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『死刑にいたる病』完成披露試写会イベント

2022-04-13 更新

阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、中山美穂、宮﨑 優、鈴木卓爾、佐藤 玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、音尾琢真、白石和彌監督

死刑にいたる病siy ©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
クロックワークス
5月6日(金) 全国公開

 史上最悪の連続殺人鬼(シリアルキラー)からの依頼は、たった1件の冤罪証明だった――。女流作家・櫛木理宇氏による長編サスペンス小説を『凶悪』『孤狼の血』で知られる鬼才・白石和彌監督が実写映画化。その『死刑にいたる病』(5月6日全国公開)の完成披露試写会が4月12日(火)、都内で行われ、主演の阿部サダヲと岡田健史、岩田剛典、中山美穂、宮﨑 優、鈴木卓爾、佐藤 玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、音尾琢真、そして白石和彌監督ら一同が登壇した。


 連続殺人犯・榛村大和役の阿部。登壇者の中で唯一白の衣装姿で「キャストの皆さんもこんなに集まっていただき、中には初めましての方もいますが……。短い時間ですがよろしくお願いいたします!」と映画完成に嬉しそうに挨拶。大和から冤罪を証明してほしいと依頼される大学生・筧井雅也役の岡田も「今日という日を迎えられて心より嬉しく思います」と噛みしめた。

 阿部、岡田、謎の男・金山一輝役の岩田、雅也の母・筧井衿子役の中山は本作で初顔合わせ。阿部は「お会いしたかった方たちだったので初共演は嬉しかったです。岡田君とは面会室で長くね……」とコメントすると、一方の岡田は「阿部さんの家に行きたいです。どんな生活をしてどんな役作りをして何を食べているのかを知りたい」と謎の愛。すると阿部は「実際に家に呼んだら僕が殺すと思っている? 役が抜けてないのかなあ?」と独特の返しで、岡田も「よろしくお願いいたします!」と再び謎の返答で笑いを誘った。

 岩田は阿部との初共演に「阿部さんはこの映画のポスターのままで、目に光が宿っていなかった。本当に殺されるかと思った」と怯えるも、素の阿部を真横にして「今は気さく。白が似合っていますねえ!」と一安心。中山は阿部との再共演を早くも期待するも「普段爽やかなイメージとは違う阿部さんの姿に、この映画を観たお客さんが困らないかなと、勝手な心配をしています」と阿部と親切心。これに阿部は「そういう映画ですし、そういう役だから……。そこは分かってもらわないと、僕もやって行かないといけないし……」と静かに訴えていた。

 大和の過去を知る滝内役の音尾は、本作で白石組11回目の参加。長いタッグについて音尾が「毎年、白石監督にお歳暮を贈っているおかげかな?」と自己分析すると、白石監督は即答で「それは関係ありますね!」と息ピッタリに返すと、音尾は「お中元も送ろう!」と決意を新たにしていた。佐村弁護士を演じた赤ペン瀧川は白石組2度目の参加。「現場は健全で明るく楽しく進んでいるのに、完成した作品は超怖い。試写を観た方々もヤバイものを見たという顔をしていた。覚悟して観てほしい」と予告。

 雅也の元同級生で同じ大学に通う加納灯里役の宮﨑、雅也と灯里と同じ大学に通うクラタ役の大下、大和が冤罪と主張する9件目の被害者・根津かおる役の佐藤は白石組初参加。「優しい現場でした」(宮﨑)、「白石監督は怖いかと思ったら優しい方だった」(大下)、「監督をはじめスタッフの方々にケアをしてもらいながらの撮影だったので、頼もしくて安心していろいろ々なことができました」(佐藤)とそれぞれ充実した表情。雅也の父・筧井和夫役の鈴木は「私も監督にお歳暮を贈るので、また出していただきたい!」と白石監督の演出術にゾッコンだった。

 白石監督は撮影を振り返り、「みんな和気あいあいと、厳しい描写もあるけれど楽しくやっていました。被害者役の若い子たちも血まみれになりながら、最後は阿部さんと記念撮影をして帰っていた」と思い出し笑いで、阿部も「皆さん楽しそうに帰っていたので、良かったなあと思いました」と報告した。

 阿部演じる大和は、昼は優しいパン屋だが夜は殺人鬼という二面性を持つキャラクター。そんな設定にちなんで、撮影中に阿部が感じた岡田や岩田、中山の二面性やギャップを発表することに。岡田に対して阿部は「長く一緒に撮影をしていたので、いまだにギャップしか感じないです」となにやら不満そうで、「LINEを交換して友達になりましょうよ!と言われたので、そろそろタメ口になりそう……」と訴えた。

 岩田については「EXILEの方々はレモンサワーを飲んでいるイメージがあるけれど、岩田さんはあまり飲まないみたい……」と阿部。岩田は「そうですね、たしなむ程度で」と照れ笑い。阿部から「最初は岩田さんだとは分からない役柄でギャップがある」と劇中の姿を紹介されると、岩田も「ロケ中は誰にも気づかれなかった。顔がほとんど見えていない役だったので」と舞台裏を明かした。一方、阿部は中山について「ギャップはないです。本当に素敵な方。飛沫防止のアクリルパネルさえなければ、中山さんのほうに行きたいくらい」とラブコール。中山から「私は結構掘れば多面性を持っているほうだと思います」と誘われた阿部は「え? そうなんですか? 掘ってもいいのですか?」と前のめりになるも、すかさず中山から「今日はもうお時間もないので……」とハシゴを外されていた。

 最後に岡田は、インターンの学生も参加した風通しのいい現場に得たものも多かったようで、「この作品で得た教訓などをこの身に宿して生きていきたい」と本作が自身のターニングポイント作と自負。主演の阿部は「アイデアの詰まった作品で、映画としてもお話としても面白い。雅也と自分を重ねて本当の犯人を捜しながら見てもらえたら楽しいはず。もしかしたら帰ったら大和からの手紙が届いているかもしれない……。そんな怖さもある映画です。ぜひ楽しんで!」とアピールしてイベントを締めくくった。



(オフィシャル素材提供)



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