の指導もやって、言うことはちゃんと言う、という人だったんです。演じた田口は、患者さんファーストな感じで、「お前の人生はお前の人生だけど、俺らのやっている仕事は、患者さんの人生が一番だから、お前にできないことはもうやらせられない」ときっぱり言える人。どっしりとしながらも、きっちり厳しくしなくてはいけないところは厳しくする、というのを気をつけました。


arukenaibokuraha

「なつぞら」の番長役でしか板橋さんのことを知らない方からは、素敵な先輩役で意外だったという感想もあったのですが、ご本人は、番長と田口リーダーと、どちらの方が近いと感じていますか?

 番長のほうが近いです。いつになったら田口みたいにどっしりとできるんだろうと思っています。あの映画を撮った時は33歳だったので、今やったらやり方がちょっと変わるんじゃないかなと思います。


主演の宇野愛海さんとの共演はいかがでしたか?

 明るくて良い子で、すごく真面目な子です。それが役にも活かされていました。真面目に役と向かい合っている。撮影の合間はおちゃらける瞬間もあって。それが若さだし、その年代その年代でできる役というのがあると思いますが、それがフィットしていると感じました。


課長役の山中聡さんとの共演はいかがでしたか?

 「役者の先輩だな」と思うような優しさがありました。先輩先輩して威張らなく、それでいてちゃんと先輩としての立ち位置にいてくれるのが素敵だなと思いました。ただ山中さんを見ていればよくて、考えないで課長との関係性というのができたので、楽でした。それが助かったし、勉強にもなりました。


本作で一番難しかったところはどこですか?

 怒るというのが苦手なので、先輩として「お前には預けられない」と言うところが難しかったです。怒りたくないけれど怒らなくちゃいけないという先輩としての部分です。理学療法士のやり方は、監修の方がちゃんと教えてくださったし、患者としてリハビリをやっていたから、そこまで難しくなかったです。


特に注目してもらいたい部分はありますか?

 新人理学療法士と脳卒中になって半身不随になる青年(落合モトキ)の成長がまず大きくあり、それを取り巻く人たちの物語があります。人間的な成長や仕事的な成長もあるけれど、そこに散りばめられた物語がずっと動き続けているというのが一番の見どころだと思います。


読者の方にメッセージをお願いします。

 この映画を観た時に、目標・ゴールって一杯あるんだなと思ったんです。この映画を観たら、そのゴールって今どこなんだろうって、観客の皆さんのそれぞれのゴールが動き出すと思います。それが近くにあるか、すごく遠くにあるかは見た人それぞれだけれど、ゴールをみんなで見つけにいければいいんじゃないかなと思います。



(オフィシャル素材提供)




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