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『マイ・ブロークン・マリコ』
公開記念舞台挨拶

2022-10-01 更新

永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田 羊、タナダユキ監督

マイ・ブロークン・マリコmariko ©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
全国公開中

 「親友の遺骨と旅に出る」という心に刺さるドラマを備えた、漫画家・平庫ワカによる衝撃的コミックを映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』(9月30日公開)。10月1日(土)、永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田 羊、タナダユキ監督が登壇する公開記念舞台挨拶が実施された。


 いよいよ公開を迎えた今の気持ちを「純粋にうれしいです」と語る永野は、「ただもちろんうれしいんですけど、(プロモーションのために)いろいろなところでこの作品を観てくださいとお話しさせていただいた時間が今日でひと区切りしちゃうんだなと思うと、どこかさみしくもあって。ここからは観てくださった皆さんにつないでいってもらえたら」とコメント。続く奈緒も「映画の話が決まった時から、本当に早く届いてほしいと思っていました。原作も本当に大好きだったので、待ち遠しくてたまらなかったこの日がやっと来たという気持ちで。今は本当にうれしくて胸がいっぱい。またこうやって皆さんにどんどんと広げていただいて、シイちゃんの旅がいろいろな方に広がっていくんだなと思うと、すごくドキドキしています」と晴れやかな顔を見せた。


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 試写で本作を鑑賞した際、隣で観ていた奈緒と一緒に、人目もはばからずに号泣してしまったという永野。「自分自身がやっていながらも、内容を分かっていながらも“くらう映画”ってあるんだなと思っていたんですけど、実は昨日の初日もここ六本木ヒルズの映画館に観に来て。昨日はようやく冷静に観ることができましたが、それでもやっぱりいい映画だなと思いました」とかみ締めるようにコメント。奈緒も「わたしは(永野)芽郁ちゃんとのシーンがほとんどだったので、自分が見られなかったシーンが多かったんですけど、全部がつながって、そこにすばらしい音楽が入って、パワーを持った原作がこうやって映像になったのを観た時に、より多くの人に届く作品になったんじゃないかなと思って。本当に感無量でした」としみじみした様子で続けた。


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 また、旅先で途方に暮れていたシイノに手を差しのべる青年・マキオを演じた窪田は「現場でも、芽郁と奈緒ちゃんが本当に仲が良くて。その姿を見ていたし、その二人のお芝居を、タナダ監督がわが子を見るようにしてカメラの横にいたことを思い出します。原作は疾走感がある絵で、躍動感があって。人生ってはかないものだなと感じさせるけど、映画の中ではシイノが立ち止まったり、イライラしていたり。人生を凝縮した時間だというふうに見させてもらって。なんだか二人の一生というか、そういうものをこの映画の時間で見ることができた気がしましたね」と述懐。


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 そんな永野にとって窪田は事務所の先輩ということもあり、「窪田は本当に頼もしくて」と全幅の信頼を寄せている様子。さらに「前回ご一緒した時が10代で。その時もいろいろと助けていただきました。そして今回の映画でもシイノがマリコと旅に出て、気づいたら救われるという関係性なんですが、撮影現場でも窪田が普通にいるだけで救われたり助けられたりしてもらっている部分がすごく大きかった。事務所の先輩でもあるので、本当に一生ついていきます、という感じです」と窪田さんに呼びかけるなど、二人の信頼感の高さがうかがい知れた。

 さらにマリコの実父を演じた尾美が「自分が演じた父親は本当に嫌なヤツだなと自分でやっていても思ったので、(役者としては)良かったなと思ったんですが、とにかく皆さんの演技が本当にすばらしかったですよね。感情の出し方が大げさでなく、心が震えるようなお芝居をなさっていたので本当にすばらしいなと思いました」と続けると、マリコの義母・タムラキョウコを演じた吉田も「原作を拝読させていただいた時は、シイちゃんとマリコは、友情とも愛情とも違う、魂の結びつきを持った二人なんだなという感想だったんですけど、実際にリアルで演じられている二人を見た時に、二人でひとつなんだなと感じました。そういう自分の片割れをなくしてしまった悲しみとか痛みというのは計り知れないですけども、そういう存在に出会えた二人というのは、ほんの少しだけ幸せだったのかなと。わたしもこれから生きていく上で、そういう存在に出会えたらいいなと思いも感じながら拝見しました」とコメント。その言葉に永野も静かにうなずいていた。


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 そんな役者陣の言葉を横で聞いていたタナダ監督は「毎日撮っていて、ここにいる方たちのお芝居が想像を超えていて、とてつもなくすばらしいので。その分、仕上げは1ミリも気を抜けないなというプレッシャーがあった。それをなんとかしようと試行錯誤しながら、仕上げチームとも一生懸命やったという感じでした」としみじみと振り返った。


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 そしてあらためて「わたし自身が好きだなと思える映画ができたこと、そしてそこに携わることができたことを本当に誇りに思います」と語った永野は、「生きていたらいいことも悪いこともきっとあると思うんですけど、それでもこの世界で生きていこうかと思えるような、前向きになれるような作品ができたと思うので、ぜひ何度も観てください」と観客に呼びかけた。


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(オフィシャル素材提供)



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