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『パンケーキを毒見する』
公開記念シンポジウム

2021-07-16 更新

登壇者:古舘寛治、内山雄人監督、小林かさね(ivote)、室橋祐貴(日本若者協議会)
進行:たかまつなな

パンケーキを毒見するpancake ©2021『パンケーキを毒見する』製作委員会
配給:スターサンズ
7月30日(金)より、新宿ピカデリー他、全国順次公開

 世界が未曾有のコロナ禍に陥る中、国民の命と激動の時代の舵取りは、この男に託された。日本アカデミー賞作品『新聞記者』や、東京国際映画祭作品賞(スプラッシュ部門)『i-新聞記者ドキュメント-』で官邸政治の闇や、菅首相(当時官房長官)をウォッチしてきたスターサンズが、“今、一番日本人が知りたいこと”菅政権の正体に迫ったドキュメンタリー映画『パンケーキを毒見する』が7月30日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開となる。この度、学生向けの試写会&シンポジウムが実施され、進行役にお笑いジャーナリストのたかまつななを迎え、本作のナレーターを務めた古舘寛治、メガホンをとった内山雄人監督、そして「若者と政治のキョリを近づける」をコンセプトとした学生団体ivoteの小林かさね氏、若者の声を社会へしっかりと届ける活動をされている日本若者協議会の室橋祐貴氏をゲストに、公開記念シンポジウムが行われた。


 公開を直前に控えた7月15日(木)に、渋谷のユーロライブで学生向けの試写会&シンポジウムが実施された。シンポジウムの進行役にはお笑いジャーナリストのたかまつなな、本作のナレーターを務めた俳優の古舘寛治、メガホンをとった内山雄人監督、そして「若者と政治のキョリを近づける」をコンセプトとした学生団体ivoteの小林かさね氏、若者の声を社会へしっかりと届ける活動をされている日本若者協議会の室橋祐貴氏をゲストに、若者から見た今の政権について、現代日本がかかえる問題点、そして若者が選挙にいかない理由などについて徹底討論した。

 今月4日に投開票された東京都議選の投票率は42.39%。これは過去2番目の低さと報じられたが、その結果について小林氏は「やはり政治が生活と結びついていなくて。身近に感じられないというのはあると思います。例えば匿名のSNSなら、20時閉店だからシフトを削られたとか、愚痴を書くことはあるかもしれないですが、それが政権批判まではいかない。どうやったら政策で助けてくれるのかを想像ができていないというのはあると思います」と分析。司会のたかまつも「自己責任論が高い社会だからか、例えば老後は2000万円必要だといわれて、老人は怒っていたのに、若者は1000万円くらい貯めておかなきゃね、というような。そんなギャップは感じていて。政治とのつながりが分からないというのはあるのかなと思います」と指摘する。


pancake

 だが、そこから生じる弊害について「しゃべりたいことはたくさんありますよ」という古舘は、「僕も若い頃は政治を近く感じていなかったし、20代は日本にいなかったので、興味がないのも分かるし、日本の教育的な面からも、政治を近く感じるということがないのは仕方がない。でも今の日本の状態は、戦後一番危ない状態だと思っています。その危ない状態を止めることができるのは、選挙に行くこと。民主主義国家をうまくいかせるためには、政権交代が必須です。権力は必ず腐敗しますから。ここまでひどい状況になっているのは国民が政権交代をさせてこなかったから。でも僕たちの選挙制度はおそらくまだ機能しているはずですから投票に行くべきですね」と熱い思いをぶちまけるが、「でもTwitterをいくらやっても誰も観ていないらしいんでね」とポツリ。実際に会場内に、古舘のTwitterを見ている人がいないか、尋ねたところ、数人がポツポツと手を挙げる程度。

 この現状に「こりゃ、どうしたらいいですかね。何をやったらいいんでしょう」と頭を抱えた古舘に対して、小林氏は「わたしもTwitterのアカウントを持っていなくて。Instagramが中心です。TikTokはやっていないですが、テレビも観なくなったんで、日常的に読む者としては、Instagramや、ネットニュースなどを見ています。限られた情報の中で、情報を選んで得ているので、ちゃんとピックアップしてもらえるような情報を発信する必要があるなと思っています」と返答。

 そして室橋氏も「そもそもなんですが、60代、70代に比べて若者の人数が少なすぎるんで。投票では勝ち目があまりないと思っていて。むちゃくちゃ頑張って若者の投票率を倍にするよりも、政策立案の提言に力を入れたほうがいいのではないかと思うようになりました。やはり若者が声をあげることで社会が変わるんだ、という成功体験を作るしかないなと思っています。最近はジェンダー、環境問題、Change.orgなどで政策提言を行う団体があったり、高校生の生徒会が校則を変えようと声をあげるケースも増えているので、僕はどちらかといえば希望を感じています。ですからそれをいかに広げていくかということが重要だと思います」と続けた。

 そして最後のコメントを求められた内山監督は「この映画では、あまり難しいことを考えずに、とにかく笑って観てもらいたいというのが狙いなので。それくらいハードルを下げて、政治に興味を持ってもらえたらいいなということを期待していますので。もし今日観て、ぜひ学生同士で試写会を開きたいと思ったら、ブルーレイを持って伺いますから。ぜひ声をかけてください。この映画の裏話も話しますんで」と会場にメッセージを送った。

 さらにたかまつも「この映画だけ観ると政権批判なのかなとかって思うかもしれないですが、わたしはどの党であっても、政権が変わってしまったら同じことが起きると思うんですよね。今の日本の状態だとブラックボックス化してしまう。だから私達が監視するということとか声を上げるってことすごい大事。私達の声には、皆さんが思ってる以上に政治家も敏感だし、メディアも敏感。本当に私たちが声を上げるってことはものすごい重要なことだと思うので、ここにいらっしゃる方は普段から活動されていて。心が折れてしまいそうなときが本当にあると思うんですけども、でも諦めずに行動して。一緒に少しでも若い人と政治の距離を近づけられたらと思っております」と付け加えた。

 本作『パンケーキを毒見する』をご覧いただき、一緒に政治を考えるきっかけにしてみては?



(オフィシャル素材提供)



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