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映画『パティシエさんとお嬢さん』
公開記念舞台挨拶
2022-05-08 更新
崎山つばさ、岡本夏美、村井良大、古厩智之監督、りゅうと
©銀泥／一迅社 ©2022「パティシエさんとお嬢さん」製作委員会配給：トリプルアップ
５月６日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開中
ラブコメ漫画の実写映画化『パティシエとお嬢さん』の都内で行なわれた公開記念舞台挨拶をリポート。主演の崎山つばさ、共演の岡本夏美、村井良大古厩智之監督と主題歌を務めたTikTokerのりゅうとも登壇してクロストークを繰り広げた。
本作は、全２刊のコミックとして書籍化もされた銀泥の同名コミック（一迅社）が原作。Twitterで累計200万以上の「いいね」を獲得。
街の小さなケーキ屋さんでパティシエとして働く恋に奥手な主人公・奥野丈士（崎山）と、毎週金曜日にお店にスイーツを買いに来るお嬢さまの波留芙美子（岡本）との恋の行方が描かれる純白ラブコメ漫画。今年１月にはドラマが放映され、映画はドラマの続編にあたる。
主人公のパティシエ・奥野丈士役を務めた崎山は「いろいろな状況な中での撮影でした。皆さんに観てもらうことができてとても嬉しいです」と客席に笑顔を向け、「スタッフとキャスト、チーム一丸となって優しい映画を作ることができました」と伝えた。
スイーツが大好きなお嬢さん役を務めた岡本は「初日から和気あいあいと撮影することができました。緊張するシーンもたくさんありましたが、心地よい雰囲気の中で全シーンの撮影ができました。たくさんのスイーツが出てきておなかが空くような映像もあるので幸福感を味わっていただけると思います」と作品の見どころを伝えた。
崎山は、数々の2.5次元舞台や映画『クロガラス』などで活躍しており、岡本は「賭ケグルイ」シリーズや『ハニーレモンソーダ』などに出演している。
丈士の恋の行方を見守る兄役を演じた村井は「撮影は暑い夏に行われました。全員で一致団結して作った作品です」と映画の仕上がりに胸を張った。また、崎山の印象について「クールさとお茶目な部分が混在していて、親しみやすいけど落ち着いた大人な一面もある。かっこいい男です。熱くもあり、冷静さもある青い炎みたいでした」と表現した。崎山は照れ笑いだった。
主題歌「Planet」を書き下ろしたりゅうとは作品について「丈士が“お嬢さん”の名前を聞くことができないのがもどかしくて“なんで？”と思いながら観ていました。それと、僕はスイーツ大好きなんです」と告白した。主題歌については「甘酸っぱい切ない感じや恋心を、曲にこめて作らせてもらいました」と語った。
古厩監督はそんなりゅうとの優しい声に魅了されたと話す。「僕、こう見えてヒップホップが大好きなんですよ。その中でもサブジャンルのエモラップが好きで、りゅうとさんにそういった雰囲気の曲をお願いして、すごくいい曲が出来上がりました。自分の映画初めてにラップが流れたのも嬉しかった」と興奮気味に話した。
イベントでは、物語の舞台であるケーキ屋にちなみ、スイーツをモチーフにした心理テストでコミュニケーション能力をチェックする場面もあった。
「好感度抜群」「本性がなかなか見えない」と診断された崎山は「よく何を考えているのか分からないと言われる」と自己分析した。ヒロインを演じた岡本夏美に「初めてお会いしたときに距離感を感じなかった」と明かされ、「人見知りはしないです。でも猫は被ります(笑)」とコメントした。サービス業レベルで全方向に気が遣える達人との結果が出た岡本。自信を持てず「当たってますかね……？」と客席にいるマネージャーに確認する様子も見られた。
最後に、古厩監督は「好きな子になかなか声を掛けられない男のめちゃシンプルな話です。崎山さんは身体能力が高くて、踊るように演技ができる人で、楽しく撮影していました」とコメント。
崎山は原作者の銀泥が２巻のあと書きでつづった言葉を大事にしていたという。「周りの方たちにイロイロ助けていただきながら、ようやく１つのケーキができて、ようやく食べていただける……。こんな幸せなことはありません」と映画をケーキに例え、「この映画を観て、少しでも明るい気持ちになっていただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。
（取材・文・写真：福住佐知子）