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『宮田バスターズ(株)-大長編-』
初日舞台挨拶

2021-11-21 更新

主演・渡部直也、共演:大須みづほ、佐田 淳、山本愛生/もっちゃん
監督・坂田敦哉

宮田バスターズ(株)-大長編-ンmiyata-gogo ©映像製作団体友

池袋シネマ・ロサにて公開中

 宇宙生物駆除を業務とする中小企業を描いた規格外の国産B級映画『宮田バスターズ(株)-大長編-』は、池袋シネマ・ロサにて公開がスタートした。初日の11月20日(土)、池袋シネマ・ロサにて、主演:渡部直也、共演:大須みづほ、佐田 淳、山本愛生/もっちゃん、そして、監督・坂田敦哉が登壇する初日舞台挨拶が実施された。


 本作は、インディーズの短編映画『宮田バスターズ(株)』として、インディーズ映画配信サイトDOKUSO映画館で3ヵ月連続視聴ランキング1位の快挙をとげ、さらに2019年カナザワ映画祭で「期待の新人監督」に選出されるなど、様々な映画祭で話題をさらってから2年。クラウドファンディングにより、約20分間の短編映画が長編映画としてパワーアップ・リニューアルし、長編も“徹底したモンスターパニックDIY映画”として楽しむことができる作品に仕上がっている。

 舞台挨拶開始直前まで販売されていたこの日のチケットが完売したことを報告し、観客から温かい拍手を浴びた、宮田バスターズの社長・ミヤタを演じた渡部は「宮田バスターズの幹事長としては朝から冷や冷やでしたが、こんなに賑々しく来ていただきましてありがとうございます」と観客に頭を下げ、「大長編を作るにあたっていろいろな方のご縁とご尽力を賜って、今日に至っているというのも感慨深くて、作った後に我々だけじゃなくて、映画の直接の関係者じゃない方々がビラ配りをなさったり、ポスターを貼ってくださったり、そういう輪が広がっている感動。そして、映画祭で出会ったスタッフの方のおかげで音がよくなっていたり、意外なキャスト(宮崎美子)も途中で出てきますけど、本当にご縁がすべての映画だと、今日しみじみと浸っております」と感慨深げに語った。


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 また、チケットが完売し「シネマ・ロサさんで今まで何回か(出演作を)上映させてもらったんですけど、完全な満席は初めてで……。本当にありがとうございます」と感極まり、拍手で祝福された宮田バスターズの社員・ユリを演じる大須は、本作の見どころを聞かれると「なんとっても“DIY映画”と言いまして、『宮田バスターズ(株)』のオフィスのセットを丸ごと作ったり、社用車も手作りしておりまして、映画を見ながらどこが手作りなのか考えながら楽しんでいただけたらなと思います」とおすすめし、「あとは手作りしたものがどんどん壊れていくというのも見どころになっていますので、美術とか造形物にも注目して見ていただけると嬉しいです」とアピールした。

 宮田バスターズの社員・シバタを演じる佐田は、撮影時のエピソードを尋ねられると「坂田監督のおばあちゃんの家だったり、住宅街の倉庫みたいなところで撮影をしていまして、夜な夜な爆竹を鳴らし続けたりして、本当にご近所の皆さまのご協力とご理解、これらがなかったら撮れなかったです」と感謝し、加えて、瞬間接着剤が全体についた棒を、美術スタッフ2名が素手で掴んでしまい、2人ともその棒にくっついてしまうというハプニングも起こったことを明かし「キャストよりもスタッフのほうがもしかしたら個性的なのかもしれないです」と笑顔で語った。

 そして、宮田バスターズのメカニック・リンを演じる山本は、“盛り上がるネタ”を無茶振りされると「先ほど“DIY映画”というお話が出ましたが、映画だけではなくて宣伝とかパンフレットとかもDIYしまして、キャストが作っています」と告白し、パンフレットの制作を山本が、前売り券の発送を渡部と大須が、グッズのイラストを佐田が担当したそうで「宣伝やグッズもみんなの力を結集して作っておりますので、買っていただけたら嬉しいです」とお願いした。

 さらに、ついに公開となった心境を尋ねられた坂田監督は「2018年から始まって、長編になったのが2020年の春でした。そこからなぜか先日まで撮っていて、追撮を何回したでしょうか」と遠くを見つめ、これに渡部は「いろいろな方が言っていますよ。これはインディーズ映画界のサクラダファミリアだと。完成しないと思っていました。今日も撮ってるんじゃないかと思っています」とコメントして会場の笑いを誘い、坂田監督は「スタッフ・キャストには多大なご協力をいただきました」とコメント。見どころについて坂田監督は「造形物はもちろんなんですけど、一番は脚本を初めて真面目に書いたので、エンタメの皮をかぶったドラマとして体験していただけると嬉しいです」と語った。

 続けて、渡部は唐突に「完売したらやりたいことがあったんです。酉の市も近いし(作品が)企業っぽいので三本締めがしたいな」と提案し、「皆さんの家内安全、商売繁盛、ご多幸、宮田バスターズがますます多くの方に愛していただけますように、三本締めさせていただきたいと思います。それでは皆さん、お手を拝借。よーお!」と音頭を取って観客と一緒に三本締めを行った。

 最後に、締めコメントを求められると、大須は「『宮田バスターズ(株)』のメンバーはもうひとり、(2020年に急逝した)ミヨシ役のユミコテラダンスさんがいるので、ユミコテラダンスさんの最高にキュートな姿を目に焼き付けてもらえたらなと思います」と再び目を潤ませ、渡部は「いろいろなことが起きまして、やっとここまでこぎつけました。でも今日は始まりでございます。(上映は)2週間って言っていますけど、もっといろいろなことが起きてほしいと私は思っています。皆さんどうでしょうかね」と期待を寄せ、観客も拍手で応えた。

 そして、坂田監督は、スタッフ・キャスト・関係者に重ねて謝罪と感謝をした後「クラウドファンディングで161人もの方に参加していただきました、エンドロールに名前が出ますが、こんなに多くの方にお金をいただいて……」と言うと、渡部から「それだと生々しいから」と突っ込まれて観客を笑わせ、坂田監督は「ご支援をいただいて、感慨深いものがあります。今日も満席でお客様のおかげです。最後に、この映画は自分の実家を破壊しながら撮った映画で、プラス坂田家周辺の皆さまには本当にご迷惑をおかけしました。本当にありがとうございました」と感謝してもしきれない様子だった。


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(オフィシャル素材提供)



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