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『プアン/友だちと呼ばせて』
公開記念来日舞台挨拶

2022-08-02 更新

バズ・プーンピリヤ監督、こがけん(お笑い芸人)

プアン/友だちと呼ばせてpuan ©2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
配給:ギャガ
8/5(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイント他 全国順次公開

 アジアの巨匠ウォン・カーウァイがプロデュースし、サンダンス映画祭でも大絶賛された映画『プアン/友だちと呼ばせて』が8月5日(金)の公開を控え、4年ぶりの来日を果たしたバズ・プーンピリヤ監督と、監督の前作『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の大ファンでもある映画大好き芸にこがけんが登壇し、公開を待ちきれないファンとの交流を楽しんだ。


 前作『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』が大ヒットを記録、国内外で数々の賞を受賞し、本国タイで年間ランキング1位、アジア各国でタイ映画史上歴代興収第1位を奪取。その評判はアジアの巨匠の耳ににまでとどろき、彼の才能に心底惚れた『花様年華』『恋する惑星』のウォン・カーウァイが自らプロデュースを熱望し、この企画が実現した。完成した作品はサンダンス映画祭でプレミア上映され、ワールドドラマティック部門でクリエイティブ・ビジョン審査員特別賞を受賞した。

 NYでバーを経営する青年ボスのもとに、バンコクで暮らす友人のウードから数年ぶりに電話が入る。ガンで余命宣告を受けたので、帰ってきてほしいというのだ。バンコクに戻ったボスが頼まれたのは、元恋人たちを訪ねる旅の運転手。カーステレオから流れる思い出の曲が、二人がまだ親友だった頃の記憶を呼びさます。忘れられなかった恋への心残りに決着をつけたウードを、ボスがオリジナルカクテルで祝い、旅を仕上げるはずだった。だが、ウードがボスの過去も未来も書き換える〈ある秘密〉を打ち明ける──。ラストからもう一つの物語が始まる、驚きのストーリー展開が話題となっている。

 会場には前作『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の舞台挨拶にも参加していたという熱烈なファンも参加していた。バズ・プーンピリヤ監督は、盛大な拍手に包まれ登壇すると、「温かい歓迎をありがとうございます。本当に日本に戻ってこられて嬉しい」とにっこり。今回は巨匠ウォン・カーウァイ・プロデュースということで、その経緯を聞くと「前作『バッド・ジーニアス~』を見て気に入ってくれた。話をくれて、すぐに承諾しました」と巨匠からのラブコールだったことを告白。主演の二人のキャスティングに関しては、「ほとんどタイ全土の男性俳優から選んだと言っても過言ではない。この二人しか考えられない、この役のために生まれてきたような二人」と大絶賛。物語の重要なアイテムとなるカクテルに関しては、「元々お酒が大好きで、映画製作をしているときにバーをオープンする計画があり、それを取り入れました。実際撮影でも使用しています」とのこと。


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 さらに、監督の前作の大ファンで本作にも心底惚れこんだという映画大好き芸人こがけんがタイの正装スア・プララチャターンを着て登場! 「サワディー・カップ!」とタイ語でご挨拶。さらに衣装については、そうです、皆さんご存じのスア・プララチャターンです。タイシルクというくらいなのでシルクが織り込まれててめちゃくちゃ軽くて着心地がいいです」と意気揚々と説明するも、監督自身は着たことがないと言われ、「着てないんかい!」と思わず突っ込み。あまりに似合うこがけんは自らを、「監督の付き人にしか見えない」と自虐的に笑いを誘った。


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 映画の感想を聞かれると「エモすぎてオーマイガー! 死ぬまでにやりたいことムービーなんですけど。前半ウードの話だと思ってたら中盤から急にボスの話が立ち上がって、舞台もタイからNYに移って、見え方がガラッと変わる。さすが『バッド~』の監督!(余命モノは)主人公の死は避けられないと思うんですが、そこにゴールが設けられてなく、違うところにゴールがあって、そのゴールが悲しいものではなく希望に満ち溢れてる。前作は実話がベースでしたが、ウォン・カーウァイがパーソナルな作品を撮ったほうがもっと素晴らしいものになるのではないかと思ったんだと思う。ウォン・カーウァイ特有のネオンやカラフルな色彩、テープに元カノの名前を書いてあって、それで章立ててたりしているのもウォン・カーウァイの提案だったり。(元カノのひとりの)女優のヌーナーが劇中劇の演技で銃を撃つのですが、その弾がウードに命中して胸から血を流すというファンタジーの演出がバランスが素晴らしいんです。安っぽくないギリギリ感にセンスを感じます」と興奮して熱烈プレゼンを繰り広げた。


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 自分がウードの立場だったら、と聞かれると「元カノに会いに行かないですね。元カノに会いに行くってめちゃくちゃ身勝手な行為、家庭もあるし、結婚してる人がほとんど。居場所突き止めて会いに行くとか通報されて終わりですよ。それが違和感だったんですけど、でもそれが見事に回収されていくのがすごいと思った」。さらに自身の経験を振り返り「去年久留米の観光大使に選ばれて、そのイベントに来ていたのが全員自分の小中高の知り合いで、最後に記念品を渡してきたのがまさかの元カノでした! 久しぶりに言葉を交わしましたが、このような依頼は断るときはマジで断らないといけないよ、って言いました。市役所がそんなサプライズを仕掛けてくるなんて」とびっくりエピソードを披露。


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 監督へこがけんから「映画での元カノ描写は自分の実際の元カノをモデルにしてるんですか?」と聞かれると、プーンピリヤ監督は「本当です。やっぱりちゃんとリサーチするために元カノとしゃべってこなきゃ、ってウォン・カーウァイに言われて(元カノたちと)話してきました。元カノに会った時の実際の経験があの映画の通りなんです」と衝撃発言。そりゃそうですよ「アリスだけですよ、いい感じだったのは。ほかは全部微妙でしたから」と監督の苦労をねぎらった。


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 この日のために「プアン」ネタを用意してきたというこがけん。まずは自身の紹介を兼ねたおなじみの【ハリウッド・モノマネ】を披露。バーで自分の奥さんの文句を言っていたら入口でこちらをにらみつけながら立っている奥さんを見つけた時の男のネタを展開するも、監督からは微妙な反応。続けて『プアン~』のワン・シーンで「ウードを元カノに会わせるためにバイクに乗った若者を買収するボスのやたらスタイリッシュなお金の渡し方」を披露すると、会場は拍手喝采、監督は「こっちのほうがおもしろい!」とコメント。こがけんも報われたようで、会場から一層の笑いがおきた。


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 最後に一言求められるとこがけんは「青春のロードムービーだと思ってみたらまさかの展開、さすがバッドの監督。ちゃんと仕掛けが待っている。こんなにワクワクしたことないし、この映画を観た時“うわっ、映画だ!”って思った。映画でやれるすべてがつまってて感動した。ぜひこの映画を体験してほしい」。プーンピリヤ監督は、「『プアン~』をどうぞよろしくお願いします。この映画の旅を皆さん一緒に楽しんでください」と、映画の公開を喜んだ。なお、8月6日(土)にはバズ・プーンピリヤ監督は都内の劇場を回り舞台挨拶をする予定だ。


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 映画『プアン/友だちと呼ばせて』は8月5日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国順次公開。



(オフィシャル素材提供)



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