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『ALIVEHOON アライブフーン』
公開記念舞台挨拶

2022-06-12 更新

野村周平、吉川 愛、青柳 翔、福山翔大、下山 天監督、土屋圭市

ベイビー・ブローカーalivehoon ©2022「アライブフーン」製作委員会
©2019 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Polyphony Digital Inc.

イオンエンターテイメント
全国公開中

 映画『ALIVEHOON アライブフーン』の公開を記念して6月11日(土)、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で舞台挨拶が開催され、主演の野村周平をはじめ、吉川 愛、青柳 翔、福山翔大、下山 天監督、そして出演に加えて本作の監修も務めた土屋圭市が登壇。重大発表として、本作の世界配給決定が明らかになった。


 本作は福島で撮影が行われ、自動車関連の会社や一流のプロドライバー、メカニックなど多くの人々の協力を得て制作された。野村は「福島もそうですし、自動車メーカーにチューニング・メーカー、いろんな人の方の助けがないとできない映画でした。何本のタイヤを消費したか……。こうして仲間と作り上げた作品が羽ばたいていくのは嬉しいです」と公開を迎えた感慨を口にする。

 福島では公開に先立っての上映会なども行われたが、街の魅力を問われた野村は「言うと、良い街だと知られちゃうので言いたくない(笑)。ひとり占めしたいんで……。飯もうまいし、温泉もあって、ドライブするコースもあるし、夏は湖も海もある。東北サファリパークというのがサーキットの隣にあるんですけど、メチャクチャ面白い! なんでサーキットの隣にサファリパーク(笑)? 大爆音の隣でキリンとかゾウさんが見られます!」と“福島愛”を爆発させる。


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 吉川は、D1レディース・リーグ3年連続シリーズ・チャンピオンの実績を誇る女性ドライバー・久保川澄花の指導を受けて本作に参加したが「私は無免許で、車に一切触ったことがなかったんですけど、一から丁寧に教えてくださりました。初めて澄花さんの隣に座らせていただいた時、難しいことを簡単にやってのけていて『こんな世界があるんだ!』とすごく感動しました」と目を輝かせる(※吉川の“無免許”発言にすかさず青柳が「撮影は私有地なので免許は要りません」、野村も「運転シーンも牽引しています」としっかりフォロー)。初めてにもかかわらず恐怖はなかったそうで、吉川は「ジェットコースターに乗るようなワクワクする感覚でした」とニッコリ。野村は「最初、興味本位で乗りたがっても、乗り終えて『もういいや……』となる方が多いんです。でも、吉川ちゃんは、乗り終わった後も『すごい! また乗りたーい!』ってテンションで(笑)、心強かったです」と吉川の肝が据わった様子を称賛する。


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 福山は、本作の撮影現場について「贅沢な現場でした」と述懐。「大河ドラマの撮影で、カメラが4台あったというのを見たことがあったけど、今回は二十数台……。そんな現場に入れることってなかなかないですし、本当に贅沢でした」と本作に出演できた喜びを口にする。


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 青柳は、現場でトップドライバーたちがメカニックらスタッフと協力してチームとして戦う姿に感銘を受けたよう。「皆さん、技術が凄くて、(難しい技を)軽くやられるし、アクシデントがあった後も『全然大丈夫!』って感じで軽いんですね。ドライバーが自ら(壊れた車を)直してて、チームでドライバーが偉いわけじゃなく、みんなが協力してドリフト愛を盛り上げているのが伝わってきました」とふり返る。


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 青柳が現場でそんな思いを口にした言葉を、下山監督は劇中のセリフとして採用したということで、青柳は「セリフにしていただいてありがとうございました。チームで戦っている姿が素敵でした」と語り、特に並べられたペットボトルを正確に倒していくシーンが「カッコよかったです」と語る。

 監修に入った“ドリフトキング”土屋はこのペットボトルのシーンについて「あれはメチャクチャ難しい。普通の映画だったら……『ワイルドスピード』でもCGで作っちゃう」とあの世界的大ヒット・シリーズでもCGで描くような難しいテクニックを本作ではリアルにカメラが捉えていると強調する。


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 下山監督は「あのシーンは、スケジュール表に(終了予定の)時間が書いてなくて、『(ペットボトルが)倒れるまでやる』ということで、50回くらいはやったと思います。冬の福島の海沿いで、夜深くまで……。夜中に5本(全てを)倒した時は、クランクアップしたみたいな状態でしたね」とふり返る。


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 土屋は、本作の監修を務める上で「一流のドライバーを使う」、「劇車ではなく本物のレーシング・カーを使ってやる」という条件をプロデューサーと下山監督に提示したと明かし、下山監督は土屋が要求するクオリティについて「もはや撮影じゃなかったですね。我々が仕込んで演出じゃなく、本物のレースをして、その車に俳優を乗せている感じでした」と明かし、一流のレーサーの走りによる映像でさえも、土屋から容赦なくダメ出しが飛んできたと苦笑交じりに告白する。

 土屋は「下山さんから映像が送られてきて、『こんなのダサくて出せないよ!』と返すと、返事がなくなるんです(笑)」と監督とのやり取りを明かし「僕らの世界にコンプライアンスとかないんですよ!」と“問題発言”で登壇陣をざわつかせる。野村は「プロのレーサーの方に現場でお会いすると『今日、土屋さんいる?』って聞かれるんです。『今日はいないです』と言うと『よかった……』って(笑)」と土屋がいかにドリフト界で大きな存在であるかを熱く語っていた。

 そして、この日は下山監督から「重大発表」として本作の「世界配給が決定しました」と語り、この夏にシンガポール、マレーシア、タイ、ブルネイ、フィリピン、カンボジア、インドネシア、ミャンマー、ベトナム、ラオスのアジア10ヵ国で劇場公開されることが決まったことを発表し、さらに「秋公開に向けて、北米、ヨーロッパ、中東各国とも交渉に入っています」と明かし、会場からは拍手がわき起こった。


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 野村ら登壇陣も初めて耳にした情報で、一同驚いた様子。野村は「eスポーツもドリフトも日本発祥の文化なので、日本のカルチャーを世界に発信できるのは嬉しいです。また日本車人気が高まって、そうすると(値段が)高騰しちゃいますね……(笑)」と喜びを語りつつ、「ここからアジアを制して、北米も――アメリカ人はドリフト大好きなので、そこで公開しないと『日本はちゃんとやってるぜ』というのを証明できない」とさらなる高みへの思いを語る。さらに「僕が海外に映像で飛んでいくということは、海外でのお仕事が増えたりするかも(笑)」と期待を口にしていた。

 吉川もこの驚きの一報に「嬉しいです! まさか自分が出た作品が世界のスクリーンに……。嬉しいしありがたいです!」と喜びを語る。

 青柳は「マイルは結構、溜まっているので、ホテル代だけ出していただければどこでも行くんでよろしくお願いします。“絶対王者”は必要ですよね?」と海外でのプロモーションにも参加する気満々!

 福山は、舞台挨拶序盤で照明の熱さと緊張からか「汗が止まらない」と語っていたが、この知らせを聞いて「驚きで汗が引きました(笑)。すごいですね! 相撲とかと同じように、日本の文化として(ドリフトが)広がっていく感じがありますね!」と笑顔を見せた。

 土屋は「世界で絶対に観てくれると信じて、リアルにこだわりました。世界の車好きに喜んでもらえると思います!」と自信を口にした。

 最後の挨拶で下山監督は改めて「この映画は、福島を元気にしたいという思いを込めて作っています」と強調。「福島から世界に発信できる映画になればと思いますし、皆さんに応援していただきたいと思います」と呼びかけた。

 野村は「観ていただいてわかったと思うけど、車好きの人であれば今すぐ台場から走りに行こうかなってテンションになれる映画だし、全く車のことを知らない方でも、アトラクションみたいに楽しめる映画だと思います。リアルに走っているプロのレーサーの方々のおかげであり、あの場を貸してくださった福島の方々のおかげでもあり、誰ひとり欠けても出来なかった映画であり、その主役をやらせていただいたことを誇りに思います」と改めて感謝の思いを口にする。


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 さらに「世界に行けるってことなので、そろそろ世界用に名前を変えようかなって思います。野村周平だと堅苦しいので、ポップな感じの名前に……ちょっと考えときます(笑)! 『世界のノムラ』として見られる日が近づいていると思うので、今後とも応援よろしくお願いします!」とノリノリで語り、温かい拍手と笑いの中で舞台挨拶は幕を閉じた。

 『ALIVEHOON アライブフーン』は全国公開中。



(オフィシャル素材提供)



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