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『ドローン・オブ・ウォー』トークイベント

2015-09-16 更新

田原総一朗×森本 敏、長谷川 豊

ドローン・オブ・ウォーdrone-of-war

配給:ブロードメディア・スタジオ
10月1日(木) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
© 2014 CLEAR SKIES NEVADA,LLC ALL RIGHTS RESERVED.

 米軍の無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作『ドローン・オブ・ウォー』。2001年の9.11同時多発テロ以降、米国は無人機ドローンを対テロ戦争における画期的な兵器として重宝してきた。本作は、遠隔操作で空爆を行う現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の異常な日常をリアルに映し出す、まさに「現在」の戦争映画と呼べる作品。

安保法案の賛否に関心が高まっている今、本作の公開に先駆けて9月15日(火)、フリーキャスターの長谷川 豊を進行役に、政治・軍事分野におけるスペシャリストである田原総一郎と森本 敏が出席したトークイベントが早稲田大学大隈記念講堂 小講堂にて開催された。

drone-of-war 司会進行の長谷川に呼び込まれる形で、会場に集まった観客から拍手で迎えられると田原、森本の順で登場。田原は、冒頭、長谷川に本作の感想を求められると、「ニュアンスとしては『アメリカン・スナイパー』に似ており、今回のドローンのような(軍人の)役割になっていたらおそらく僕らは早く廃人になっていた」と感想を述べた。続けて森本は「一番の問題は兵器のシステムが恐ろしいのではなく、それを使う人間の意図が怖い」述べると、国連で現在話されている軍事用ドローンの自動化、アメリカ国内での“ドローン操縦士”の勲章授与の問題についても触れ、「人間の在り方、兵器の在り方について考えさせられる」と一連の軍事用ドローンの問題を引き合いに出し、作品の感想を述べた。

drone-of-war 森本の感想を受けて、長谷川は「ボタン1つで一方的に相手を爆撃する今までと違うこのような新しい戦争は許されるべきか?」と田原に問いかけると、「許す、許さないの前にまず、このアンバランスさに人は耐えられなくなるのではないか」と見解を述べた。

 そして、話は世界各国の“軍事用ドローン”事情について及ぶと、「北朝鮮では攻撃用ドローンとして、少なくても300機保有していることが予想される」という森本の衝撃発言に場内は驚きの反応に。「ただし、エンジンや運用部分に問題がある」と補足した。続けて、ロシア、ウクライナでもかなりの数の軍事用ドローンを保有しているほか、中国では7種類の攻撃用ドローンを北朝鮮の倍近く保有していることが語られ、続けて、仮に中国のドローンが日本の防空識別圏に入った場合の日本の対応にも言及した。さらに平成30年には日本でも“偵察用ドローン”が運用開始する他、新たなドローン法案が現在、国会で話されているなど日本の実情にも触れ、司会の長谷川は終始、驚きの声を上げた。

drone-of-war 話が連日報道される安保法案(安全保障関連法案)に及ぶとさらに深い話に。韓国、北朝鮮、中国などアジア圏における日本の立ち位置やアメリカとの関係性、軍事問題についての実情について言及する森本に対し、田原が突っ込むというスタイルに。次第にヒートアップする二人のトークはあっという間に終了時間を迎え、長谷川が終了のアナウンスをするも田原は振り切り、再び森本との会話へ戻るテレビで見かける田原のペースに。「まるで『朝まで生テレビ』を生で見ているようだ」との長谷川のコメントに場内は爆笑し、トークイベントは締めくくられた。


(オフィシャル素材提供)



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