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『ボブという名の猫2 幸せのギフト』ジャパンプレミア

2022-02-25 更新

リモート登壇者:ジェームズ・ボーエン(映画原作者で主人公のモデル、ボブの飼い主)
MC:原田修佑アナウンサー(テレビ東京)

ボブという名の猫2 幸せのギフトbobthecat2 ©2020 A GIFT FROM BOB PRODUCTION LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
コムストック・グループ
新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開中

 2022年2月22日がニャンニャンニャン×2のスペシャルな「スーパー猫の日」ということを記念して映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』のジャパンプレミアが開催された。上映後に行われた本イベントだが、MCから上映終了時間が2月22日20時2分22秒だったことを明かすと会場からは拍手が起こった。


 ロンドンとのオンライン中継でスクリーンに登場したジェームズ・ボーエン。映画を観終わったばかりで、涙ぐむ女性もみられるなか、「本日は映画を観にお越しいただき、本当にありがとうございます!」と感謝を伝え、「日本での公開を待ち遠しいと言ってくださる方もいましたが、ようやく皆さんに観ていただくことができました。僕もボブも制作に携わり、本当に楽しい映画でしたので、同じくらいたくさんの方々に楽しんでいただきたいですし、ボブのレガシーを遺すという意味でも素晴らしい思い出となった映画です」と日本での公開を喜んだ。

 ここからジェームズへの質問コーナーへ。「ボブは今回も名演技を見せてくれて何でも出来るイメージですが、そんなボブでも撮影で苦労したことや苦手なことはありましたか? その視線の先にはジェームズさんがいましたか?」との質問に、「冒頭のパーティーのシーンで僕を演じたルーク・トレッダウェイの肩にずっとボブが乗っているのですが、とても撮影が長い日で、トレーラーでボブとずっと待機していたんです。そのため疲れてしまったボブが少し気難しくなってしまって、そのシーンが一番苦労しましたね」と明かし、「ただ撮影は全体的にスムーズに進みました。僕がボブのそばにいれば安心してくれて撮影はうまくいきました。それだけ僕のことを愛してくれていたんだと思います。常にボブの近くにいました。彼に忠誠心の深いパーソナル・アシスタントみたいな感じで」と撮影を振り返った。

 ボブとジェームズのおなじみのハイタッチは前作に引き続き本作でも見ることができるが、「最初はお腹空いたよ~という合図から始まって、僕が肉球を触るなど二人で努力したら、そのまま自然にできるようになった」とその経緯を嬉しそうに話した。映画ではカットされたシーンとして「主要な登場人物たちからボブを手放したほうが良いと言われてしまう非常に強烈なシーンがあったんです」と明かした。

 「スーパー猫の日」ということで「もし1日だけ猫になれるとしたら?」という質問には「鳥を観察したいです。木登りもしてみたい。一番は、猫版パルクールをしまくりたい。小さい分、視点が低いのでそこから見える世界を体験してみたい。僕は素敵な猫になると思うので、みんなに『このコ可愛いね!』という目で見られたい。もしボブが人間になっていたら間違いなくボブの肩に乗らせてもらう」と微笑んだ。

 コロナが落ち着いたらロンドンに行きたいという観客の一人から、ロンドンでの思い出の場所について聞かれると「イズリントン・グリーンという公園があって、そこにボブの銅像があります。ベンチがそこにあって、僕の本の引用文が刻まれているんです。銅像は実物大でとてもリアルで、まるでボブがそこにいるかのような感じです。『ビッグ・イシュー』を売っていた当時は毎日ここでボブとランチをとっていた公園で、とても思い出深い地です」とボブとの思い出の公園を紹介し、今でも月に1度は訪れるそうで「このイベントのあとにも行くよ。ボブは今僕の心の中にいますが、スピリチュアルな今いる場所という意味で公園には行ってます」と話し、「芝生に座って、ボブのことを想い素敵な時間が過ごせる場所で、まるで隣にボブがいるかのように感じられるんです。そこでインスピレーションを受けて曲も書きました」と続けた。


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 自身のレコーディング・スタジオから参加しているジェームズは現在チューバッカという名の犬を飼っているようで、チューバッカが画面に映り込む一幕や、ボブの好物がチュールのビーフ味とチキン味と明かすと会場は優しい笑いに包まれた。

 一昨年、天国へと旅だったボブについては「ボブが亡くなったことで自分の人生に大きな穴が空いてしまった。でも彼と共に過ごした10年間、本や映画を作ったり、世界にも少しだけ変化を及ぼすことができたんじゃないか。彼の思い出を心に留めながら、彼のレガシーを守っていきたいと思っています。“ボブへのバラード“という曲を作ったり、他の活動を通してボブのことを想っています。また猫の月刊誌でもコラムを執筆し、これまで本にも書いてこなかったボブとの思い出を書いているそうで、ボブの愛を感じながら生活しています」と、ボブへの変わらぬ愛を語った。改めて会場に詰め掛けた多くのボブファンに「虹の架け橋からボブは見守ってくれていると思っています。世界中の方々が僕たちのことを支え続けてくれているんだけれど、現在のパンデミックの中では、ボブが遺してきた“互いのことを思いやる”ということに繋がり、ボブがみんなを一つにしていると感じ、感動します」と感慨深く話した。終始温かい雰囲気に包まれたジャパンプレミアとなった。


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(オフィシャル素材提供)



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