2021-08-22 更新
舞木ひと美、髙橋雄祐、藤田健彦、しゅはまはるみ、長谷川朋史監督
昨年、オンライン開催したSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で入選した『あらののはて』。池袋シネマ・ロサでの初日に舞木ひと美、髙橋雄祐、藤田健彦、しゅはまはるみ、長谷川朋史監督が登壇し、「(デッサンモデルをしただけで)絶頂を感じた」シーンなどの貴重な裏話を語った。
冒頭、藤田が、しゅはまはるみと長谷川朋史の3人によるルネシネマ結成のいきさつについて、「長谷川さんが元々舞台演出家で、20年前から僕とかはるみちゃんとかが作品に出させていただいました。それから随分時間が経って、長谷川さんは舞台から離れてしまっていたんですけれど、2017年の暮れ、『カメ止め』が大爆発する前に、僕らは次の作品が決まっていないから、『長谷川さんやろうよ』と言って飲み屋で決まりました」と説明。
主演の舞木は演じた風子について、「絵画モデルとして荒野君に絵を描かれている時に絶頂感を感じて、感じたことをずっと忘れられずに8年間過ごすんですけれど、『絶頂感を感じるってなんだろう』というのを今まで考えたことがなかったので、体の状態とか、感覚とか、気持ちとか、絶頂感というものを役作りとして毎日考えていました」と裏話を披露した。
本作は、この映画を『女の子が出した食べかけのガムを食べる映画』と説明する人がいる位、高橋演じる荒野の冒頭のシーンのインパクトが強い。役作りについて聞かれた高橋は、「監督から『風子と荒野は“不思議ちゃん”という設定の映画』と言われたので、まず街中でひたすら高校生を観察しまくりました。でも、不思議な人はいなかったです。だから逆の発想で、“いなそうな人”を作っていきました」とアプローチ方法を語った。
しゅはまは、風子に8年振りに荒野に会いに行くようけしかける絵画教室の先生役。「私は小劇場出身なんです。結構長いこと売れない小劇場俳優をやってきたんですけれど、その頃から小劇場界隈では話題をかっさらっていた大先輩たちが、私が演じる珠美の絵画教室の生徒として出演して下さっています。めったにそういうふうには出演されない方々なので、めちゃくちゃ緊張しました」と撮影エピソードを披露。長谷川監督が、「あの3人が並んでいるというだけで、小劇場界隈で話題になりました」と付け加えると、しゅはまも、「“あの3人が舞台上にあがったら、何か大事件が起こる”というようなお三方なので、普通のことをやったら舌打ちされるんじゃないかと私はめっちゃ緊張していました」と撮影を振り返った。
しゅはまは、「『あらののはて』もどんどんこれから日本中に、もしかしたら世界とかにも広がっていて、ルネシネマが世界に轟くといいなと期待しております」とメッセージを送った。
(オフィシャル素材提供)