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『天外者』完成披露試写会

2020-12-01 更新

三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督

配給：ギグリーボックス
2020年12月11日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー！
© 2020「五代友厚」製作委員会

作品紹介

　映画『天外者』の完成披露試写会が都内で行なわれ、舞台挨拶に三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督が出席し、それぞれが、今年７月に急逝した主演の三浦春馬との想い出や溢れる想いを語り、亡き三浦春馬を偲んだ。

　本作は武士の魂と商人の才を持った男・五代友厚（三浦春馬）と、その盟友・坂本龍馬（三浦翔平）、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎（西川）、初代内閣総理大臣となる伊藤博文（森永）を中心に激動の幕末から明治初期の出来事が描かれる。三浦春馬は、圧倒的な熱量で日本の未来のために駆け抜け抜ける五代友厚役を全身全霊を込めて魅力的に演じた。

　坂本龍馬役を務めた三浦翔平は、「今日の日を楽しみにしていました。感無量です。上映できるのは夢のようです」と亡き三浦春馬に想いを馳せながらコメントした。また、坂本龍馬を演じるにあたって、「今までたくさんの先輩たちが竜馬を演じてきましたが、どうしたら僕の色が出せるかなといろいろ考えながら演じましたが、春馬がいたからこそ出来た役だったと思います」としみじみとした口調で語った。

　岩崎弥太郎役を務めた西川は「岩崎は、大きな組織を築き上げた人物。人間的魅力のある人物だったのでは、と思います。体重を少し増やして臨みました」と自身の役柄を振り返った。また、「春馬の頑張っている姿が励みになりました」と三浦春馬のおかげで役に集中できたと話した。

　伊藤博文役を務めた森永は「人懐っこい印象受けました」と自身の役柄を分析した。三浦春馬が演じた五代については「自分のためでなく、人のために生きた人物。五代は素敵でした……」と三浦春馬の熱演に思いを馳せた。

　五代友厚の妻役を演じた蓮佛は「三浦春馬さんとは、高校の同級生です。今回、春馬くん本人から『蓮ちゃん、この役をやってくれない？』と声をかけてもらい、夫婦役がやれて嬉しかったです。「（五代の）『俺についてこい』っていうセリフが、ついていったら絶対良い未来が待ってるんだろうなって。春馬くんの目を見れば『絶対大丈夫だ』って思えるような五代さんでした。五代の強さが魅力的でした」と三浦春馬との思い出を語った。

　五代の母役の筒井は「主演を背負うのは大変なこと。ものすごいテンションと集中力で演じていました」と三浦春馬の演技を絶賛した。

　撮影中の印象的なシーンについて聞かれた三浦翔平は、五代、竜馬、岩崎、伊藤の４人ですき焼きを食べるシーンを挙げ、「ものすごく楽しくて。腹の底から笑顔になれた」とコメント。田中監督も「肉はたくさん用意したのに、ほとんどなくなっていたね」と笑顔を見せた。

　五代が愛した遊女・はる役を務めた森川は「ほとんどが春馬さんと２人きりのシーンでした。『いまのお芝居、すごく良かったよ』とか、私が演技すると必ず声を掛けてくださったので、次のシーンも頑張ろうと思えました。ひと言、ひと言がやさしかった……」と三浦春馬の心遣いに感謝していた。

　田中監督は、三浦春馬に五代役をオファーしたことについて「彼には男性の魅力があって、美しくて、芯をしっかり持っている役者。五代友厚をぜひやってもらいたいという想いがあった。あんなに純粋で、きれいな大人になれるものなのかって思いました。本当に素晴らしい芝居をしています……」と溢れる思いを述べた。

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　最後に、三浦翔平が「僕ら全員、いろんな想いを持っての場に立っています。ご覧になったあと、きっといろんな感情を受け取ると思いますが、どうか彼（春馬）の熱量を、必死に生きた五代友厚の熱量を、しっかり目に焼き付け欲しいと思います」と客席に向かって呼びかけた。

（取材・文・写真：福住佐知子）

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