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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』【特別先行版】
第32回東京国際映画祭 ワールドプレミア

2019-11-05 更新

のん、岩井七世、片渕須直監督、コトリンゴ

この世界の(さらにいくつもの)片隅にikutsumono-katasumini 配給:東京テアトル
2019年12月20日(金) テアトル新宿・ユーロスペース他全国公開
© 2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会

 第32回東京国際映画祭特別招待作品『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』【特別先行版】のワールドプレミアがTOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催され、上映後の舞台挨拶にのん、岩井七世、音楽を担当したコトリンゴ、片渕須直監督が出席して作品への想いを語った。


 本作は、こうの史代氏の漫画を映画化し、2016年11月に公開された『この世界の片隅に』に約30分間の新たなエピソードを加えて、第2次世界大戦中の広島・呉を舞台に、すずが遊郭で出会う同世代の女性リンとの交流など多数の新規映像を通して“さらにいくつもの人生”を映し出される。

 主人公のすずの声を再び担当した、のんは「前回から3年がたっているので、プレッシャーはありましたが、いろいろ準備をしました。そして、スタジオに行ったら、監督がいらっしゃって、監督への信頼があったので、しっかりと強い気持ちを持って臨むことができました」と収録時を振り返った。


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 片渕監督は本作について「まだ終わりではないのです。あと数分のエピソードが付け加えられます。今日も帰ってから作業(苦笑)します。長い長いすずさんの人生を、この映画を通じて感じていただければと思います……」と作品に込めた想いを伝えた。さらに、「前作より今回はもっと複雑になって、すずさんの人格、存在が多面的になっています」と語り、すずという主人公の内面をより深く掘り下げて描いたことを報告した。


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 遊郭に迷い込んだすずと出会う女性・リンを演じた岩井は「3年たって、新しく入ったシーンを楽しみにしていました」とコメント。そんなリンについて、のんは「すずさんのなかでリンさんがこんなにも大きな存在だったんだなと感じるシーンがたくさんあります。リンさんと周作(すずの夫)さんとの関係で複雑な感情を表現するのは難しいなと思いながら演じているうちに、新たにすずさんのいろいろな面に気づくことができました。再びこの役に挑めることができて良かったです」と喜びをかみしめた。


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 音楽担当のコトリンゴは本作のために3曲を書き下ろした。また、エンディングテーマの「たんぽぽ」も再収録している。コトリンゴは、「今作では、すずさんの世界にリンさんが深く関わっていって、すずさんの夫・周作さんも絡んできます。前作で使用した音楽を発展させる形で新しいシーンにつながっていけばいいなと思いました。『たんぽぽ』は名残惜しい重厚感を出したくて、アレンジを豪華にしました」と説明し、楽曲に込めた思いを伝えた。


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 最後に、のんは「『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は、新たな気持ちで観られる映画だと思うので、たくさんの人におすすめしていただけたら嬉しいです」と客席に呼び掛けた。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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