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トップページ > 最新ニュース > 『十五の春~旅立ちの唄~』クランクイン記者会見

『十五の春~旅立ちの唄~』
クランクイン記者会見

2012-05-06 更新

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配給:ビターズ・エンド

 「Seventeen」専属モデルとして活躍し、映画『告白』(2010)の出演などで女優としての才能も発揮している三吉彩花が、大竹しのぶ、小林 薫という、日本を代表する名優に囲まれ、南大東島を舞台に、オリジナルのシナリオ作品『十五の春~旅立ちの唄~』にて映画初主演する。

 三吉演じるのは南大東島に暮らす少女・仲里優奈。本作では初主演に加え、高校進学のために島を出る民謡グループのリーダーという役柄のため、島唄と三線にも初挑戦。映画は先頃那覇でクランクインし、およそ1ヵ月、物語の舞台となる南大東島にて撮影が行われる。

 その撮影中に、記者会見が沖縄・那覇にて行われた。

 会見には、高校がない南大東島で育ち、進学するために島を出る決意をする民謡グループのリーダー・優奈を演じる三吉彩花の他、島で優奈とともに暮らす父親・利治を演じる小林 薫、優奈の姉の進学に合わせ島を出て、そのまま那覇に暮らす母親・明美を演じる大竹しのぶ、監督の吉田康弘が出席。本作について語った。

 吉田監督は『キトキト!』(06)で監督デビューを果たし、井筒和幸監督の『ヒーローショー』(10)、『黄金を抱いて翔べ』(12)では両作品の脚本を務め、日本映画界で注目を集めている若手監督。


映画化のきっかけは?


吉田康弘: 子供が進学することで、家族と離ればなれにならなければならない、という現実があること、さらにその年頃の子供たちが所属する民謡グループが存在することを知り、映画のストーリーにふさわしいのではないか、とプロデューサーの皆さんと話し合いながら、映画化を進めていきました。

初めて脚本を読んだ感想をお聞かせください。


三吉彩花: (それまでは)南大東島のこともよく知らなかったので、(このような現実があることに)すごく驚きがありました。三線が上手な女の子が主人公ということもあり、新しい体験がたくさんあり、読んでいて面白かったです。

大竹しのぶ: 美しい海と優しい人々、という沖縄の印象とちょっと違う、島に暮らす人々の現実を描くということにとても興味を引かれました。

小林 薫: 父親の役はいつも損だな、と思いながら読んでいました(笑)。自己表現がヘタなところや、子供はだいたい母親と仲良しでもありますし。でも、今回は「お父さんのことが心配」と言ってくれるような優しい娘なので(一同笑)。島に残るという選択をする父親ですが、きっと家族の中では、(父親というのは)そういう役割なのだろうなと思いました。

那覇での撮影の印象をお聞かせください。


三吉彩花: 東京から那覇に来た当初は暑くて少し大変でしたが、ものすごく自然が多くて奇麗ですし、沖縄のスタッフの皆さんがとても優しくて、その上、初めて共演させていただく小林さんと大竹さんがとても温かくて、凄く現場は楽しいです。

物語の舞台となる南大東島での撮影に挑むにあたって、どんなお気持ちですか?


吉田康弘: 島民の皆さんのご協力を仰ぎながら、(撮影スタッフだけでなく、島の皆様と)みんなで一緒に一本の映画を作るという気持ちでいます。島のみなさん、是非よろしくお願いします。

映画初主演に挑む三吉さんはいかがですか?


大竹しのぶ: まだ2日目なのですが、とてもしっかりしていますし、一方で写真で見るよりも少女らしく、すごく素敵だなと思いました。私も『キトキト!』という映画で監督とご一緒して、細かく熱心に演出してもらえたという記憶がありますので、三吉さんも監督の演出に一生懸命応えているのがいいなと思いますし、のびのびと演じてほしいと思います。

初挑戦の三線と島唄に関して、自信のほどは?


三吉彩花: 作品の中で、(実際にあるように)島の子供たちが15歳になり、中学を卒業する時に唄う「島唄」を演奏するシーンがあります。その場面を(島で生まれた)仲里優奈として、しっかりと披露できるように頑張ります!

『十五の春~旅立ちの唄~』はどんな映画になりますか?


吉田康弘: 規模の大きな映画はいっぱいありますが、この映画は(そのような映画に)“強さ”では絶対に負けない、強い映画にしたいと思っています。ちょっと規模は小さいかもしれませんが(笑)。

三吉彩花 プロフィール
 1996年 6月 18日生まれ。埼玉県出身。小学校時代からモデルとして活動。ミスセブンティーン2010グランプリ受賞、「Seventeen」(集英社)専属モデルとして活躍中。2010年、TVドラマ「熱海の捜査官」で女優として大きな注目を集め、映画『告白』、TVドラマ「高校生レストラン」ほかに出演。清涼飲料水「なっちゃん」の7代目イメージキャラクター、全国統一防火標語・防火ポスターイメージモデルを努めるなど、モデル・俳優として多岐に渡り活躍中。本作で待望の映画初主演。将来への不安と家族への想いを抱いて島を出る優奈を演じ、劇中で三線を始め、島唄にも挑戦している。

『十五の春~旅立ちの唄~』


イントロダクション

 沖縄本島から東へ360キロにある絶海の孤島。高校がなく15歳で島を出なければならない離島で暮らす家族の厳しい現実……。

 民謡を愛する一人の少女の旅立ちを島唄の旋律に乗せて描く、完全オリジナル・ストーリーによる映画化作品。

ストーリー

 絶海の孤島と呼ばれる南大東島。この島には高校が無い。この島で生まれ、高校に入学する子供は皆15歳で旅立っていかなければならない宿命にある。

 島で暮らす一人の少女・優奈(三吉彩花)。民謡グループのリーダーである優奈は、3人兄妹の末っ子で、父親と二人暮らし。中学卒業まであと1年。

 サトウキビ農家の島人である父親(小林 薫)。本島生まれで、優奈の姉・美奈が高校に行く時に、一緒に島を出た母親(大竹しのぶ)。幼子と共に島に戻っている姉・美奈(早織)。那覇で働く長男。この島に暮らす誰しもに振りかかる、家族が離ればなれに暮らさざるを得ない厳しい現実。めったに母親に逢えない寂しさ、父親を一人島に残して出て行くことへの不安、淡い恋心、バスや横断歩道といった未知の世界への好奇心、そして将来への不安。みんなで一緒に暮らせたら、という言葉を飲み込んで、15歳の旅立ちのときが迫る――。

(2012年、日本)

監督・脚本:吉田康弘
出演:三吉彩花、大竹しのぶ、小林 薫、早織、小久保寿人、ひーぷー、普久原明、立石涼子ほか

配給:ビターズ・エンド

製作:「十五の春」製作委員会
来春2013年全国公開予定


(オフィシャル素材提供)


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