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『きさらぎ駅』Filmarks(フィルマークス)「プレチケ」限定上映会舞台挨拶

2022-09-07 更新

本田望結、永江二朗監督

きさらぎ駅kisaragimovie ©2022「きさらぎ駅」製作委員会
イオンエンターテイメント/ナカチカ
U-NEXTにて独占先行配信中

 映画『きさらぎ駅』Filmarks(フィルマークス)「プレチケ」限定上映会舞台挨拶が9月5日(月)、東京・新宿ピカデリーで行われ、おじさん役で本作に出演の坪内 守が司会を務め、女優でフィギュア・スケーターの本田望結、メガホンをとった永江二朗監督が登壇した。


 インターネット掲示板発、現代版“神隠し”と言われ、人々の心を虜にしてきたKING OF 都市伝説をもとにした本作。大学で民俗学を学ぶ女子大生の堤 春奈(恒松)が、現代版神隠しとしてネット上で話題となった「きさらぎ駅」という異世界駅を卒業論文の題材として決め、その謎に迫る姿を描く。

 6月3日(金)から全国公開がスタートし、都市伝説の世界を体験できるFPS撮影手法、大胆な構成が話題となりスマッシュヒットを記録した本作。同舞台挨拶は、9月1日(木)からU-NEXTで先行配信されることを記念して行われ、きさらぎ駅へ行ったと噂される女性・葉山純子(佐藤江梨子)がきさらぎ駅で出会った女子高生・宮崎明日香を演じた本田は、観客の前に登壇すると「何度か舞台挨拶をやらせていただいたんですけど、今日は台本にも“最後の舞台挨拶”って感じで書かれていたので、スタッフさんたちともお別れだと思うと今は寂しさのほうが勝っています」としみじみと語り、永江監督は「上映してから3ヵ月以上経っていまして、さらに1日からU-NEXTで先行配信されるんですけど、まさかのスマッシュヒットで(公開から)3ヵ月後に舞台挨拶ができるなんて夢にも思っていなかったので嬉しいです」と喜びを口にした。

 改めて、本作がスマッシュヒットしたことについての心境を尋ねられた永江監督は「正直に言うと、今まで監督をやってきてこんなにヒットしたことがなくて(笑)、どんどんと上映が延びていくという経験はお恥ずかしながら初めてでした」とぶっちゃけつつ、「映画監督を続けてきてよかったなって。苦節十何年、ホラー映画を撮り続けて、こんないいことがあるんだと思って今日を迎えています」と感慨深げに語った。

 また、周囲の反響を聞かれた本田は「妹(本田紗来)のお友だちが私とか関係なく、本当に『きさらぎ駅』を見たくて観に行ったら『紗来のお姉ちゃんが出てた』って私が出ていたことに気づいたみたいで、それは嬉しかったですね」と声を弾ませ、「私自身もお仕事が終わってから映画館に行ったりしたんですけど、何回行ってもお客さんがたくさんで、1番後ろの席からみなさんの反応を見ていたんですけど、まさにバズってるって感じていました」と嬉しそうに語った。

 本作の見どころを尋ねられると、本田は「カメラ自体が不思議で、私も経験したことがないカメラワークだったりもしたので、その場に自分もいるんじゃないかという現象を感じられるのが1番好きですね」と答え、FPS撮影手法は初体験だったそうで「普通のお芝居ってカメラを意識しないことが大事なんですけど、今回はカメラしか意識しなかったですもんね。カメラに写ってないときはカメラをしっかり見て、写った瞬間に動いたりしていました」と打ち明けた。

 そんなFPS撮影手法を取り入れようと思ったきっかけについて、永江監督は「普通にホラーを撮っても今の時代はなかなかバズらないとプロデューサーの方々と話した結果、ホラー・ゲームみたいな視点の撮り方をしたら面白いんじゃないかとなりました」と経緯を明かしつつ、「ただ、実際にこれをやるとなるとめちゃめちゃ大変で、キャストの方もそうですけど、スタッフの方にも土下座したいくらいの思いでいつも撮影していたくらい大変でした」と苦労を明かした。

 さらに、ホラー映画の出演も初めてだったという本田は、苦労した点を尋ねられると「インタビューでもこれしか答えていないくらい言っているんですけど、普段はいかに自然なお芝居ができるかだと思うんですけど、『ホラーはすぐに反応しちゃいけない』って監督にお会いしてすぐ教えていただきました。すぐに驚いちゃうと、自然だけどお客さんに何が起こったのか伝わらないから、ちゃんと間を持って、カメラが向いてから驚くという不自然な演技がホラー作品では1番大切だと初めて知りました」と打ち明けた。

 加えて、撮影時の思い出を聞かれた本田は「どこにも言っていないことを言います」と前置きをしつつ、撮影中に雨が降ったり、風が吹いたりした影響で音声がきれいに録れていないシーンがあったことを明かし「別の日に何もない部屋で『はー、はー』って音をいっぱい録りました。監督が面白いのは『ここのシーンの悲鳴をお願いします』じゃなくて、『どこのシーンでも使えるように、悲鳴の大中小お願いします』って(笑)。なので、大中小やりましたけど、めっちゃ難しかったです」と裏話を披露した。

 そして、本田の印象を聞かれた永江監督は「この作品で本田望結さんが出てくれるっていうのにびっくりしました。明日香役は初めから本田さんみたいな人が出演してくれないと説得力がないとずっと言っていて、ある種、明日香をみんなで守る旅みたいなものじゃないですか。本田さんのようにみんなが小さいときから知っているような、ある種、特別な才能をお持ちの方しか(明日香役は)ないなと思っていたので、出てくれるって聞いたときはめちゃめちゃ喜びました」と打ち明け、「(本田が演じる)明日香ちゃんの説得力が圧倒的でした」と本田を絶賛。

 一方、永江監督と仕事をした感想を聞かれた本田は「本気でまた新しいものを撮りたいです」と目を輝かせ、「『きさらぎ駅』の続きがあったらめっちゃ面白くないですか? なので次があったらいいなと思いますし、また全然違う作品でも監督が率いる現場チームの皆さんの感じがめちゃめちゃ好きだったので、また仕事をしたいとめっちゃ思います」と熱望し、永江監督は「面白いと思った方はSNSや友人、知人に『よかったよ』と広めていただくと、本田さんが言うように続編なのか、また違う形なのかでまた皆さんにお届けできますので、なにとぞよろしくお願いいたします」と観客に呼びかけた。



(オフィシャル素材提供)



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