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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
チャリティ試写会

2019-12-20 更新

のん、片渕須直監督
天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下

この世界の(さらにいくつもの)片隅にikutsumono-katasumini 配給:東京テアトル
全国公開中
© 2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会

 天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下が12月18日(水)、東京・港区虎ノ門の日本消防会館(ニッショーホール)で開催された映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のチャリティ試写会にご出席された。ご鑑賞には主人公・北條(浦野)すずを演じるのん、片渕須直監督らが同席。上映を前にのんと片渕監督が舞台挨拶に登壇し、のんは「本日はご覧いただき、誠にありがとうございます。新たな形の新作として上映することができて、とてもうれしいです」と緊張した面持ちで挨拶した。


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 2016年11月に公開された『この世界の片隅に』(こうの史代原作)に、38分もの新たなシーンを追加した本作。本編は先日完成したばかりだといい、片渕監督は「本当に長いこと、皆さんをお待たせしてしまった。明後日(12月20日)にはもう全国公開なんですが、我々もつながった状態の本編を大きなスクリーンで観るのは今日が初めて」と明かし、「たくさんの皆さんとご一緒する機会をいただき、本当にありがたいなと思います」と感謝を述べた。


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 「いろいろな意味で全体的に意味合いが変わっているんじゃないかと。新しい映画として、皆さんに提供したいと思います」(片渕監督)、「前作もすずさんの悩みや不安が描かれていましたが、今回は一筋縄ではいかない、いろいろな感情が渦巻いている。前作と同じシーンでも、セリフの響きが全然違っていて、すごく刺激的。感情がダイレクトに伝わり、より生きる力強さをひしひし感じる映画になっている」(のん)。舞台挨拶を終えると、客席で天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下とともに映画を鑑賞した。


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 2時間48分の上映が終わった後、取材に応じたのんと片渕監督は、天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下との懇談について「天皇陛下は『長さをまったく感じない。圧倒されました。丹念な仕事をされましたね』と言ってくださった。また皇后陛下は『とても感動しました。たくさんの方に観ていただきたいし、できれば海外にも広がっていって欲しい』とおっしゃっていただいた」(片渕監督)。また、天皇陛下から「(舞台となる)広島の呉には何回くらい行かれたんですか?」「何人くらいで絵を描いているんですか?」といった質問を受けたと言い、両陛下が「すずさんの声は、のんさんがぴったり」とご発言されたことも明かした。

 また、愛子内親王殿下は、のんが2013年に主演した連続テレビ小説のファンとのことで、「のんさんに会えて、とても嬉しそうなお顔だった」と片渕監督。

 さらに愛子内親王殿下は昨年、修学旅行で広島を訪れており、片渕監督は「愛子さまは『感動しました。昔の広島はああだったのですね』と仰っていた」とご様子を語った。

 なお、当日は日本赤十字社後援によるチャリティ試写として開催され、集まった寄付金は、日本赤十字社広島県支部に送られる。



(オフィシャル素材提供)



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