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『野球部に花束を』
先行上映会舞台挨拶イベント

2022-07-12 更新

醍醐虎汰朗、黒羽麻璃央、三浦健人、小沢仁志、髙嶋政宏、飯塚 健監督

野球部に花束をyakyubu-hanataba ©2022「野球部に花束を」製作委員会
日活
8月11日(木・祝) 全国ロードショー

 『ドラフトキング』『べー革』など、多くの傑作野球マンガを発表し、話題を呼んでいるクロマツテツロウの同名コミックが、ついに初の映画化。8月11日(木・祝日)に全国公開となる。7月12日(火)、主演の醍醐虎汰朗、黒羽麻璃央、三浦健人、小沢仁志、髙嶋政宏、そして飯塚 健監督が先行上映会舞台挨拶イベントに登壇、映画の見どころや撮影時を振り返るエピソードが盛りだくさんのトークを披露した。


 拍手喝采のなか、登壇したキャスト・監督一同。主演を務めた醍醐虎汰朗は「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。楽しい時間にしましょう。よろしくお願いします!」、黒羽麻璃央は「個人的には高校野球を怪我が理由で出来なかったので、こうしてお芝居として高校野球に携われて嬉しいです」と、続くキャストもそれぞれ挨拶した。飯塚監督は「暗いニュースが多い日々なのでバカバカしい映画を作りたいと思って作りました。今日はゆっくりご覧ください」と作品への想いを語った。

 地獄の野球部に入部する一年生の黒田鉄平役を演じた醍醐は現場の様子を聞かれると「撮影期間はすごく短かったんですけど濃い時間を過ごしてみんなで作り上げたものなので、ようやく皆さんの前でお披露目できて僕の中でも大切な一日だなと思います」と話し、撮影時の様子を聞かれ、「年がばらばらだったので珍しい環境だったんですが、仲良くなれましたよね?」と黒羽に問いかけると「そうですね、みんな体を酷使してたのでサウナ行ってたんですよ。みんな丸坊主なので、撮影していた地方では伝説になってましたよ」とマル秘エピソードを披露した。三浦は「現場での所作や芝居との向き合い方っていうのを改めて一年生全員で学べたと思います」と飯塚監督の撮影現場をふり返った。坊主になった感想を聞かれた醍醐は「20歳超えてからは外見のこだわりがなくなったのか、はいって感じでした」と坊主をすんなり受け入れた当時の心境を明かした。


yakyubu-hanataba

 熱血監督の原田監督を演じた髙嶋は、激しいノック・シーンを撮影するにあたり「自分も中学までは野球部だったんですけど、坊主になるのが嫌で高校生になった時に辞めたという情けないエピソードがあるんですけど。台本もらった時から、監督といえば“ノック”だなと思って即ノックの練習をして、手のひら内出血から始まりましたね」と撮影時をふり返った。続けて「(野球の)監督って偉いですね。外野までノックで飛ばす大変さ。この映画終わってからプロ野球の選手がホームラン打つの信じられないですね。皆さんに楽しんでもらってパート2ができたら嬉しいです」と続編への想い明かし、会場からも拍手が起きた。

 小沢を高校生役にするなどキャスティングのアイデアについて聞かれ、飯塚監督は「小沢さんに制服着てくださいというのがなかなか勇気のいる提案だったんですけど、快く“どす”を“バット”に変えてくださったので良かったなと思います。髙嶋さんは脚本読んだ感想からこういう髪型どうかなとかいろいろとご提案してくださって、お互いにキャッチボールしながら進めることができました。現場でも若い俳優さんたちのいい背中になってくださいました」と振り返った。

 本作ではまさかの高校球児という役どころで出演となった小沢は「50代最後の作品は高校生役で野球のユニフォームならまだ分かるんだけど、台本ももらってなかったのに急に学生服着ろって言われて何やらされるのか分からなかった」と語り、「俺高校生だったのかな?」と小沢に振られた醍醐は「一応高校生だったんじゃないですか」と会場の笑いを誘った。

 髙嶋や小沢など先輩俳優たちとの共演について醍醐は「お二人とも顔のインパクトが強いので、こちらから顔色伺いながら話しかけてました」と当時の心境を打ち明けると、髙嶋は「読み合わせの時から、中年もたくさん混ざっている現場だったので、これで本当に高校野球の映画やるのかなって印象でした。現場も本当の部活さながらの過酷さだったので筋肉痛で倒れてる人もいて。僕のほうこそどんな凄まじい現場なんだろうとビクビクしながら現場に入りました」と現場の様子を振り返って語った。さらに黒羽も「原田監督(髙嶋)との絡みは笑っちゃいけないんですけど、髙嶋さんが想像を遥かに超えたお芝居で来るので笑わないように頑張るのが大変でした」と回顧すると、醍醐も「本当に。髙嶋さんの原田監督で笑っちゃったら、今度は飯塚監督から“笑うなよ”って叱られる怖さもあって」とふたりの監督の下で奮闘した撮影現場の思い出を語った。

 ここでメイキング映像をまとめた特別映像をスクリーンにて上映、会場全員で鑑賞。涙あり、笑いあり、リアルな高校野球部さながらの厳しい撮影現場を写した内容に、醍醐は「クランクアップは想いがいっぱいでした」と涙のワケを明かし、黒羽は「撮影が過酷すぎてみんなバタバタ倒れていました。でもすごく一体感のある現場でした」とコメントすると、髙嶋も「現場の過酷さでいうと黒澤 明監督を継承する監督だと思います」とその壮絶さを振り返った。


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 最後にこれからご覧になる観客に向けて、醍醐は「本日はお越しいただきありがとうございます。映画のタイトルに『野球』とありますが、野球を経験したことない人でも部活生活が身近にあった人なら誰でも、一緒に笑って楽しんでもらえる作品になっていると思います。暗いニュースの多い毎日で、『今日笑ってないな』って日もある人もいるかもしれませんが、この映画を観てもらえれば、どこかしら皆さんを笑顔にできるシーンがあると思います。面白かったなと上を向いて画館を出てもらえたら嬉しいです」とメッセージを送り舞台挨拶を締めくくった。



(オフィシャル素材提供)



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