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『ひとよ』公開記念舞台挨拶

2019-11-10 更新

佐藤 健、鈴木亮平、松岡茉優、MEGUMI、佐々木蔵之介
白石和彌監督

ひとよhitoyo 配給:日活
全国公開中
© 2019「ひとよ」製作委員会

 映画『ひとよ』の都内で行われた公開記念舞台挨拶に佐藤 健、鈴木亮平、松岡茉優、MEGUMI、佐々木蔵之介、メガホンをとった白石和彌監督が登壇した。


 本作は、鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞戯曲・シナリオ賞などを受賞した注目の劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表舞台作品「ひとよ」を白石和彌監督が実写映画化。15年前に母が起こした事件をきっかけに、人生を狂わせてしまった三兄妹の葛藤と戸惑いを、現在と過去を交錯させながら描いたヒューマンドラマ。佐藤、鈴木、松岡が三兄妹を演じた。

 上映後の舞台挨拶にキャスト陣がそろって登場すると、満員の会場からは大きな拍手と歓声が上がった。主演の佐藤は、「今回ノープランで撮影に臨んだのですが、周りの皆さんから助けられました。改めて映画というのは、個人の力はちっぽけで、たくさんの方に支えられて作られているんだなと実感しました。白石監督を含め、周りの皆さんには本当にどんなに感謝してもしきれません。この作品に参加できて良かった」と感謝の思いを伝えた。


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 家族がテーマの本作にちなんで自分にとって『家族』とは?という質問がふられると、佐藤は「もちろん大切な存在です。今、30歳になって、未来の家族に対して非常に憧れがあります」と自身の家族への思いを吐露した。

 松岡は「学校や社会で他人と向き合うときにいろいろ闘うこともあるのですが、そんな時でも踏ん張らせてくれる場所かなと思います」とコメント。


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 また、作品の中で、印象に残ったシーンや共感したシーンについて聞かれると、佐藤は、松岡が演じる妹の園子が酒に酔ってタクシーから降りて、「リバースして(吐いて)、『まだ吐くよ!』って言うところかな。あのセリフ、めちゃくちゃいい! あんなリアルなセリフ、久々に聞いた」と話したので、会場はびっくり。白石監督が「あれ松岡さんのアドリブじゃないかな」と報告。佐藤は「さすがですね、松岡さん!」と声を大にして松岡のリアルな演技を絶賛した。

 稲丸タクシーにやってくる新人ドライバー・堂下道生役を務めた佐々木は、劇中で佐藤演じる雄二とぶつかり合うシーンがある。佐々木は「健くんのキックは全然痛くなかった。当ててから押してくれたので……」と撮影時のエピソードを披露。


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 また、園子と雄二の兄妹が喧嘩するシーンでは、白石監督から「これを投げつけて」とピーナッツを渡された松岡。投げつけているうちに佐藤の頭(髪の毛)にピーナッツがくっついてしまうハプニングが。撮りなおしたものの、白石監督はあえてピーナッツがくっついたシーンを使用し、「ピーナッツが頭にくっついてるのに、こんなに可愛くて、かっこいい人がいるのか!?と思って、あのテイクを使いました」と告白し、会場に笑いを誘った。


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 さらに、兄弟が喧嘩するシーンもあり、大樹(鈴木)に肩を掴まれるシーンで佐藤は、「肩からボーンって飛んじゃって……」と苦笑い。鈴木の力に圧倒されたことを明かす。鈴木は「『あなたは思っている以上に力があるので、加減してください』って言われることが多い……」と恐縮しながら打ち明けていた。


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 劇中カー・アクションのシーンがあり、白石監督は「佐藤 健くんのドライビング・テクニックがすごくうまかった」と佐藤の運転テクニックを絶賛。佐藤は「本当に運転させられて、ビックリしました」と驚きの表情だった。一緒に乗っていた鈴木は「ギリギリを攻めていくので、ドキドキした」と明かし、松岡は(激しい運転で)酔わないように梅干しのお菓子をいっぱい用意したことを告白していた。


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 最後に、佐藤は客席に向かって、「もし、この映画が大切な作品になったら、周りに広めてください。白石監督も言っていますが、家族は一度クラッシュする必要があると僕も思います。皆さんも、素直になれない時は、家族と一度クラッシュするくらいの気持ちでぶつかってほしい……」とメッセージを伝えた。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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