2022-05-10 更新
嵐 莉菜、奥平大兼、藤井 隆、川和田恵真監督
是枝裕和監督が率いる「分福」気鋭の新⼈監督・川和⽥恵真監督による商業映画デビュー作であり『万引き家族』×『ドライブ・マイ・カー』スタッフが⼿がけたことでも注⽬を浴びる映画『マイスモールランド』が公開中。公開2日目である5月8日(日)に大阪で舞台挨拶が実施され、嵐 莉菜、奥平大兼、藤井 隆、川和田恵真監督が登壇した。
映画の中でサーリャと聡太が<大阪に行きたい>という話をするシーンになぞらえて「サーリャと聡太がついに大阪でたこ焼きを食べました!」と、まずは大阪ならではのトークからスタートした今回のイベント。たこ焼きの感想を聞かれた嵐は「大阪で食べるたこ焼きは、記憶にある中では初めてで、トロトロで美味しくて、本場はやっぱり違うなと思いました」と感心した様子。奥平も「大阪に来ること自体初めてなので、初上陸で。ソースがかかっているものとかかっていないものがあることにびっくりしました」と、2人とも本場の味を堪能。
続いて、大阪の美大を目指す、という劇中の聡太の設定に関して聞かれた監督は「大阪芸大卒の映画監督が多くいらっしゃるので憧れていたのと、自分が高校生時代大阪に行きたいと思っていたので、高校生にとって遠出になるということから大阪にしました」と大阪の“美大”の設定には明確な意図があったことを話した。
本作の舞台挨拶に初参加となった藤井は「何でも聞いてください!」と意気込み、さっそく嵐との共演について聞かれると「現場では本番以外の時間はほとんどマスクを着けていたが、楽しそうにころころと変わる表情や愛らしさがマスクをしていても伝わってきたし、一方で本番になると一気にサーリャになるのでこちらが引っ張ってもらえて、すごく素敵な女優さんとお仕事させてもらえているんだなと感じていました」と嵐の演技に臨む姿勢に感服したと話し、それを聞いた嵐も「藤井さんは本当にやさしくて。さっきも誕生日プレゼントをくれました!」と嬉しそうに話すとすかさず藤井は「そんなこと言わんでいいんですよ!」と照れた様子で、和気あいあいとした雰囲気が伝わってきた。
嵐・奥平と三人のシーンが多かった藤井は公開初日(5/7)になんばパークスシネマで本作を鑑賞したようで、「緊張しながらもしっかりと監督と話し合って、一生懸命楽しみながら撮影に臨んでいて。作品が伝えてくるメッセージは考えさせられるものが多いが、このおふたりだからこそ爽やかな青春のシーンが出来上がっていたと思う」と撮影当時を振り返りながら、初共演の二人に賛辞を送った。
またそれぞれの好きなシーンを聞かれると嵐は「つらいシーンも多いけれど、聡太と出かけるシーンなどサーリャの幸せそうな笑顔のシーンが好きです」とはにかみながら語り、奥平はサーリャと聡太が橋の看板に手形をつけるシーンを挙げ「(嵐と)二人で『冷たい、冷たい!』と言いながら撮影したのをすごく覚えてます」と振り返り、藤井は「サーリャとお父さんがサーリャの弟の学校に呼び出された帰り道に、すごく大切な話をしながら歩いている中で石を蹴りながら歩いているシーンが長回しで撮っていてさりげなくすごいなと。石にもお父さんの思いが込められているので素敵なシーンだと思います」と、サーリャの父の強い思いや家族の葛藤が強く描かれているシーンを挙げた。
最後に嵐と奥平は「ぜひ周りのいろんな方にこの作品を広めていただけると嬉しい」と力強く呼びかけ、藤井も「クルドのことについて僕自身も以前はほとんど知りませんでしたが、少しでも知ったことでニュースなどにも関心が向くようになったので、この映画を一人でも多くの方に観てもらいたいです。これからもよろしくお願いします」と思いを込めて締めくくった。
(オフィシャル素材提供)
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