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『朝が来る』完成報告会見

2020-10-07 更新

河瀨直美監督、永作博美、井浦 新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺

朝が来るasagakuru 配給:キノフィルムズ
10月23日(金) 全国公開
© 2020『朝が来る』Film Partners

 10月23日(金)より全国公開の河瀨直美監督最新作『朝が来る』の公開に先駆けて、完成報告会見が実施され、河瀨直美監督をはじめ、主演の永作博美、井浦 新、蒔田彩珠、浅田美代子ら実力派の俳優陣に加え、朝斗役を演じた佐藤令旺くんが登壇した。


 暗転した会場に、予告編が上映された後、拍手に包まれる中、河瀨直美監督、永作博美、井浦 新、蒔田彩珠、浅田美代子が登壇。

 最初に、『あん』に続いての原作小説の映画化ということで、原作の惹かれた点について河瀨直美監督は「感動しない小説は映画化しません。とても感動しました。その行間から溢れる新しい命の讃歌。その光に到達できるような映画にしたいと思って、辻村深月さんのもとに向かいました」と回顧。また、本作への手ごたえを聞かれた河瀬は「最近よく耳にするのは、“河瀨映画の中で、一番のエンターテイメント作品”という感想です。最後の最後まで、決して見飽きることがない映画だと思います」と自信を覗かせた。

 自身も養女でありながらも、原作を読むまでは特別養子縁組という制度を知らなかったという河瀨は「戸籍上、実子として迎えられること。真実告知をすることを明らかにしているので、素晴らしい制度だと思うし、その制度によって、救われる命があるとも思った」と語る。

 本作で大切にしたことについて永作は、「佐都子が初めての人生の岐路に出くわして、どう乗り越えていこうと考えるか?というのをよく考えた。そういった、小さなことを逃さないようにすることを大切にしていました」と語る。続けて、井浦は「河瀨監督のもとでは、クランクインの数か月前から、特別養子縁組や無精子症についてなどを、しっかりと学んでいく“役積み”の時間をいただける。そして、河瀬組は完全なる順取りで、1シーンを積み重ねながら、目の前で起きていることに素直に心を動かしていくということを大切にしていった」と永作同様に、河瀨組の“役積み”の経緯を大切にしたと明かす。役積みについて、蒔田は「劇中の家族と3週間ぐらい、実際に一緒に住んだ。一緒に洗濯したり、先にお風呂に入って怒られたり、そんな生活が映画の中で生きた」と振り返った。さらに、永作は「二人で温泉に行くシーンがあって、前のシーンが押して温泉につくのが遅くなった。ご飯やお風呂に入っている間、スタッフはどこにもいないし、撮影もしていない。これは泊まらせるための罠か?と、疑心暗鬼になるぐらい、どのシーンにも役積みがあった」と思った。

 浅田の起用を“樹木希林さんからの啓示“と監督が話していることに対し、浅田は「希林さんが枕元で『美代ちゅわ~ん(モノマネしながら)』って河瀨さんに言ってくれたのかなというタイミングだった。だからこそ裏切っちゃいけないな、ちゃんとしないといけないなという思いが強かった」と回想する。

 そして、特別養子縁組によって迎え入れられる男の子・朝斗役を演じた、佐藤令旺くんが花かごを持って登壇。『朝が来る』の英語タイトル『True Mothers』にちなみ、母の日にプレゼントするカーネーションを渡していく。白いカーネーションの花言葉は「純粋な愛」、まさに朝斗に向けられる、佐都子や清和、ひかりに浅見の心情を語っている。さらに、令旺くんから「「朝が来る、世界25ヵ国公開決定!」とフランス、スペイン、北欧、ブラジル、中国、韓国など、すでに25の国と地域での公開が決定していることが発表された。

 最後に、河瀨は「(長引くコロナ禍の今)映画によってネガティブな感情をポジティブに変えていけたら、本当に素晴らしいことだと思っています。最後に結んでくれるのは、観客の皆様です。早く劇場で、皆さんに会いたいです」と語った。


asagakuru



(オフィシャル素材提供)



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