2021-12-14 更新
永瀬 廉(King & Prince)、池田エライザ、柄本 佑
10代・20代を中心に圧倒的支持を受け、著書累計部数は59万部を超える新鋭作家Fによるベストセラーの映画化『真夜中乙女戦争』の完成披露イベントが映画を象徴する東京タワーにて開催された。イベントには主演の永瀬 廉(King & Prince)、池田エライザ、柄本 佑が登壇。主人公・無気力な大学生“私”を演じた永瀬は「実は初めての東京タワーなんです。ここまで(屋上まで)きたのも初めてですし、この“初めて”が自分の映画の完成披露イベントとなって光栄な気持ちで、東京タワーの偉大さにも改めて感動しています」と喜びを噛みしめ、主人公が恋心を抱く、凛々しく聡明な“先輩”を演じた池田は「完成披露という初めて皆さんに観ていただける日に、すごく綺麗な空、すごく素敵な東京タワーで、門出の手前を祝えるのがすごく感慨深くて嬉しいです」と笑顔をみせ、“私”の前に現れる謎の男“黒服”を演じた柄本は「寒いなか、お集まりいただき、映画を盛り上げていただいて、感謝の想いです」と作品への思いも込めながらそれぞれが挨拶。
完成した本作を観た感想について問われると、永瀬は「クランクインの前から二宮監督と“かっこいい映画にしようね”という約束をしていました。観た瞬間、かっこいい映画になったなと、我ながら思えました。(原作者の)Fさんもニヤリとした表情をしてくださったので、満足していただけたのかなと。かっこよくて、スタイリッシュな、二宮監督の世界観に永瀬 廉を染めていただけたなと感動しましたし、主題歌もビリー・アイリッシュさんで、素晴らしい方々と仕事できたんだと思えて、しばらく呆然としてしまいました」と感無量の様子でコメント。また共演者については「お二方ともしゃべらないタイプなのかなという心配があったのですが、その心配はいらなかったですね。姉貴と兄貴に囲まれながら楽しく撮影できました。今日は久しぶりにお会いできて嬉しいです」と喜びをあらわにした。MCが控室でもワイワイしていましたね、と振ると、永瀬が「先ほども池田さんの衣装のブーツが太ももより上まであると聞きまして。柄本さんに、その革靴も太ももくらいまであるんですよね?と尋ねたら……」、「いや違う違う、もうちょっと長い。ここらへんまで……」と柄本が腰を指し、ふたりでボケ倒すと会場にも笑いが。永瀬が「リラックスした環境で撮影できました」と笑顔を見せ、キャスト陣の仲の良さを見せつけた。
池田が映画の感想について問われると「(演じた)“先輩”が自分の想像を超える立ち回りをするので、ついていくのに必死で、ジャンヌ・ダルクのようなかっこよさやお茶目さをどう表現すれば……という思いがありました。実際に試写で観たときは、小さい不満や憤りが、少しずつ積み重なって、煙が立って、最後に大爆発していくんだけど、美しいというか、儚いというか、切なく、壮大な気持ちにさせてもらえましたし、とんでもない映画が生まれたなと感じました」と語り、共演者については「ずっと話していて、おとぼけ三兄弟みたいな感じだったんですが、それは多分永瀬さんが一番切羽詰まった役だけど、切羽詰まった顔をしなかったからで。もっと集中していたら話しかけなかったと思うんですが……」と明かすと、永瀬が「褒めてくれてるんだと思うんですけど……集中していなかったみたいな言い方はやめません?」とツッコミをいれ、池田は「飄々とお芝居をされていて……(笑)」と笑いながら訂正。続けて、「切り替えが早いほうなので、楽しい現場にしていいんだなって思えました」と振り返った。柄本は映画の感想について「非常に過激なお話なのですが、0に戻って1進んでいくというような、希望を見い出せる作品になっているんじゃないかと思います。永瀬さんと池田さんと僕もその中にいて、それを率いる二宮監督の、このテーマを希望に向かわせる力量というものをしっかりと感じました」と絶賛。共演者については「池田さんとは共演シーンが少なかったのですが、割と長い濃厚なワン・シーンでご一緒して、現場ではフラットにお話ししてくださって、お芝居に入ってからの集中力も高かったなと思います。永瀬さんは一緒に芝居をしながら人生を諦めているような目が印象的でした。そして周りを緊張させない魅力を持っているので、私も“普通”で現場にいれたなと思います」と語った。
本作の重要な舞台であるということから東京タワーの真下で行われた本イベント。夜空に照らされながら、鮮やかなライトアップを煌々と輝かせる東京タワーの姿を間近で堪能した一同。永瀬は「鉄鋼の組み合わせ方が幻想的ですね」、そして柄本は「骨組みの全部が全部必要なんだなという、美しい洗練されたフォルムが見ていて気持ちいいですね。皆さんが東京タワーにいく理由がわかります」と感激の様子。
続けて、東京タワーにまつわる思い出について問われると永瀬は「普段のお仕事が終わったときに、ふと外をみると、よく東京タワーが見えるんです。それさえも、東京タワーと僕との出合いは必然だったのかな、運命なのかなと浸っている自分がいますね」と思い入れを明かし、池田は「中学1年生くらいから、実家から週1、2通っていて、働きに来る場所が東京という考え方だったんです。飛行機から少しずつ東京タワーが見えてくると、中学生ということを忘れて、今からお仕事するんだな、という緊張感をもたせてくれる存在でした。今は、都心から離れた撮影をして帰ってくると、東京タワーを見るとホッとしたり、帰ってきたなと思えるのが不思議です。そしてたくさんの方がいろいろな心情を東京タワーに託したり、映したりしてるんじゃないかなとも思います」と上京し始めた頃を懐かしみながらコメント。柄本は「まじまじと見るのは今日が初なのですが、これを見ながらもう一度、『真夜中乙女戦争』が観たくなっています。劇中には東京タワーがガツンと出てくるので、いまこの光景を眺めながらそれを思い出しています」と明かすと、永瀬が「小説を朗読したくなってきますよね」と原作を話題に出し、柄本が「妖艶な感じで、ここには小説や映画の世界があるよね」と同調。池田が「嘘みたいな美しさですよね」と加え、永瀬が「“私”の東京タワーに惹かれてという気持ちが、今日一瞬ここへ来ただけで分かりました。それだけの魅力が東京タワーにあるなと強く思いました」とそれぞれ東京タワーが醸し出す原作小説と映画の世界観に圧倒された様子で語った。
最後に、柄本は「自分の人生に絶望した男が東京の街を破壊するという映画。観終わったときには大きな希望を感じていただける作品と思っているので、それを体験しに劇場に来ていただけたら幸いです」、池田は「新しい年が始まって、数十日経って、今年はどういう一年になるんだろうかという不安を払拭してくれるような、一見激しい映画に見えるかもしれませんが、皆さんの私心を支えるような、助太刀するような映画になっていると思います。劇場で希望を感じていただければと思います」、永瀬は「この作品がいろいろな方々の目に触れる日が楽しみです。観た後に懐かしい気持ちになる方もいれば、主人公の“私”に共感する方もいると思います。観れば観るほど、『真夜中乙女戦争』という物語の世界観に酔いしれますし、十人十色の考え方で感想があると思うので、僕自身も楽しみにしています」と本作に対する想いを熱弁。久しぶりに三人揃っての集結ということで、再会を互いに喜びながら進行したイベントは、東京タワーのオレンジの光と、3人の仲良くあたたかな雰囲気に包まれながら幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)