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舞台挨拶・イベント

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『カランコエの花』公開100日記念イベント

2018-11-21 更新

永瀬千裕、有佐、石本径代、山上綾加、中川 駿監督

カランコエの花kalanchoe-no-hana 配給:株式会社SDP
全国ロードショー中!
© 2018 中川組
撮影:宇田川俊之

 LGBTを周囲の視点から描いた中川 駿監督作『カランコエの花』が、全国ロードショー中だ。

 本作は、第26回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&芸映画祭~でのグランプリ受賞を含め、国内の映画祭でグランプリ6冠を含む計13冠を獲得。当初は7月14日より、新宿K’s cinemaで1週間限定上映の予定だったが、連日満席を記録したことが話題となり、複数の劇場での上映が決定し、現在までロングラン上映されている。

 舞台となるのは、とある高校2年生のクラス。唐突に『LGBTについて』の授業が行われるが、他のクラスではその授業は行われていなかったことから、生徒たちの間に「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」という疑念が生じる。生徒らの日常には波紋が広がっていく……思春期ならではの心の葛藤が起こした行動とは……?

 主演を務めるのは、ドラマ「花のち晴れ~花男Next Season~」でブレイクし、現在“月9ドラマ”「SUITS/スーツ」へも出演するなど、人気急上昇中の女優・今田美桜。その他、ミュージカルを中心に活躍する永瀬千裕、ドラマ「黄昏流星群」や山田孝之プロデュースの映画『デイアンドナイト』(2019/1/26公開)など、幅広い作品で活躍する笠松 将らが脇を固める。脚本・監督・編集を務めるのは、森 義隆監督や今泉力哉監督を輩出した映画学校「ニューシネマワークショップ(NCW)」出身の新進気鋭の監督・中川 駿だ。

 11/18(日)、7月の上映開始からロングランを続ける本作の公開100日を記念したイベントが開催された。主人公・一ノ瀬月乃のクラスメイト・葛城沙奈役を務める永瀬千裕、小牧桜役の有佐、月乃の母役の石本径代、保健教諭の小嶋花絵役の山上綾加、そして中川 駿監督が登壇し、撮影の裏話や公開から100日を振り返ってたっぷりトークした。


 公開100日記念とあって、ロングランを支え続けたリピーターを含めた観客が劇場に詰めかけ、会場は満員に! 作品の上映後に永瀬千裕、有佐、石本径代、山上綾加、中川 駿監督らが拍手で迎えられ、イベントがスタートした。

 まず中川が改めて観客へ感謝の言葉を述べ、「当初はK’s cinemaでの1週間限定上映だったんですが、アップリンク、そして地方と皆さんの力で徐々に上映が広がっていって、こうして100日を迎えることが出来ました。インディーズ短編として制作したので、まさか劇場で上映してもらえるとは誰も思っていませんでした。こうしてロングランで上映出来ていることが本当に感慨深くて……。小さいグループで作った作品が、たくさんの皆さんに知っていただけて、短編映画として軽いムーブメント起こせたと思うんです。一つ社会に影響を与えられた感がとてもうれしくて、皆さんの口コミや応援でここまで来られて本当に感謝の思いでいっぱいです」と思いの丈を語った。

 続いて、主人公・一ノ瀬月乃のクラスメイトの小牧桜役を演じた有佐は、「本当に本当に嬉しいです。今日ここで何を話そうか考えていた時、撮影や映画祭の時の様子を走馬灯のようにぶわーって思い出しました。本当に『嬉しい』の一言に尽きます。こうやって皆さんに水やりを沢山していただいて、まだまだこれから『カランコエの花』がどうなっていくのか、各地方へ育っていくのか私自身楽しみです」とコメント。

 同じく主人公のクラスメイト・葛城沙奈役を務めた永瀬千裕は、「2年前に撮影した時はただただ一生懸命にやっていて、皆さんの口コミで広めてもらって本当に感謝です。この2年で私も作品も、皆さんに育てていただいたと常々思っているので、言葉では全然足りないんですけど、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と改めて語った。


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 続いて、保健教諭の小嶋花絵役の山上綾加が、「花ちゃん先生役の山上綾加です! 普段やっている私の活動では出会うことがなさそうな方々ばかりで……」と口火を切ると、中川監督が「どういうこと!?」とすかさずツッコミ。山上は笑いながら、「普段は舞台やバラエティで活動させてもらっていまして、『映画に挑戦したい』と思った時に初めて出演させていただいた映画作品が本作なんです。右も左も分からないところから監督に教えていただきながらここまで来ることができました。観客の方は、本作を観るまで私のことを知らない方たちばかりだったと思うんですが、こうして足を運んでいただいて、映画をすごく好きになっていただいたから出会えたと思うんです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントし、この作品が自身にとって転機となったと語った。

 また、月乃の母役の石本径代は、本作のタイトルでもあるカランコエの花カラーのワンピースで登場し、気合も充分。話始めようとするが、言葉に詰まるほど涙ぐみ、感極まっている様子だった。「私はリハも含めて撮影は1日で終わったので、本当にフラッと撮影に行った感じ(笑)。それから2年経って上映が始まってからの方が、思い入れが募っていきました。何度も舞台挨拶に登壇させてもらう中で、『映画っていうのは2回作られるんだな』と感じました。一つ目は作品として映画完成したとき、二つ目はこうして上映が始まってから皆さんの力で作品が世の中で作られていくのだと実感しています」と熱い思いを語っていた。続けて、アップリンク渋谷での上映が始まった頃を振り返り、「当時は監督と『どうやったらお客さんに入ってもらえるんだろう』とみんなで知恵をふり絞っていました。いま本当にSNSを見ていて嬉しいのは、私たち以上に観た方が宣伝をしてくださっていることですね。すごい推しポイントを書いてくれて、『こんなに推してますが、関係者ではありません』ってエクスキューズも入れてくれてたり(笑)。『こんなに愛されて大きくなっているんだな』と感じました」と、口コミで広がりに嬉しさを爆発させていた。

 登壇者全員の挨拶が終わったところで、中川監督が「本当にこの100日間、どうやって広められるのかを考えて、舞台挨拶でも皆さんとお話しさせていただいて、暇さえあればエゴサしていました(笑)。まだ上映は続きますし、『これが終わったら何をしたらいいんだ』と思うくらいどっぷりカランコエに浸かっているんですが、そんなところでサプライズ発表があります!」と言うと、会場や他の登壇者たちにもどよめきが。監督がくす玉を割ると、12/14(金)にオープンするアップリンク吉祥寺でのオープニング作品としての上映がサプライズ発表! キャストたちも驚いた様子の中、中川監督が「渋谷と同じくアップリンク吉祥寺でも、スクリーンごとに番号ではなく名前が付けられているんですが、上映してもらえるのは『シアター・レインボー』です。これはもう『カランコエの花』をかけてもらうしかないでしょう!」と、LGBTコミュニティの自由と多様性を象徴するレインボーカラーとの縁をプッシュしていた。上映期間は決まっていないが、当初2週間の上映予定ながら延長を繰り返し、12週まで上映していた聖地アップリンク渋谷から、新たにオープンする吉祥寺に移るということで、石本が「これはもう、お客さんに来ていただくしかないじゃないですか!?」とノリノリで観客にアピールしていた。

 最後に本作の舞台挨拶でお馴染みの、両手で花をかたどり、「カランコエポーズ」で来場した観客全員と登壇者が記念撮影。登壇者からの特製メッセージカードも配布され、万雷の拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。


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12/14(金)オープンのアップリンク吉祥寺にて記念イベントが決定!

 【日程】12月14日(金) 時間未定
 【場所】アップリンク吉祥寺
 【登壇者】中川 駿監督ほか未定
 【内容】アップリンク吉祥寺でのオープニング記念イベントとして、登壇者のトークや、来場者との記念撮影を実施


映画『カランコエの花』

(2016年、日本、上映時間:39分)

 ■ストーリー
 とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた。しかし他のクラスではその授業は行われておらず、生徒たちに疑念が生じる。
 生徒らの日常に波紋が広がっていき……。
 思春期ならではの心の葛藤が起こした行動とは……?

 ■解説
 近年社会問題として国際的にもメディアで多く取り上げられている「LGBT」。
 当事者を主とした恋愛や状況を描いた映画は国内外で多く発表されている中、それを“取り巻く周囲の人々”にフォーカスを当てることで、彼らの過剰な配慮によって翻弄されていく当事者を描いた今までにない視点の映画作品。また、それが観客に対するリアルなメッセージとして感動を与え、国内映画祭でグランプリ6冠を含む計13冠を受賞。さらに今若手女優として注目度の高い今田美桜を主演に起用し、等身大の女子高生の心の動きを新鮮な演技で描いた点も見どころとなっている。

 ■脚本・監督・編集:中川 駿
 ■出演:今田美桜、永瀬千裕、笠松 将、須藤 誠、有佐、堀 春菜、手島実優、石本径代、山上綾加、古山憲正、イワゴウサトシ
 ■製作:中川組

 ■公開表記:配給:株式会社SDP
 全国ロードショー中!


公式サイト: http://kalanchoe-no-hana.com (外部サイト)





(オフィシャル素材提供)



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