2022-02-09 更新
藤原竜也
藤原竜也と松山ケンイチがW主演を務める映画『ノイズ』の公開御礼舞台挨拶が実施され、藤原竜也が登壇した。1月28日(金)に公開されて以降SNSで様々な感想が上がっている本作。司会が気になる感想を読み上げる中、《珍しく狂ってないけど人を殺しちゃう藤原竜也》という投稿に対して藤原は「珍しくないですけどね。最近(自分に対するイメージが)一人歩きしがちですけど、自分の中で修正してやっているので大丈夫です。軍団の芸人が悪いんじゃないかなと(笑)。ここ何年も野放しといいますか、気づいたら色を付けられてしまう現象が起こっておりまして、そろそろ本人に伝えようかなと思います」とコメント。また《明らかに一番ヤバい町長の余貴美子》という投稿には「やっぱり余さんと柄本さんのシーンは良い意味で異物というか、【ノイズ】を作品に入れてくれたんじゃないかなと思っています。個性の強い役者さんたちが強烈な印象を残す芝居をしてくれると引き締まりますよね。柄本さんなんか現場に入ってくるだけでスタッフが笑って和むんです。現場で松ケンとも“僕たちもああいう存在感のある俳優になりたいですね”と話してました。永瀬正敏さんもそうですが、本当に素敵な先輩たちだったと思います」と撮影を振り返った。
ここで本来登壇予定だったが濃厚接触者の疑いが出たことでイベント欠席となった松山ケンイチが、無症状ということで会場と電話で繋ぐことに。映画が公開となって周囲の反響を聞かれた松山は「撮影で狩猟の指導をしていただいた方に喜んでいただけましたし、(現場にあった)イングリッシュパブのご夫婦からも“久しぶりに映画らしい映画を観た”と感想を手紙で頂きまして、嬉しかったです」と語った。
続いてSNSで《新たに藤原の名シーンが誕生した》と本編の【スライディング土下座】が話題になっていることについて聞かれた藤原は「リハーサルだと(相手役の)迫田さんとお互いに高揚しすぎて、抱き合ったりしてたんですよ。そしたら廣木監督が滅多に言わないんですけど“これはそういう映画ではない”とボソッとおっしゃられまして。すぐ方向転換したんです」と撮影裏話を明かした。実際にそのシーンがスクリーンに映し出されると会場からはクスクスと笑い声が。司会から“(モノマネ)軍団のレパートリーに加えられてしまいそうですね”と振られた藤原は「早めに手を打って阻止しなければいけないなと思ってます」と冗談めかして回答。松山は逆に「(土下座のシーンが)テーブルに被っているので、テーブルの前で軍団の方にやっていただきたいです。完全版をぜひやってほしいですね」と話し、会場の笑いを誘った。
そして、公式 Twitterで募集した“どうしても藤原さんと松山さんに直接質問したい”ファンの方々からの質問に答える企画では《もしまた今度お2人で共演する機会があるとしたら、お互いどのような役をされてみたいですか? ちなみに私は極道ものか、時代劇ものでの共演を観てみたいです》との質問が。松山は「竜也さんって何やっても面白いんです。ジャンルとして藤原竜也というのが確立されてますからね。だから選びにくいんですけど、“似非関西弁を喋る人”をやってもらいたい」と回答。藤原は「実際に現場でも松ケンと神ちゃんが“藤原にこんな役をやらせたら面白いんじゃないかと話してたんです。松ケンが実際に提示してきた原作の本とかもあって、彼はそれをプロデューサーに渡して話を進めていくみたいなこともあって。これからまた面白い作品が生まれることもあるかと思います」と次回作への展望を語った。
《中高と女子校育ちでのびのびと育ってきてしまったので、男性と話すときにとても緊張してしまい、同性と話している時のような明るさがなくなってしまいます。どうしたら緊張せずに男女問わず誰とでも明るくお話できるでしょうか》という質問には、藤原「素直な今のままでもいいんじゃないですかね」と優しい回答。松山は「竜也さんも僕も20代前半の頃に一緒に『デスノート』やってるから分かってると思うんですけど、今のほうがきちんとしゃべれるようになっていて、そうなったのって30歳くらいなんですよ。なので今20歳なんで後10年くらいかかると思ったほうがいいかもしれない(笑)。そうやっていろいろ失敗して実感していかないと、自分のコミュニケーションってとれないんじゃないかなと思いました」と大人なアドバイスを送り、会場からは拍手が起こった。
最後に松山は「間違ってもスライディング土下座は真似しないでください。ズボン破けるので」とコメント。藤原は「何度も耳にしていると思いますが、劇場に足を運んで観てくださること、本当に感謝しております。演劇でも映画でも観てもらわないと成立しないことなので、ありがたく思っております」と挨拶し、イベントは終了した。
(オフィシャル素材提供)
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