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『モンスターハンター』
ジャパンプレミアムトークショー

2021-03-06 更新

登壇者:本田貴子、松坂桃李
本編出演者:山崎紘菜
スペシャルゲスト(オンライン参加):ミラ・ジョヴォヴィッチ、ポール・W・S・アンダーソン監督

モンスターハンターmonsterhunter 配給:東宝=東和ピクチャーズ共同配給
2021年3月26日(金) 狩猟解禁
©Constantin Film Verleih GmbH

 映画『モンスターハンター』のジャパンプレミアムトークショーが都内で行われ、日本語版の吹き替えを担当した声優の本田貴子、俳優の松坂桃李と女優として参加した山崎紘菜が登壇した。また、コロナ禍で来日できなかった主演のミラ・ジョヴォヴィッチと、ポール・W・S・アンダーソン監督はリモートでトークセッションに参加して作品について語った。


 本作は、世界で6500万本以上を売り上げたカプコンの大ヒット・ゲームを『バイオハザード』シリーズのアンダーソン監督が実写化したアクション。モンスターが存在する異世界へと迷い込んだ主人公・アルテミス(ミラ)が、未知の世界から元の世界に戻るために巨大モンスターに立ち向かう姿が描かれる。ミラが演じるアルテミスを本田が、トニー・ジャーが演じるハンター役を松坂が日本語版吹き替えを担当した。


monsterhunter

 ミラの過去作でも吹替を担当している本田は「女優さんの声をあまり気にしていないんです」と話し、今作でのミラについて「部下たちに『お嬢さんたち!』と言ってしまえるような、勇ましくて強い女性をイメージしました」と役作りについて語った。また、モンハンのファンであることを公言し、「劇中にも登場するリオレウスが好きですね。もしモンスターたちがリアルにいたらこうなんだろうなと思えるほど、映像のクオリティがすごいんです」と見どころをアピールした。


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 トニー・ジャー扮するハンターの声を担当したのは松坂。不思議な“モンハン語”(劇中のオリジナル言語)を話すため苦労したという。「はっきりした言葉がなくて非常に大変でした。『ここはこういう気持ちなんじゃないか』と予想を立てながら、トニーさんの表情を見ながらアフレコしていました」と苦労を振り返る。見せ場の一つでもあるアルテミス(ミラ)とハンター(トニー)との闘いのシーンについては、あまりにも2人の動きが早すぎて声を当てるのが大変だったことも明かしていた。また、原作ゲームの大ファンだという松坂は「映像のクオリティも素晴らしいのですが、監督の”モンハン愛”が伝わってくる作品です」と見どころをアピールした。


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 本作で、受付嬢役でハリウッド・デビューを果たした山崎。「この年代で世界トップレベルの現場に行かせていただいたのは、財産であり宝物。すべてが勉強でした。“演じること”は世界共通なのだなということを学ばせていただきました」と参加の喜びを語った。また、山崎も“モンハン語”には苦労したようだが、自身の役柄については「身振りや手振りがすごく可愛らしいキャラクター」と説明。役作りではゲームをやり込むなどして研究したという。松坂が「いやあ、キュートで、素敵でしたね」と感想を述べると、山崎は「本当に恐縮です」と満面の笑みを見せていた。また、撮影現場について山崎は「ミラは毎日セットに入ってくると、キャストやスタッフに対してとても愛情深い方で、ひとりひとりに挨拶してくださるんです。それから、監督と一緒にランニングしてからメイクに入ります。とてもタフな方なんだなって……」と現場のエピソードを披露した。トニー・ジャーに関しては、「同じアジア人ということでよくしていただきました。トニーさんが滞在していたホテルはキッチン付きだったので、私がアジア食を恋しくなったときなどにカオマンガイを作っていただきました」と嬉しそうに語った。


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 カナダ・バンクーバーからミラとアンダーソン監督がリモートで参加すると、会場は一気に盛り上がった。

 ミラは「日本に行くことは、いつも私の人生のハイライトなの。だから今回、行けなくて本当に残念」と悔しがり、「この映画は特に思い出もあるし、大事な作品。(コロナ禍で)世界では劇場で観られない国がたくさんあるのに、日本では劇場で公開されるなんてうらやましい!」と語った。


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 アルテミス(ミラ)とハンター(トニー)の関係性について、ミラは「ポールがこだわった点は、2人が言葉でコミュニケーションを取れないということ。言葉を乗り越えて心を通じ合わせるということを描きたかったの」と説明した。アンダーソン監督は「『モンスターハンター』ゲームは10年前日本に行ったときに美しい景色や世界観に夢中になって、大好きになった。その素晴らしい部分をスクリーンで再現しようと思って作った作品です。このゲーム発祥の地である日本で公開できてとても嬉しい」と笑顔で語った。3月4日に誕生日を迎えたアンダーソン監督を祝ってリオレウスを描いた大きなケーキが運ばれてくる場面もあった。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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