2019-11-25 更新
山田洋次監督、秋本 治(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』作者)、高橋陽一(『キャプテン翼』作者)、青木克德葛飾区長
令和元年11月21日(木)に映画『男はつらいよ』公開50周年を記念して、映画『男はつらいよ』シリーズ第50作目となる新作映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』(12月27日全国公開)の記念先行上映会が開催された。また、先行上映に先立ち、「葛飾と映画『男はつらいよ』」と題して、山田洋次監督、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の作者・秋本 治氏、『キャプテン翼』の作者・高橋陽一氏、青木克德葛飾区長による特別座談会が行われた。当日は、抽選で選ばれた約400名(応募者数約3,000名)の観客の前で、葛飾や映画『男はつらいよ』について話し、イベントを大いに盛り上げた。
山田洋次監督 コメント
今日は封切り前の記念先行上映会にお越し下さってどうもありがとうございます。しかも、このイベントに秋本さん、高橋さんという素敵な2人のクリエイターが参加してくれたことは、僕にとっても、とても名誉なことです。お二人の間に挟まって、それだけで僕は幸せです。
僕は満州育ちのため、故郷があってないようなものです。葛飾、特に柴又は、僕にとっても、ほとんど故郷と同じなんじゃないかなと思います。このまちで、50年目の作品を50年掛けて作ったと思います。出来上がってみて、あぁ良かったなと僕は思っています。こんなことは長生きしないと出来ないことです。これからも、2度とこういう作品は作れないと思います。こういう作品を皆さんに観ていただき、楽しんでもらえればと思います。
秋本 治氏 コメント
僕は寅さんをテレビ版から見ています。寅さんの話を振られるとつい話し過ぎてしまうので、今日はあまり話し過ぎないように、皆さんと楽しく話せればと思います。
映画を観ていて、寅さんが帰って来る場所が葛飾で、寅さんが旅に行くことが一番好きです。僕自身が旅行好きで、旅行に行けない分、寅さんが旅をしてくれている、それがすごく嬉しいです。寅さんファンは、全国にたくさんいると思います。でも、葛飾区の人たちは、近所の応援団だと思います。
今回の新作を山田監督がどう作られるか、それがすごく楽しみです。こういう気持ちで、監督が作られたのだと考えながら観るのがとても楽しみです。
高橋陽一氏 コメント
今日この場にいることを大変誇らしく思います。今日ほど、葛飾に生まれて良かったと思う日はないかと思います。僕は子どもの頃から、他の人に葛飾ってどんなところ?と聞かれると、寅さんの舞台と言っていました。その後に、秋本先生の両さんが出てきて、次は両さんがいるところと言っていました。そういった二人の巨匠と一緒にいられて、とても幸せです。
寅さんの新作でも新しい風景がたくさん観られると思います。寅さんには必ず、江戸川の土手のシーンが出てきて、僕は葛飾に住んでいて、川沿いだったり、土手の風景が大好きです。今日はそんな風景を新作の中で観られることがとても楽しみです。僕は寅さんを見習って生きているような気がします。
(オフィシャル素材提供)
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