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2013-11-11 更新
中嶋朋子
配給:ピクチャーズデプト
渋谷アップリンクで公開中ほか、全国順次ロードショー!
© 2009 MIFILIFILMS INC
19歳、初監督の本作がカンヌ映画祭で三冠! 現代の“アンファン・テリーブル”として鮮烈なデビューを飾り、世界を虜にする若き天才、グザヴィエ・ドラン監督・主演デビュー作『マイ・マザー』の試写会イベントが行われ、思春期の15歳の男の子の“マザー”でもある女優の中嶋朋子と、教育ジャーナリストの中曽根陽子が、観客である“マザー”たちの前で、母である思いを語った。
【中嶋朋子のコメント】
(この映画から)思春期の葛藤を投げつけられたような感じがしました。母親としてだけでなく、自分自身や自分の思春期のことも考えましたね。自分の思春期には、既に子役として働いていたので、社会、親、収まってしまう自分に葛藤していました。今、15歳になる息子は、映画と同じようにフードを被って、イヤホンをしていて、話を聞いてない時に「(イヤホンを)取って!」と言うことがあります。子どもを所有物のように扱ってしまうと対立しまい、親がウザい気持ちも分かるから温かく接しているつもりだけれど、自分が母親にされたことと同じことをしている時があるんです。母親は、一番の理解者になりたいけれど、なれないんですね。
この映画から一番感じたのは、ただ「愛したい」だけなのにということ。「愛したい」だけなのに上手く出せないし、「愛されたい」と思ってしまう。なぜ「愛している」で止めることができないのか。愛せるあなたになって欲しいというエゴがある。エゴの葛藤があるから、子どもは成長するし、ぶつかって見えてくる景色もある。深入りせずに、優しすぎるのは怖い。この映画の監督は、母親の女としての寂しさや脆さを見ながら、それと戦っていて、そのせめぎ合いを上手く表している。映画の作り手が映画の中で成長している様を観たのは初めてで、この先も追いかけたくなりました。
(オフィシャル素材提供)
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