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『種まく旅人~華蓮(ハス)のかがやき~』石川県 先行公開記念舞台挨拶

2021-04-04 更新

栗山千明、平岡祐太

種まく旅人~華蓮(ハス)のかがやき~tanemaku-tabibito 配給:ニチホランド
全国公開中
© 2020 KSCエンターテイメント

 日本の「食」を支える農業や漁業といった第一次産業を応援するためにスタートした映画『種まく旅人』シリーズ。

 石川県金沢市の伝統野菜でもある「加賀れんこん」をテーマに描く、シリーズ4作目となる最新作『種まく旅人~華蓮のかがやき~』が3月26日に映画の舞台となる石川県にて先行公開をスタートさせ、翌日の3月27日(土)に、石川県金沢市のユナイテッド・シネマ金沢にて石川県先行公開記念舞台挨拶が行われた。主演の栗山千明、共演の平岡祐太が登壇し、本作の見どころを交えたトークを繰り広げる晴れやかな舞台挨拶となった。


 れんこん農家の視察のため石川県金沢市へとやってきた農林水産省職員、神野恵子(栗山千明)。一方、父親が病で倒れ、突然、実家のれんこん畑の後継ぎ問題に直面し、結婚を考える恋人との関係にも苦悩する銀行マン・山田良一(平岡祐太)。そんなふたりが、農業という職業が抱える問題点や、家族の在り方、そして農業に関わる人々の心の交流に触れながら、人生を見つめ直す心温まるヒューマン・ストーリー。

 盛大な拍手で迎えられた、栗山千明と平岡祐太。「映画をご鑑賞いただいた皆様にお会いできて、とても嬉しく思っています」という栗山のあいさつに続き、「ご鑑賞いただいたお客様と接することが初めてのことで、今日はネタバレを気にせずに話せるので、楽しみにしています」との平岡の挨拶で舞台挨拶がスタートした。

 映画の舞台となった石川県で公開を迎えられた、いまの気持ちを聞かれ、「本当に嬉しいの一言です。撮影自体は2019年の秋で、いつ作品を皆様に観ていただけるのかと心待ちにしていたなか、やっと公開を迎えることができました。この映画は金沢の皆様のご協力があって完成した作品です。まずはこの金沢の地で公開を迎えられたことが本当に嬉しく思います」と栗山が語ると、「お客様がいなかったらどうしようかと不安でしたが、こんなに多くのお客様が観に来て下さって本当に嬉しいです」と平岡も満席の観客を前に、嬉しさを言葉にした。


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 栗山はシリーズ2作目に続いて主人公、神野恵子役を演じたが、今回役作りなどで心がけた点について、「井上監督からは、人間ドラマではあるが、エンターテインメント性の部分を神野恵子には担ってほしいとの要求があったのでその点は意識しました。あと、神野恵子はお節介な役どころであり、カップルの問題に首を突っ込むのですが、皆様に共感していただけるように気をつけて演じました」と語った。一方で平岡は、「台本を読んだときに、誰にでも決断をしないといけないタイミングがあると思い、その点を大事に考えて役柄を作るようにしました。良一は都会の銀行マンなのでビジネス・ドラマの雰囲気を出しつつ、農家の後継ぎ問題という社会的要素をも取り入れながら作品に向き合っていければと考えていました」と役作りについて振り返った。

 撮影で、れんこん畑に足を踏み入れるのが初めての体験だった栗山は「なかなかできない体験をさせていただきました」、同じく初体験だった平岡は「最初は泥に埋まって歩けなかった」と撮影の苦労を吐露、「劇中で神野が初めてれんこん畑に入るシーンで苦戦するカットがありますが、演技ではなく、本当に歩けなくて大変でした」と当時を振り返る栗山に、「歩くのにはコツがあって、つま先から泥に入ると歩きやすくなり、ベタ足で入ると足が抜けなくなってしまうんです。でもスタッフ含め誰かがコケると現場は盛り上がっていました」と撮影現場でのエピソードを披露した。

 映画の題材にもなっている「加賀れんこん」については、「れんこんをそのまま焼いた、れんこんステーキが、とても美味しかったです」と笑顔をみせる栗山。また「撮影期間中にれんこん料理にハマってしまって自粛期間中も、買ってきたれんこんのキンピラを細かく刻み、ご飯とまぜて食べていました」と、栗山を上回るれんこん愛を語った平岡は「石川のれんこんはモチモチして粘り気が多く、関東のれんこんはシャキシャキして、違いがある」とれんこん豆知識も披露した。


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 思い出深く、印象に残ってるシーンについて聞かれた栗山は、「まずは金沢市内の主計町(かずえまち)でのシーン、夜景がとてもきれいだったのが印象的でした。もうひとつ、神野恵子が金沢に着いて、視察先の農園に向かうため、自転車でまっすぐな一本道を走るシーンが、本当に気持ちよくて印象に残っています」と振り返り、平岡は「良一が初めてれんこん畑に入ったときに、意識はしてなかったんですが、劇中で初めて笑っているなと。笑うことがなかった良一が、れんこん畑に入って、空を見上げて、金沢の空気を感じているシーンが印象に残っています」と感慨深い表情を見せた。

 最後に、「改めまして、石川県金沢の皆様に感謝しています。金沢の皆様のおかげで、この映画は完成しました。皆様に観ていただけて、本当に嬉しく思っています。本番はこれからですので、2度、3度と楽しんでいただけたら嬉しいです。身近な方々に映画を勧めていただけたら嬉しく思います。ここから全国に発信して、金沢を盛り上げていけたらと思っています」との栗山の挨拶に続き、平岡は「実はひとつ心残りがありまして、撮影中から、金沢21世紀美術館にどうしても行きたかったのですが、まだ行けていなくて。今度は、金沢にプライベートで訪れたいなと思っています。本作のような“地域発”の映画が、全国に広がっていってほしいと願っています。ここ金沢から盛り上がって広がっていってほしいと思います」との挨拶で締めくくった。

 挨拶後、劇中で重要なアイテムとして登場する指輪と同じリングが当たるプレゼント抽選会が開催され、突然のサプライズ企画に会場は大いに盛り上がりをみせた。その後に舞台挨拶で訪れた石川県内の2つの劇場「シネマサンシャインかほく」「金沢コロナシネマワールド」でも満席のお客様に迎えられ、楽しいトークを繰り広げた。



(オフィシャル素材提供)



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