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舞台挨拶・イベント

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『ピア~まちをつなぐもの~』公開記念舞台挨拶

2019-04-28 更新

細田善彦、松本若菜、川床明日香、水野真紀、綾部真弥監督

ピア~まちをつなぐもの~peer 配給:ユナイテッドエンタテインメント
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国順次公開中
© 2019「ピア」製作委員会

 2017年から全国各地で1年以上にわたって劇場公開され、上映会も国内外で800回以上開催されている映画『ケアニン~あなたでよかった~』。その製作スタッフが再び集まり製作した、在宅医療と介護をテーマにした映画『ピア~まちをつなぐもの~』が初日を迎え、公開記念舞台挨拶を行った。

 本作は、若手医師が悩みながらも懸命に在宅医療という高齢化社会の大きな課題に取り組んでいくという感動の物語。


 今回本作にて初めて医者役を演じた細田は、本作撮影前に実際に訪問診療に同行した時のことについて、「(在宅医の)患者さんによって診察の仕方や話し方が違ったのが印象的でした」と振り返える。また、本作の自身のお気に入りのシーンとして川床演じる波瑠が行ってきます、と家を出ていくシーンを挙げ、「川床さんの初めての演技に要注目ですね。彼女のデビュー作なので」とお兄さん的目線でコメントした。続いて、自身の出演しているシーンを問われると「波瑠ちゃんの手紙が読まれて、ピアのメンバーの日常が切り取られていくシーンが印象的で好きですね」としみじみと語った。お医者さんとしての成長を見せることに関して気をつけたところを聞かれると、「全然気をつけるということはなくて。目の前にいる(水野さん演じる)患者さんと、どう向き合えばいいのかということだけを考えさせていただきました」と熱く語った。

 松本は「前作(『ケアニン~あなたでよかった~』)で助監督をされた綾部さんが、今回『ピア~まちをつなぐもの~』では監督としてメガホンを取られるということで、綾部さんの背中におんぶしてもらおうという気持ちでした」と笑顔。前作と今作での自身の成長に関して聞かれると「2歳、歳をとりました」とコメントし共演者たちを笑わせつつも、2年前と比べて作品との向き合い方の変化があったことに触れ、「前までは誰かに届けたいというふんわりとしたところから、それよりもピンポイントで観ていただきたい人たちがいる」とし、「家族に届けたい」と前作よりもより強くなった想いを語った。

 水野演じる患者の娘役・波瑠役を演じた川床は、「水野さんが合間にたくさん話しかけてくださったので、無理に役を意識せずに演じることが出来たのかなと思います」としつつ、役柄について「思春期だけどお母さんが大好きで、ちょっと甘えちゃうということを意識してやってました」と振り返った。作品の中で「ピアの皆さん全員が集まるシーンで、かっこいいなと思いました。応援したくなりました」と感想を語り、「私もピアに入りたいと思いました」と笑顔を見せた。

 水野は役作りのために体重を落としたエピソードを語り、「人間って食べると血行が良くなってしまうので、撮影していく中でお昼を抜いてみたりしました。お陰様でいいダイエットになりました」と会場の笑いを誘った。また「自分はまだ希望があると思っている中でお医者様に希望の光を閉ざされた時、人間ってどんな反応になるんだろうと。いろいろなことを考えて悩みました」と撮影当時の心情を吐露。また他のキャスト陣に対して、「ここにお並びのお三方は、きっと芯をきちんと持ってらっしゃる。その芯というものが俳優に本当に大切なんだろうなと思いました」とコメント。細田は自分のことも言われていると分かると、ほっとした笑顔を見せた。

 本作を監督した綾部監督は作品を作っていく中で、「今までの経験や知識を全て注ぎ込む作品にしたいなと思った。いろいろな側面から見て、何か一つでも琴線に触れるものにしたいなという強い気持ちがあった」と熱く語った。そしてキャストとの関係について、「助監督のデビュー作のドラマにて、自宅出産をされた水野さんが、自分の監督作で自宅で看取るとは。すごく考え深くて。しかも、ちょうどその時に生まれていたら今の(川床さん演じる)波瑠ちゃんくらいの年齢なんですよね。こんなにも素敵な偶然が重なって、いい才能が集まってできたのでとても嬉しく思います」と不思議な縁を感じるエピソードを披露した。

 本作は若手医師とケアマネジャーの成長を描いた物語であり、舞台挨拶当日27日はGW初日で、5月には新年号となるタイミング。これから始まる令和という新しい時代に、自身はどう成長していきたいかというテーマでキャストがフリップにて回答する流れに。綾部監督は「コミュニケーション! 外に出る!!」と回答。「性格的にはすごい出不精なので、これからはなるべく外に出て新しい方と出会って、新しい仕事をしていこうと思います」と照れ笑いを浮かべた。川床は「時間の使い方」と回答。「何かといつも片付けだったりとか後回しにしがちなので、時間の使い方をしっかりしていきたいです」と気持ちを引き締めることを宣言。水野は「留める力」と回答。「いろんなものが抜けていってしまうので、一度きちんと収める。今後は記憶含めて留めたいと思います」と笑顔を見せた。松本は「身体を柔らかくしたい」と回答。フリップを細田に預けると、前屈を披露。身体の硬さを見せ、「これを頑張ります!」と会場を賑わせた。最後のまとめとして主演の細田に話がふられるとフリップには「整腸」の二文字が。「本当に食べるのが好きで食べ放題とか大好きなんですよ。そのあと必ずおなかが痛くなるので、腸を強くしたいなと思って。整腸で」とテーマの“成長”にかけて華麗に締めくくり、会場からは笑いと拍手が巻き起こった。

 最後は綾部監督から「本日観ていただいた皆さんの中で、本作が愛されて成長して行くといいなと思います」と今の気持ちを語り、細田は「在宅医療は幸せに生きるための医療だと思います。この映画を観ていただいて、そのことをちょっとでも感じていただけたらとても嬉しいです」と締めくくった。


◆ピア( Peer )とは

 仲間、同じ志の人と心を合わせてある物事を一緒にする間柄



映画『ピア~まちをつなぐもの~』

 (2019年、日本、上映時間:99分)

 ■イントロダクション
 映画『ピア~まちをつなぐもの~』は、2017年から全国各地で1年以上にわたって劇場公開され、上映会も国内外で800回以上開催されている映画『ケアニン~あなたでよかった~』の製作スタッフが再び集まり製作した、在宅医療と介護をテーマにした作品である。

 ■ストーリー
 物語は、若手医師が懸命に在宅医療に取り組むというストーリー。病気で倒れた父親の医院を継ぐために、大学病院を辞めざるを得なくなった若手医師の高橋雅人(細田善彦)は、父・圭蔵(升 毅)の要望で渋々訪問診療も始めることになる。しかし大学で先端医療の研究を志していた雅人にとって、地域の患者やその家族たちの医療には、なかなか関心を持てないでいた。
 それに加えて医師としてのプライドもあり、ケアマネジャーの佐藤夏海(松本若菜)や介護福祉士など他の職種との連携も積極的にとらず、やがて地域医療の中で孤立していくようになる。
 そんな中、訪問診療に行ったある患者家族との出会いによって、雅人の医師としての考え方が大きく変わっていくことになるのだった。

 ■監督:綾部真弥
 ■企画・原作・プロデュース:山国秀幸
 ■主題歌:橘 和徳「この街で」(ユニバーサル ミュージック)
 ■推薦:厚生労働省
 ■特別協力:日本医師会/日本医科医師会/日本薬剤師会/日本看護協会/日本在宅ケアラインス/全国在宅医療歯薬連合会/日本介護支援専門員協会
 ■出演:細田善彦、松本若菜、川床明日香、竹井亮介、三津谷亮、金子なな子、戸塚純貴、尾美としのり、水野真紀、升 毅ほか
 ■配給:ユナイテッドエンタテインメント

 ■公開
 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国順次公開中

 © 2019「ピア」製作委員会


オフィシャル・サイト
 www.peer-movie.com (外部サイト)





(オフィシャル素材提供)



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