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『初恋』ジャパンプレミア

2020-02-03 更新

窪田正孝、内野聖陽、大森南朋、染谷将太、小西桜子、ベッキー、村上 淳、三池崇史監督

初恋hatsukoi 配給:東映
2020年2月28日、全国公開
© 2020「初恋」製作委員会

 三池崇史監督×窪田正孝主演の映画『初恋』がついに、2月28日(金)の日本公開を控え、豪華キャスト登壇のジャパンプレミアイベントが実施された。始めに天涯孤独ながら天性の才能を持つボクサー葛城レオ役を演じる窪田正孝、オールドスタイルの武闘派ヤクザ権藤役を演じた内野聖陽、アンダーグランドに足を踏み入れた悪徳刑事大伴役を演じた大森南朋、組織の中でうまく立ち回り上りつめたヤクザの策士加瀬役を演じた染谷将太、不遇な家庭環境から、ヤクザに身売りされ囚われの身となっている少女モニカ役を演じた小西桜子、彼氏を殺され復習の鬼と化す女 ジュリ役を演じたベッキー、世話になった権藤の出所を心待ちにしている昔気質な武闘派ヤクザ市川役を演じた村上 淳、そして本作のメガホンをとった三池崇史監督が登場。


 カンヌ国際映画祭 監督週間やトロント国際映画祭 ミッドナイト・マッドネス部門での上映は映画ファンを大いに沸かせ、世界29の映画祭に出品している本作。国際映画祭について、監督は「いろんな所に行きました。ヨーロッパも、アジアも……インドも行きましたね」と振り返り、「案外、この作品を観て戸惑うのは日本かな? でも、ラブストーリーですから。皆さん、元気になれる映画だと思います。希望に満ちた作品」と自信をみせた。キャストも参加したカンヌ国際映画祭の話になると、窪田は「あの時は1泊3日の弾丸でした。日本に強制送還されたんです(笑)」と当時ハードスケジュールで参加したことを明かした。監督と小西だけの参加だった上映会について、「三池監督と登壇して、一緒に会場で作品を観たのですが、熱気を生で体感できて、愛おしかったです」と笑顔をみせる小西。他キャストも興味津々で、内野が「どこが一番沸いてたの?」と問いかけると「いろいろなシーンでイスが揺れるほど笑っていました!」との回答に、へぇ~と感心をみせる一同。しかし、マカオ国際映画祭に参加した窪田が「滝藤さんのシーンが一番ウケていました」と明かすと三池監督は「滝藤さん撮影1日というか1時間くらいだったよね」と言うと、「あんなに美味しいところを持っていって……羨ましかった。」と本音が漏れると会場からは笑いが起こった。

 そして、終盤の重要なシーンを撮影したホームセンター、ユニディの話になると監督は「何でもある素敵なお店です」と紹介。内野は店内の立ち回りで「ユニディが血まみれになって、あんなにハチャメチャにして大丈夫だったかなって、実は心配でした……」、大森は「幾度となく、ユニディで朝日を見た……」と、深夜から早朝までの撮影が何日にもわたったことが印象深かった様子。監督は「社長が作品を観に来てくださったんですが喜んでました。“またよろしくお願いします”っておっしゃってたので、次は爆破しても、燃やしても大丈夫かもしれない……」と言った瞬間、「ダメでしょ!」と息の揃った声でキャスト陣から総ツッコミを受ける一幕も。

 ベッキーは「歌舞伎町で雄叫びあげながら走るシーンはカメラが少し遠目から撮影していたんです。血を流しながら、裸足で走ってたので、はたから見たらすごい絵面で……目撃した方が“撮影だといいな……”ってSNSに書いていて(笑)」と驚きのエピソードを明かし、「この場であれは撮影でしたって、やっと言えてよかった(笑)」と一安心。また、「車の中の撮影が最高でした! 車内では皆さんの新しい一面を見られた気がします。」と撮影当時を振り返る窪田。染谷も「本当に車を爆走させて、すごかったです」と駐車場で車を猛スピードで走らせて撮影したアクション・シーンを挙げ、「カットがかかった瞬間、大爆笑が起こるくらい凄まじいシーンだったんです」と明かした。監督は「近年、バイクに乗っているキャラクターが危ないからあまり出てこないんです。そんな中、車を猛スピードで走らせて……リスクをもって作り上げられた作品なんです」と作品への本気度をみせた。大森は「三池監督は本当にいつも現場で楽しそう」と改めて三池組への参加を思い返すと、窪田も「三池監督とは夜に仕事することが多い。夜をこんなに味方につける監督はいない。夜の撮影って特別な気持ちになって高揚感があるんですけど、監督はそこにプラスで後押ししてくれる」と語り、「普通じゃありえないことをリアルに突き詰めるのがいい意味でクレイジーなんです!」と特別な三池組への想いを明かした。

 一方、三池組初参加の小西は「スタッフも皆さん、いきいきと楽しそうでした。そんな現場に参加できて、毎日刺激的で私自身もすごく楽しかったです!」とコメントし、村上も「憧れに憧れまくった三池組初参加で、監督をトップに完璧な現場でした」と語った。そして、ベッキーは「阿吽の呼吸がすごかったです。感情MAXのところでカメラ回してほしいって思った、その瞬間、三池監督がカメラを回してくださって……。私のボルテージを把握して下さったのが、初めてじゃないようで感動しました」と三池監督の神エピソードを語ると、監督は「ベッキーがやらなかったら、この役はあそこまで弾けなかった」とベッキーの演技に賞賛を送った。

 そして、『初恋』のタイトルにちなみ、これからチャレンジしてみたい「初○○」を尋ねると、窪田は“初登山”と宣言し、「ずっと登山したいって思っていて、自分の奥様と一緒に。もしよければ皆さんご一緒に……」と登壇者全員を誘うと、「いやいや~」と謙遜を見せ、全員の息ぴったりのやり取りに会場から笑いが起こった。内野は「煙草を吸う役だったので……今年は健康になりたいなと思ってます」と“初禁煙”と明かした。大森は「子どもが産まれたので、一緒に公園デビューしたい」とほのぼのとする子どもとの“初公園デビュー”と宣言。そして、染谷は「実は自分も登山だったんだけど……毎年富士山登りたいって思っていて……」と窪田と一緒だったそうで、「じゃあ、やっぱり一緒に行きましょうよ!」と即座に誘う窪田。その誘いに対し、染谷は「いやいや~」とまたもや謙遜し、笑いを誘った。小西は“初海外旅行”と言いつつも、カンヌ国際映画祭監督週間で渡航していることから、「カンヌは行きましたけど、プライベートで行きたいです。ヨーロッパとか」と仕事で訪れたことで、改めて魅了されたそう。ベッキーは「“味噌づくり”! 実はもう予約もしました!」とすでに“初”へのチャレンジは準備万全。村上は「今年でなく、2024年あたりで“初監督”したいです」と明かすと、「俺たちも呼んでよ!」と大森。村上は「もちろん! 三池さん主演で!」と衝撃の構想を語った。監督は「今年“初還暦”になるんです。これからも毎回最後のつもりで楽しんで撮影したいと思う」と映画製作への更なる意欲をみせた。

 最後に、窪田は「海外を巡って、やっと日本に届けられるのが感慨深い。嬉しいです!」と喜びをみせ、内野は「僕の演じた権藤はかなり暴れているので、お楽しみください」とコメント。染谷は「撮影が本当に楽しくて……でもそれ以上に楽しい映画に仕上がっています!」と自信をみせた。ベッキーは「正直、開始10秒でどこが“初恋”……?って思うかもしれないのですが、ラスト10秒で“初恋”!って納得いくと思います! ぜひ楽しんでください!」とこれから観る観客へ向けて期待膨らむコメントを送った。監督は「歌舞伎町を舞台にしたこの作品が、ここ新宿で上映されるのが運命のようです。映画観終わった後に、シーンを思い浮かべながら家路へ向かっていただければと思います。今の新宿はクリーンな街になっていますので(笑)」と会場から笑いを誘い、締めくくった。



(オフィシャル素材提供)



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