2022-03-14 更新
小林聡美、斎藤汰鷹(子役)、平山秀幸監督
映画『ツユクサ』の大ヒット祈願イベント&完成報告会が東京・新宿区の赤城神社で行われ、主演の小林聡美と共演者の斎藤汰鷹(子役・12歳)とメガホンを取った平山秀幸監督が出席した。
本作は、ある日、一億分の1の確率だと言われている、隕石にぶつかるという奇跡の体験をした小さな港町に住む五十嵐芙美(小林)が、その日を境に同じ職場で働く直子(平岩 紙)の息子である歳の離れた親友の航平(斎藤)との時間や引っ越してきた篠田吾郎(松重 豊)との運命的な出会いを通じて、生きていく上での幸せを見出していくハートフルな大人のおとぎ話。
3人は本殿で大ヒット祈願を行ってからフォトセッションを行い、その後場所を移してトークセッションを繰り広げた。
小林は「無事に祈願を終えて、心強い気持ちです」と晴れやかな笑顔で挨拶。
斎藤は「今年中学生になります。初めてのご祈祷を経験して不思議な気持ちになりました。初めてだったので、緊張で震えていました。無我夢中で経験して心臓が止まってました」と打ち明け、会場の笑いを誘った。
平山監督は「10年温めてきた作品です(脚本は安倍照雄)。まな板の鯉の心境です」と緊張の面持ちで話す。「いままで紆余曲折で、いろいろありましたが、出来た映画がすべて。皆さんに感謝です」と感慨深げに話した。
小林は「監督からオファーをいただいて、嬉しかったです(笑)。台本を読んで、どんな作品になるんだろうとワクワクしました」と嬉しそうにコメント。
小林と歳の離れた親友役を務めた斎藤は「最初小林さんと会って、いろんな世間話をしてすごく楽しかった」と小林との共演を楽しんだ様子。苦労したのは「鬘をかぶったので、暑くて大変だった」と夏の撮影を振り返っていた。
小林は「撮影は真夏に行われました。マスクで暑かったですね。移動も大変でした」と振り返る。2人は動物の話をたくさんしたのだそう。斎藤は「動物の本をいただきました」と嬉しそうに報告していた。
平山監督は壮絶な人間ドラマを描くことに定評のある監督だが、今作では珍しく小林と松重による大人のラブ・ストーリーも描かれている。小林は共演の松重について「松重さんはたたずんでいるだけで存在感のある方。ミステリアスな部分もあって、映画の中の松重さんに恋することができました」とコメントした。
3人が運試しのためにおみくじを引くコーナーが用意されており、小林は末吉だった。大吉ではなかったが「派手さはなく、慎ましいこの作品に合っている」と笑顔だった。ちなみに平山監督も末吉。子役の斎藤だけが大吉を引き当てた。
作品の見どころについて、平山監督は「ポカポカ気分になる映画です」。斎藤は「僕の役どころは元気な役です。芙美ちゃん(小林)との楽しい会話が見どころです」と熱くアピール。
小林は「派手な映画ではありませんが、皆さんがいい時間を過ごせる映画だと思います」とメッセージを送った。
(取材・文・写真:福住佐知子)