インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

Cinema Flash





最新ニュース

トップページ > 最新ニュース > 『とんび』

『とんび』映画化&キャスト解禁

2021-01-28 更新

とんびtonbi
© 2022『とんび』製作委員会
配給:KADOKAWA

 親子の絆を描く感涙の名作、累計60万部を超える大ベストセラー小説、重松 清著「とんび」が待望の初映画化! 2020年末に重松 清氏の故郷でもある岡山県を中心に撮影が行われ、2022年の劇場公開が決定。監督は『64 -ロクヨン-』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『糸』など多くのヒット作を手掛ける、瀬々敬久。


hyouryupost

 物語の舞台は広島県備後市。ヤス(市川安男)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(市川 旭)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続けた――。

 主人公のヤスこと市川安男役には、数々の人気作に出演し、『テルマエ・ロマエ』「下町ロケット」などで大ヒットを飛ばした、日本を代表する唯一無二の俳優・阿部 寛。破天荒で愛すべき父・ヤスを圧巻の表現力で演じる。「明るさと、優しさ、パワフルな男らしさを兼ね備え、昭和の香りを知っている阿部さんとならば、活気に満ち溢れた作品に出来る」と、瀬々監督。息子・アキラこと市川 旭役には、『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』『東京リベンジャーズ』など幅広いジャンルでの映画主演が続き、今最も注目を浴びる若手実力派・北村匠海。本作が初共演ながらも、親子の繊細な関係を見事に演じきった。

 主演の阿部 寛は、「今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆様に届いてくれればいいなと思います」。北村匠海は、「家族という存在は、時が経っても変わらないもの。この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います」と話した。

 これまで2度テレビドラマ化され話題を呼んだ、時代を超えて愛され続ける永遠のベストセラー小説が、豪華キャスト・スタッフにより、オリジナル・エピソードが加えられ、映画版『とんび』として新たに蘇る。日本一不器用だけれど、海より深い愛で息子を育て続けた父と、一歩一歩まっすぐな大人へと成長していく息子――。阿部 寛と北村匠海、新たな“とんびと鷹”で贈る、いつの世も変わることのない親子の不滅の絆を描く、“家族の物語”がここに誕生する。


◆ 阿部 寛 コメント

 これまで2度映像化されている名作ですからプレッシャーはありました。「阿部さんのヤスが見てみたい」という言葉をもらい、お受けすることを決めました。これだけ魅力的な主人公を演じられるというのは非常にやりがいがありました。本作は、不器用な父・ヤスと息子・アキラの情愛、そして町の人々の人情も強く描かれています。ヤスにとっての“家族”は登場人物全員、町の人々皆が支え合いながら生きていく姿がこの映画の魅力です。ひとつの家族だけではなく、様々な形の家族が集合体となって大きな家族を描く作品です。アキラを育てていくことにより、彼を取り巻く人々の愛が錯綜する物語です。
 昭和30年代から令和までという長い時間を描いています。今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆様に届いてくれればいいなと思います。


北村匠海さんの印象は?

 伝えることに対しての才能が素晴らしい。それは饒舌とかじゃなくて、一つひとつの言葉が心地よく伝わってくる。役柄でもダメな父を理解し、母を亡くした父の苦悩を背負うアキラを見事演じてくれた。匠海くんとなら「とんびと鷹の物語」ができると感じました。


瀬々敬久監督について

 瀬々さんにはいつも本当に感動する。惜しみなく作品のために自分を使い、なりふり構わず撮影に集中していく。役者の気持ちや演技をしっかり見ていて、周りを見ながら最大限の撮影をしていく。そんな監督を皆信じて進行している現場でした。


◆ 北村匠海 コメント

 テレビドラマに続き3度目の映像化で、出演のお話しをいただいた時にプレッシャーはありましたが、監督から「北村匠海のアキラでいい、何にも引っ張られる必要はない」という言葉をもらい、アキラという人間を、自分なりに自由に演じられると思いました。この作品で描かれている、家族の愛という形だけではなく、アキラを皆が大切に育ててきた、そういう愛を心に受けて育ってきたアキラという人物を演じられるということ、それを届けられるということが非常に幸せだなと感じました。
 家族という存在は、いろいろな形はあれど時が経っても変わらないもので、どんなに時代がデジタルになろうがその繋がりは変わらず、この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います。ひとつの命がどんどん成長し、様々なことを乗り越えていく様を、僕の演じるアキラはこの映画の中で体現しています。そこに寄り添う父と、親子ふたりを取り巻く暖かい人々の愛の物語をぜひとも映画館で体感して欲しいなと思います。


阿部 寛さんの印象は?

 今回初めて共演させていただいて、阿部さん演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。言葉や表情、父としてのたたずまい……、大きな船に乗った気持ちでした。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、改めて息子として参加できてよかったと感じています。


瀬々敬久監督について

 たっぷり時間を使って映画というものを最大限贅沢に撮っている印象です。チーム全体が信頼をもって監督の指揮に乗っかっていき、演じている僕たちも心地良くて、演技の中でいろいろと試せる場所をたくさん作ってくださる、可能性と時間を与えてくださる監督だなと思います。贅沢な時間を過ごさせていただきました。


◆ 重松 清 コメント

 阿部 寛さんのヤス、北村匠海さんのアキラ、監督は瀬々敬久さん……もう、この組み合わせだけで、ワクワクしてしまいます。映像化は3度目。しかし、原作こそ同じお話でも、それぞれに独立した『とんび』です。だからこそ、原作者として「新作」を誰よりも楽しみにしています。


◆ 瀬々敬久監督 コメント

 小説「とんび」は今まで二度テレビドラマ化されているだけあって物語の強さを感じます。日本の伝統的な、それこそ国定忠治から、菊池 寛や山本周五郎の世界につながるような人情噺で、生き生きとした人々の暮らしがそこに描かれています。特に、原作者の重松 清さんの自伝的な部分が、息子のアキラに投影されていて、僕はちょうど重松さんやアキラと同世代に当たるのでその時代感覚に親しいものを覚えました。高度経済成長期に小学校で、30歳になる前に昭和が終わり、やがてバブル崩壊。あの生き生きと活気があり、隣近所の人たちは、皆知り合いだった時代を知っている世代。一も二もなく引き受けました。映画では令和の時代まで描いています。そこはオリジナルの部分です。あの時代とは何だったのか。そしてあの時代にあった親と子の関係、それは今でも共通するものだろうし、人と人が一緒に生きること、その素晴らしさ。私たちはどこから来て、どこに行くのか。そこを探ってみたいと思いました。
 活気あふれる躍動感ある豪華な俳優陣が集まってくれました。どのシーンも熱く、それでいて情感たっぷりで、ものすごいシーンの連続になっています。編集ラッシュを見ましたが自分たちが撮影したことを忘れて魅入りました。
 主人公、ヤスを演じた阿部 寛さんは、本当にチャーミングにヤスを演っています。全身全霊でぶつかり、そのエネルギーが見る者を幸福にすらさせてくれる、新たなヤスさんが皆さんの前に現れると思います。北村匠海さんのアキラは、内部にほとばしるマグマを一見静かに湛えながら、急爆発する火山のようです。平成9年生まれの北村さんが新しい感覚で昭和生まれのアキラを演じてくれています。
 決して古びることのない重松 清さんの「とんび」の世界、新たな映画版をぜひ、ご期待ください。


◆ プロデューサー:天馬少京 コメント

 重松 清さんの原作「とんび」は昭和中期以降の瀬戸内を舞台とした物語ですが、そこで描かれるヤスとアキラ、二人を取り巻く町の人々の生き方からは、当時の価値観や規範だけには決して収まらない大らかさ、真に普遍的な温かさを感じました。社会や家族の在り方が急激に変化している時代の移ろいの中で、人と人が純粋に想い合う気持ちとはどういうものなのか、なぜそれが現代においても大切で尊いものなのか。瀬々監督のもと、阿部 寛さん、北村匠海さんをはじめとしたこれ以上ない豪華なキャストの方々が集まり、スタッフ全員の力が結実した作品になると思います。映画という新たな装いでお届けする「とんび」、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。



(オフィシャル素材提供)



関連記事
完成披露舞台挨拶
ただいま岡山!公開御礼会見
公開直前イベント
公開御礼ティーチイン舞台挨拶

Page Top