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『コンプリシティ/優しい共犯』
公開記念トークイベント

2020-01-11 更新

ロン・モンロウ、LiLiCo

コンプリシティ/優しい共犯complicity 配給:クロックワークス

© 2018 CREATPS/MYSTIGRI PICTURES

 映画『コンプリシティ 優しい共犯』の公開記念トークイベントが都内で行われ、中国人モデルの“栗子(くりこ)”ことロン・モンロウと映画コメンテーターでタレントのLiLiCoが出席して、日本語でクロストークを繰り広げた。


 本作は、短編映画『SIGNATURE』が第70回ロカルノ国際映画祭で高い評価を受け、米アカデミー賞®公認映画祭であるエンカウンター短編&アニメーション映画祭でグランプリを受賞した近浦 啓監督の長編映画デビュー作となる。技能実習で日本に来たものの劣悪な職場だったために逃亡。他人に成りすまして働く中国人のチェン・リャン(ルー・ユウライ)と、孤独な蕎麦職人・弘(藤)は親子のような関係を築いていくのだが、不法滞在者を追う警察の手がチェン・リャンに迫る。2人はお互いの幸せを願い、ある決断をする。2人が嘘の上に築いた絆の行方とは――。

 中国からやってきた若者が日本で働きながら成長していくという物語にちなんで、来日して1年半で日本語もだいぶ話せるようになったロンに、来日して30年となるLiLiCoが様々なアドバイスをするという趣旨でトークショーは繰り広げられた。


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 ロン・モンロウは中国湖南省出身。2015年に中国の大型オーデイション番組でグランプリを獲得した。2017年には自身が投稿したSNSで“可愛すぎる”と話題を集め、2018年に来日。ドラマティックドキュメンタリー番組「ダブルベッド」に出演するなど、日本での活動の場を広げている。

 最初にロンが「今日は、ここに来られてとても嬉しいです。映画を楽しんでください。日本に来て1年半になります。もっと頑張らないと……」と日本語で挨拶。会場からは驚きの声と共に大きな拍手が送られた。また、作品についてロンは「中国と日本、解決しなければいけないことがたくさんあります。私たちのような若い人たちが懸け橋となって解決していけたら……」と熱いメッセージを伝えた。


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 すっかり日本になじみ、中には日本人では?と思っている人もいるというLiLiCoは、作品について「色彩がキレイだなぁ~って」と作品の世界観を絶賛し、「主人公の頑張りに勇気がもらえる映画です」とアピールした。さらに、30余年の日本滞在を振り返って「日本の文化が大好きです。特におしぼりを出す日本って素晴らしい」と目を輝かせたが、「ビザを取るときはいつも日本は難しいなと思います」と苦労も吐露していた。


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 今後日本で活躍していくためにロンがLiLiCoにアドバイスをもとめると、LiLiCoは「恋をすることが一番!」と恋愛することが日本語を覚える近道であると強く推して会場を沸かせた。ロンは「出会いが大事ですね」とにっこり。さらに、LiLiCoは「間違っても、分からなくてもどんどん話すことが一番」と実のあるアドバイスをした。


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 ロンにとって、日本に来ての一番は「日本に来てから周りがメイク、髪形などできれいにしてくれます。それが一番楽しいです」とおしゃれに興味があると明かしていた。また、最近覚えた日本語は「人生は山あり、谷あり」と明かしていた。ロン・モンロウは1st Photo Book『夢』を発売する。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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