2022-05-22 更新
阿部サダヲ、岡田健史、白石和彌監督
映画『死刑にいたる病』が大ヒット公開中。5月20日(金)に阿部サダヲ、岡田健史、白石和彌監督登壇の大ヒット記念トークイベントが実施された。
公開から2週間経ち、今週末には興行収入5億円に到達することが確実となるほどの好成績を記録していることを受け、阿部は「大変嬉しいです。皆さんに応援していただいて……。でも僕が怖いって印象を持たれてしまった方が多いみたいで、どうにかイメージを払拭していきたい(笑)」、岡田は「5億の数字がいまいちピンとこないですが、周りの皆さんも喜んでくださっているのでよかったです!」とコメント。監督は「こんな嬉しいことはないです。まだまだ長く上映していただいて、多くの方に怖がっていただきたいなと思います」と感謝を述べた。
岡田が観客へ「今日複数回目の方いらっしゃいますか?」と尋ねると、多くの手が挙がりリピーターが多いことを受け3人とも笑顔に。撮影の話に移ると、所々アドリブがあったそうで「阿部さんも岡田さんもお芝居が良かったので、現場でこういうこと言わせたいというのを思いついた。パン屋で大和が中学生の雅也に“BLTO”を伝えているのもその一つ」と監督が明かすと、阿部は「(中学生の雅也を演じた)彼はとても素直でいい子だった……」と榛村さながらのコメントで会場からは笑いが起こった。本作を何度も観ている岡田が「改めて観ると阿部さんの演技が面白くて……」とコメントすると、監督も「阿部さんが斜め上の演技をしてくださるので面白くて……」と現場で様々な演出が生まれたようだ。
阿部と岡田の印象的な面会室のシーンについて、阿部は「初め岡田くんはアクリル越しで声が小さかったのですが、次第に圧迫してくるようになった」と岡田の変化を語ると、「面会のシーンはシーン毎に段階があったので、顔が変わっているなと自分でも思いました」と岡田自身も感じていたことを明かした。
また、苦労した部分を尋ねられると、阿部は「実は子役の子の中に姉の息子の同級生がいたんです。たまたまその子の撮影が初日だったんですが、あの日からテンションおかしくなっちゃった(笑)」と拷問を行う小屋のシーンでは偶然の出会いがあったそう。岡田は「みんな子役の方々が撮影終わった後、小屋から爽やかな笑顔で出て行った」と映画冒頭の衝撃のシーンでありながら笑顔が絶えなかったことが伺えた。
そして、監督が「本編には入れられなかったのですが、16mmフィルムで、岡田くんにカメラを持って雅也目線で大和を撮ってもらったカットがあったんです。でも、あれは使いたかったんですが諸事情で使えませんでした」と裏話を明かすと、岡田も「カメラでさえ持ったことなかったのに、16mmフィルムを持つのは緊張感があった」と撮影当時を振り返った。
最後、監督は「ぜひネタバレせずに、たくさんの方へおすすめしていただけたら嬉しいです!」、岡田は「僕自身にとって特別な作品になりましたし、こうしてイベントできたことが嬉しいです」、阿部は「撮影は楽しんでやっていたのですが、一部のシーンで、ものもらいになってしまった時があって……。どのシーンか何度も観て細かな部分も楽しんでいただけると嬉しいです(笑)」とイベントを締めくくった。
(オフィシャル素材提供)
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