2022-05-29 更新
せとらえと
PFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した、それぞれの「死にたさ」を擦り合わせようとする少女2人のシスターフッド・ロードムービー『頭痛が痛い』<6月3日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開>の主演・せとらえとのオフィシャル・インタビューが届いた。
せとらえと
1991年7月29日生まれ。兵庫県出身。
フリーランスモデル・俳優。
映像作品をメインとして、アーティストのミュージックビデオ、ショートドラマ、映画などに出演。趣味・特技はピアノ。本作で映画初主演。
オーディションの募集記事であらすじを読んで、「これは絶対に出たい」と思って、応募しました。
タバコを吸ったりとかやさぐれているところもあるんですけれど、結構傷つきやすくて、繊細で、感情を表に出すのが苦手だったり、人に思いを伝えるのがすごく苦手な女の子だと思います。
感情を表に出せないところや、ぎこちなさだとかはすごく意識しました。自分も人見知りするんですけれど、人前に立つとぎこちないところは自分に似ているなと思いました。
家にも学校にも居場所がなくて、ライブ配信しか拠り所がなかったんだと思います。
全てが上手くいっていないんだなと思いました。お父さんが曖昧に描かれているんですけれど、気持ち悪いところがあって、それに対するお母さんの苛立ちだったり鳴海に対する気持ちだとかがちぐはぐになって、居場所がない家庭だなと思いました。
家は居ても居心地が悪いし、絶対に味なんてしないんだろうな、すごくまずいんだろうなと思いました。
愛おしくてたまらないという感情でいっぱいになったんだと思います。本作は順撮りだったので、あの時は阿部さんと仲良しになっていました。
いくちゃんが遺書を投函するシーンのリハがあったんですけれど、助監督の方が遺書を渡していって阿部さんが投函する真似をするのが「わんこそば」みたいなことになっていて、すごく面白かったです。
すごく嬉しかったんですけれど、グランプリを獲れるんじゃないかと思っている部分もあったので、悔しさもいっぱいありました。でも自分が出た映画がそんなふうに評価されてすごく嬉しかったです。
“勝手に測り、測られる「死にたさ」の度合い”とチラシにも書いてあるんですけれど、“「死にたさ」の度合い”って難しいですよね。「死にたい」にもいろいろな形があって、苦しんでいる人もいれば、「明日学校行きたくないな、死にたいな」とかもあると思うんですけれど、「死にたさ」を深いところで抱えた方に本作を見てもらいたいという思いがあります。
何か抱えているものとかがある方に特に観てほしいです。ぜひ劇場でご覧ください。
(オフィシャル素材提供)