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『万引き家族』
LA映画批評家協会賞 外国語映画賞受賞!

2019-01-14 更新

万引き家族manbiki-kazoku
左:是枝監督、右:イ・チャンドン監督
© 2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

 既に公開スタートから6ヵ月目を迎え、動員数3,710,531人、興行収入4,539,007,128円(1/10時点)という、是枝監督作品最大の興行収入を記録している、現在も全国で大ヒット公開中の『万引き家族』。

 この度、第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞にて、是枝裕和監督作『万引き家族』が<外国語映画賞>を受賞した!

 アカデミー賞®前哨戦として注目を集める同賞は、ロサンゼルスを拠点に活動する映画批評家で構成された“ロサンゼルス映画批評家協会”のメンバー投票によって決定。村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をもとにした韓国映画『バーニング 劇場版』も、『万引き家族』と並んで外国映画賞を受賞した。

 なお今回の受賞は、日本映画では黒澤明監督の『乱』以来、33年ぶりの外国語映画賞を受賞となった。過去には『君の名は。』(新海 誠監督)、『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)、『千と千尋の神隠し』(宮崎 駿監督)がアニメーション映画賞に輝いており、本年度のキャリア功労賞に宮崎 駿監督が選ばれている。(※日米合作作品としては、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』が作品賞を受賞。)

 スタンディングオベーションと割れんばかりの拍手に包まれる中、是枝監督が登場! トロフィーを受けとった是枝監督は「この賞を頂いたお礼を一言述べたくて、10時間飛行機に乗って、今朝この街に着きました。本当にありがとうございます。5月にカンヌの映画祭で賞を頂いた時に、審査委員長のケイト・ブランシェットさんがこの作品のことをインビジブル・ピープル、目に見えない人たちを目に見える形にしたというところをすごく評価していただきまして、とても嬉しかったんですね。この映画に限らず、いつも映画を作る時には、見えないもの、声にならない声をどういうふうに映画にするかということをいつも考えているのでとても嬉しかったです。映画にはある力があると思っています。それは、例えば日本と韓国とか、アメリカとメキシコとか隣り合う国と国、人とひとの間に大きな力が、壁を作りお互いがお互いを見えなくしようとする時に、その壁を取り払ってお互いを見える形にしていく、そういう力が映画にはあると思っています。なのでこの賞を友人でもあり、韓国の最も尊敬する監督でもあるイ・チャンドンさんと同じ賞を受賞できたことが本当に嬉しいですし、これからもその力を、映画の力を信じて映画を作り、また10時間でも20時間でもまた飛行機に乗って皆さんの元に訪れたいと思います。今日はありがとうございます」とスピーチ。喝采を浴びた。

 また同日、1月13日に発表となったカリフォルニア州パームスプリングスで開催のパームスプリングス映画祭でも、外国語映画に贈られるFIPRECI賞(国際批評家連盟賞)を受賞した。


manbiki-kazoku

 『万引き家族』は、現在56の海外映画賞各部門でのノミネート、30の受賞歴を重ねており、世界最高峰の映画祭典「第91回米国アカデミー賞®」外国語映画賞部門<日本出品作品>にも選ばれている。なお最終ノミネーション発表前の候補リスト9本にも残っており、1月22日(火)に行われるノミネート発表に向けても大きな弾みとなった。



(オフィシャル素材提供)



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