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2015-08-17 更新
第68回ロカルノ国際映画祭「インターナショナル・コンペティション」部門に唯一の日本映画として出品された濱口竜介監督の最新作『ハッピーアワー』が、最優秀女優賞を受賞、そして脚本に対するスペシャルメンションももらうという快挙を成し遂げた。
本作の主な出演者はまったくの演技未経験者も含む「KIITOアーティスト・イン・レジデンス2013『濱口竜介 即興演技ワークショップ in Kobe』」の参加者たち。濱口監督が生活拠点を移した神戸市内を主なロケ地とし、2014年5月から12月まで撮影がおこなわれ、総尺5時間17分の大作として完成した。
今回の最優秀女優賞はストーリーの主軸となる女優4名、田中幸恵(槙野あかり役)、菊池葉月(井場桜子役)、三原麻衣子(塚本芙美役)、川村りら(吉川<日野>純役)に対し贈られたもの。ロカルノ国際映画祭での同賞は日本人初、さらには映画やテレビへの出演経験のない4人が受賞するという異例尽くしだった。
なお、本作は当初の撮影期間を延長しておこなうために、クラウドファンディングプラットフォーム「Motion Gallery」を通じて支援を募り、237名の有志から4,652,000円もの支援を受けたことでも大きな注目を集めており、12月シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となる。
授賞式には4人揃って登壇、田中幸恵が代表で挨拶をした。
【田中幸恵の挨拶】
こんばんは。緊張しています。
この賞は私たち4人だけでなく、出演者全員でとれたと思っています。
私たちはずっと濱口監督、そして濱口監督のチームに多大なる誇りを持っています。
ありがとうございました。
【濱口竜介監督プロフィール】
1978年、神奈川県生まれ。
2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了製作『PASSION』が国内外の映画祭で高い評価を得る。
その後も日韓共同製作『THE DEPTHS』(10)、東日本大震災の被災者へのインタビューから成る映画『なみのおと』『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(11~13/共同監督:酒井 耕)、4時間を超える長編『親密さ』(12)を監督。精力的に新作を発表し続けている。
(オフィシャル素材提供)