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2022-07-25 更新

英題:The Champion of Auschwitz
アウシュヴィッツのチャンピオンCOA
©Iron Films sp. z o.o,TVP S.A,Cavatina GW sp.z o.o, Hardkop sp.z o.o,Moovi sp.z o.o

イントロダクション

 本作は、アウシュヴィッツ強制収容所で司令官や看守らの娯楽として消費される葛藤を抱えながらも、生き延びることを諦めずにリングに立ち続けた一人のボクサーの実話を基にしたヒューマン・ドラマ。

 モデルとなった実在のボクサー、タデウシュ・“テディ”・ピトロシュコスキは、看守やカポ(囚人の中の統率者)を相手に数十戦の勝利を収め、囚人仲間にとってナチスの恐怖を打ち破り生き残るための希望の象徴だった。元囚人たちの証言や、本人の記憶をもとに、彼が歩んできた歴史を見事に映像化。

 世界を震撼させた“悪”を描くだけでなく、それに対抗する“希望”について描いた本作の監督を務めたのは、ポーランド出身でホロコースト生存者の孫でもあるマチェイ・バルチェフスキ。スティーヴン・キングの物語を映画化した短編デビュー作『My Pretty Pony』(17)はロサンゼルス映画批評家協会賞をはじめとする数々の賞を受賞。

 主演を務めたのは、『イレブン・ミニッツ』(15)、『ダーク・クライム』(16)など、60本近くのポーランド映画に出演し、『Bogowie』(14/原題)では、イーグル賞で最優秀助演俳優賞を受賞したピョートル・グウォヴァツキ。本作では屈強な肉体と精神を兼ね備えたボクシング・チャンピオンの役を演じるため、クランクインの数ヵ月前からトレーニングを重ね、肉体改造に成功。スタントマンなしで過酷な撮影にも挑み、死の淵に立ちながらも生きることへの不屈の闘志と尊厳を保ち続けた主人公を力強く演じた。

 大戦の記憶が薄れゆく中で、戦争がどれほど悲惨で人を狂わせるのかを改めて見せつけられた今年。“絶滅の地”で何を思い、闘い続けたのか――。生き延びることを諦めなかった男の知られざる半生を描く衝撃作。


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ストーリー

 第2次世界大戦最中の1940年。アウシュヴィッツ強制収容所に移送される人々の中に、戦前のワルシャワで“テディ”の愛称で親しまれたボクシング・チャンピオン、タデウシュ・ピエトシコフスキがいた。彼には「77番」という“名”が与えられ、左腕には囚人番号の入れ墨が刻まれた。

 十分な寝床や食事を与えられることなく過酷な労働に従事させられていたある日、司令官たちの娯楽としてリングに立たされることに――。


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(2020年、ポーランド、上映時間:91分)

キャスト&スタッフ

監督・脚本:マチェイ・バルチェフスキ
撮影:ヴィトルド・プウォチェンニク
音楽:バルトシュ・ハイデツキ
出演:ピョートル・グウォヴァツキ、グジェゴシュ・マウェツキ、マルチン・ボサック、ピョートル・ヴィトコフスキ、ヤン・シドウォフスキほか

配給
アンプラグド
新宿武蔵野館、HTC渋谷ほか全国順次公開中

■ 公式サイトunpfilm.com/COA (外部サイト)



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