2020-06-04 更新
フランス現地時間の6月3日(水)18時 [日本時間4日(木)午前1時]より行われた【CANNES 2020】のラインナップ記者発表にて、10月23日公開の河瀨直美監督最新作『朝が来る』が【CANNES 2020】作品の1本に選出されたことが発表となった。
【CANNES 2020】とは、新型コロナウィルスの影響で、通常通りの単独開催を断念したカンヌ国際映画祭が、従来の部門別公式選出リストではなく、来年春までの劇場公開が予定されている作品の中から、オフィシャルセレクションの部門の区別をせず、【CANNES 2020】として56作品を選出したもの。70年以上のカンヌ国際映画祭の歴史の中で初の取り組みとなる【CANNES 2020】は、新型コロナウィルスにより公開延期や撮影中止等硬直してしまった世界の映画産業、大幅延期を余儀なくされている他の数々の映画祭に対してのエールの意味も込められている。
今回選出された作品は秋以降に開催される各国の映画祭と連携し、【CANNES 2020】の作品として上映される予定。河瀨直美監督にとっては今回の【CANNES 2020】選出を受け、『萌の朱雀』(97)、『沙羅双樹』(03)、『殯の森』(07)、『朱花の月』(11)、『2つ目の窓』(14)、『あん』(15)、『光』(17)に続いて『朝が来る』が8度目のカンヌ国際映画祭公式選出作品となる。
<河瀨直美監督 コメント>
カンヌ国際映画祭は、映画を間においてその愛に魅せられた人々の集う世界最高峰の場。スポーツで言えばオリンピックみたいなところ。俳優は選ばれし選手たち。一番いい色のメダルを掲げる表彰台はあの赤いカーペットの向こうにある。多くの人々がその映画に惜しみない拍手を送る。医療従事者の方々へ送られた拍手のように、その映画に出逢えたことへの「感謝」の拍手。人生を救われたり、壊れそうになった心を繋ぎ止めてくれたりする、映画は魔法だ。
正直に言えば、カンヌという、あの夢のような場所に『朝が来る』に参加した日本を代表する俳優やスタッフと共に行きたかった。そして、分かち合いたかった。
でも、まだ地球ではそれができない。
それは映画という「人生」の続きの場であり未来を形づくるリアルな舞台。
その舞台はきっと、『朝が来る』の上映を待っている。
【CANNES 2020】のレーベルという称号をいただけたことを誇りにして、これを機に、より多くの人々へこの映画を贈ります。
皆んなに早く逢いたいよ。
登場人物たちも、そう願っている。
明けない夜はないのだから。
<永作博美 コメント>
【CANNES 2020】のレーベルを頂戴したと連絡がありました。
目の前の悶々とした空気をかき分け存在を示したカンヌ映画祭……前に進めと軽やかな風を流し込んでもらったような知らせでした。
新たな道が開いたような。
変化の今、全ての映画たちに敬意を表します。全ての映画に幸運来たれ!
<井浦 新 コメント>
今年はもう中止かと思ってました。
そんな中でも新たな形に進化させ開催して下さる【CANNES 2020】。感謝いたします。
河瀨組が一丸となり魂を注いだ作品『朝が来る』が、【CANNES 2020】のレーベルに選出され、世界中の人々と出逢う機会を頂けたことは、大変嬉しく光栄の至りです。
日本での公開が延期してしまいましたが、一日も早く、一人でも多く、この映画と出逢っていただけることを願っています。
<蒔田彩珠 コメント>
『朝が来る』の撮影の日々を今でもよく思い出します。
全身全霊をかけて取り組んだ作品が、【CANNES 2020】のレーベルに選出されたことで、世界中のより多くの方に観ていただけること、心より嬉しく思います。
自粛期間中、映画を観て過ごすことで、前向きな気持ちを持つことが出来ました。
私も俳優として、観た人が希望を持てるような作品に、これからも携わっていきたいです。
<浅田美代子 コメント>
【CANNES 2020】のレーベルに『朝が来る』が選出されたという嬉しいニュースが舞い込んだ。映画の賞などにあまり縁のなかった私がこの国際的な栄誉を受けた作品に加われたこと本当に感謝です。
10月に公開となりますが、ぜひ多くの方に観ていただきたい作品です。そしてもっともっと映画に関わり続けていけたらと新たに思います。
この作品に関わった全ての人おめでとう!
<C&K(主題歌)CLIEVY コメント>
ついに“朝が来た!”と思いました!
形は変わっても、なんらかの形で、朝は来るんだなと思いました!
河瀨監督と切磋琢磨して作ったあの夜が懐かしいです!
<C&K(主題歌)KEEN コメント>
世界中の人々に新しい光が降り注ぐことを楽しみにしています!
河瀬監督の描く「人間」という生き物の奥底をたくさんの方々に触れてもらいたい、そして帰るとき、胸に何かが引っかかっている感覚を体感していただきたいです。
(オフィシャル素材提供)
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