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『裏アカ』ガールズ試写会

2021-03-18 更新

瀧内公美、神尾楓珠、加藤卓哉監督

裏アカuraaka 配給:アークエンタテインメント
4月2日(金) 新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
©2020映画『裏アカ』製作委員会

 昨年から公開延期となっていた映画『裏アカ』がいよいよ2021年4月2日(金)に公開! 公開に先立って女性限定のガールズ試写会が開催され、主演の瀧内公美をはじめ、神尾楓珠、加藤卓哉監督が登壇した。


 昨年越しの公開となった心境を、瀧内は「皆様の前でご挨拶を申し上げるのも、貴重な機会になってしまったんだなと思うとありがたくもあり、悲しくもありますが、大変嬉しく思います」とコメント。神尾は「コロナで延期になったが、無事公開できて嬉しい……なんか(瀧内さんと)かぶっちゃった(笑)」とイベントの序盤から会場の笑いを誘った。加藤監督は、「最初に思いついたのは2015年だったが、一般のお客様にみてもらうのはこのイベントが初めてで、ようやくここまでたどり着いたなと感慨深い気持ち。“男の監督だが女性が主人公”という映画を作り、それを瀧内さんに託して挑んだ、人生かけた映画一本目。賛否両論あっていいので楽しんでもらいたいです」と意気込みをコメントすると、会場から拍手が起こった。

 瀧内は、SNS時代に共感を生みやすい女性を演じてみての感想を聞かれると、「普段SNSをやらないので、その気持ちが分かるかなあと悩んだが、誰しもが持つ承認欲求は理解できました。真知子が自分で自分を見出せない姿は自分と重なりました」と役柄を振り返る。それを受け、加藤監督は「最初に現場が始まる前から、瀧内さんが僕に“会いたい”と。一番話したのはキャラクターのことで、瀧内さんが考える真知子とは何かをたくさん話し合いました。台本はとがった女性だったけど、(瀧内さんから)頑張ってる真知子を伝えたいと聞き、脚本にも相当反映しました」と述べると、瀧内も「伝わってほしいですね」としっかり頷いた。


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 挑戦的な役を演じた感想を求められた神尾は、「むず……かし……かった……ですね……(笑)」と苦笑い。「そもそも年齢設定が(自分より)上だったのが初めてで。裏の顔のテンション感は普段に近いので作りやすかったけれど、表の顔で仕事をしている時のゆーとの役は経験もないし、周囲にもそのような人がいないので、そこでちょっと苦労しました」と役作りの大変さを振り返った。


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 また互いの印象については、瀧内は神尾に対し「淡々とお芝居をなさる方で、きちんとシーンを積み上げていてすごいなあ……」とほめると、神尾は照れ臭そうにはにかんだ。「私と監督だと戦いになっちゃうので(笑)」と冗談を言うと、監督はたじたじになりながらも、「スケジュールもタイトだったので、短い言葉で的確に理解してくれる神尾君には支えてもらいました」と神尾をべた褒め。謙遜しながら苦笑いで聞いていた神尾は、「お二人がディスカッションするから、自分が足りてないのではないかと思いました。考えてきた上でさらにディスカッションしてるから、自分は大丈夫かなって……」と不安げに語ると、「大丈夫だったよ(笑)!」と太鼓判を押す瀧内と加藤監督。「テスト一回、本番一回というスケジュールだったが、お芝居の上手な二人だったからできました!」と加藤監督がコメントし、二人は制作陣にもお墨付きの演技力で役を演じきったことが分かる一幕だった。

 またガールズ試写会にちなんだ質問にも回答。この作品を女性にどのような気持ちで見てほしいかという質問に、瀧内は「割と景色とかもきれいで、桜のシーンも着目してみてもらいたい」と女性ならではの感受性にフォーカスを充てたコメントを述べた。代わって神尾の観点は“共感性”であり、「ゆーとには女性が共感できる部分がないのではないかと思います。真知子さんの目線でみるのが一番共感できる部分もあると思うから、“ゆーとと関わってる相手”として、真知子さんを追ってもらえればいいですね」と映画の見方を示唆した。

 テーマは本作品にちなんだ企画にうつり、「実は○○してそう」というフリップに互いの“裏”のイメージを用意。瀧内はにやけながら「メンズエステでケアしてそう」と言うと、会場も笑いながら首を縦に振る人がしばしば。「撮影の時は、顔も小さいし体もきれいだし、「ほんとに頼む、太ってくれっ!」てずっと思ってました(笑)。皆さんは今からご覧になると思うんですけど……私先に観たから(笑)」とチャーミングに語った。加藤監督は「神尾君に(太るように)筋肉体操のDVD渡したけど、忙しすぎてやってくれなかった(笑)」といじわる気に言うと会場は笑いの渦に包まれた。MCから実際に行くかどうか聞かれた神尾は、「まったく行ってない(笑)」と答え、「こっちはどれだけクリーム塗ってると思ってんの!」と瀧内から激しいツッコミを受けた。反対に、神尾の瀧内の“裏印象”は「悪い意味じゃないですよ」と前置きしつつ、「イグアナを飼育してそう」という変わった回答を見せた。「ちょっと変わった生き物、爬虫類とかを飼っていそう、いい意味で(笑)。手のかかるものに愛情を注ぐのが好きそう」と印象を語ると、瀧内は「観葉植物とかすぐ枯らしちゃう……」と大笑いしながら否定した。


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 最後に、神尾は「現代らしい問題を描いている映画なので、特に僕と同じ世代の人だと共感する部分もあると思うし、メッセージ性もあると思います」とコメント。瀧内も「6年越しに皆さまの元へお届けできる作品であり、何度も話し合ってきた思い入れのある作品です。現代を切り取る物語が、皆さんに何か響くものがあれば……。今日は裏アカではなく、ぜひ表アカウントで宣伝してもらえたらと思います(笑)」と語った。監督も「100%真知子に共感できる方はいないと思いますが、自分の表と裏って自分で決めているもので、この映画を観て、自分に立ち返って“表と裏”を考えてもらえたら」とコメントし、監督自身のTwitterアカウントも「フォロワーが80人しかいない」……とアピール。「スーツかっこよかったと投稿してくれたら……(笑)」とつぶやくと、会場は爆笑に包まれ、温かい雰囲気でイベントの幕は閉じた。


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(オフィシャル素材提供)



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