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『おらおらでひとりいぐも』
第33回東京国際映画祭 舞台挨拶

2020-11-04 更新

青木崇高、宮藤官九郎、沖田修一監督

おらおらでひとりいぐもoraora 配給:アスミック・エース
11月6日(金・大安)公開!
© 2020「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

 《芥川賞&文藝賞をW受賞》した若竹千佐子のベストセラーを沖田修一監督が待望の映画化! 『おらおらでひとりいぐも』が11月6日(金)より公開となる。現在開催中の第33回東京国際映画祭「特別招待作品」として国内初上映、キャスト登壇の舞台挨拶を行い、田中裕子演じる桃子さんの心の声=“寂しさ 2・3”をコミカルに演じた青木崇高・宮藤官九郎、そして沖田修一監督が登壇。今回が初めてのキャスト登壇イベントとなり、田中裕子・蒼井 優など個性豊かな俳優陣との撮影秘話や作品に込めた思いなどたっぷりと語った。


 桃子さんの心の声の具現化である寂しさ2役の青木は「ロンリネス2を演じました」と“国際映画祭”仕様で役名紹介。続いて寂しさ3の宮藤も「ロンリネス3です。今日はロンリネス1がいなくて残念」と寂しさ1を演じた濱田 岳の不在に触れて、会場を和ませた。

 田中との初共演に青木は緊張したのかと思いきや「田中裕子さんだ!と思いながらも、その田中さんは炬燵に入ってめざしを齧っていたり、シュウマイを食べていたり、役柄・桃子さんそのものの佇まい。すごく自然でした」と熟練のなりきりぶりに驚き。宮藤も「昔からドラマや映画で見ていた女優さんですから最初は緊張していたけれど、現場に入ったらもう桃子さんがいるという感じ。寂しさは桃子さんと同じ衣装なので、もはや四人組のような感じになっていました」と一体感を強調していた。


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 皆同じ佇まいとなった衣装について、青木は「寂しさは心の声なので全身タイツや黒子のような衣装を想像していたけれど、桃子さんが着ている衣装の大きいサイズが用意されていて『なるほど、こうくるのか』と面白かった」とユニークな設定に納得。沖田監督は「抽象的な衣装にする案もありましたが、男たちがみんな桃子さんと同じ服を着たら自然だと思ったし、男の人がおばあちゃんの桃子さんと同じ衣装という面白さと可愛さがあると感じました」と狙いを明かした。

 寂しさたちは常に行動を共にしていることから、宮藤は「もう一人欠けると不安に……なんか足りない!みたいな。(寂しさ1の)濱田さんが撮影時にいないときの寂しさはハンパなかかった」とロンリネスたちの知られざる絆を口にし、「動きとかも阿吽の呼吸というか、位置取りも役割も何となく撮影で繰り返すうちに相談せずに決まりました」と証言。それに沖田監督も「3人にしか分からないところがあるんですね」と寂しさトリオの演技に太鼓判を押していた。


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 最後に青木は「やはり映画館で映画を観るのは楽しい。こういう映画をマスクを外して、笑いながら観ることのできる日が来ることを信じています」とコロナ退散に願いを込める。宮藤は「寂しさというこの役に選ばれたことを誇りに思います。寂しさは僕等しか演じることができないと思います。坂本竜馬とかならば、似ている似ていないがあるけれど、寂しさは概念ですからね!」と唯一無二の役に胸を張っていた。

 日本での観客を前にした初上映に沖田監督は「このような状況下で多くの方に観てもらえるのが奇跡のようで感無量です。11月6日の公開後にもたくさんの方々に観ていただきたい」と期待を込めていた。


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(オフィシャル素材提供)



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