2020-01-04 更新
人と人との繋がりや心の琴線に触れる物語を描いてきた劇団テンアンツ代表の上西雄大監督が、30年以上児童相談所に勤務している児童精神科医師の楠部知子先生から「虐待をしてしまう大人もまた傷ついている」という実態を耳にし、傷ついた子どもだけでなく、虐待をしてしまう大人にも眼を向けてあげてほしいと制作した感動のエンターテイメント映画『ひとくず』が、この度、2019年12月7日に閉幕したミラノ国際映画祭にて最優秀作品賞と最優秀男優賞を受賞し、3月14日(土)より、渋谷・ユーロスペースにてほか全国順次公開されることが決定した。
本作は、5月に行われたニース国際映画祭で、子ども時代に虐待されて育った空き巣の男役の上西雄大が外国語長編映画部門主演男優賞を、育児放棄する母親役の古川 藍が助演女優賞をそれぞれ受賞。6月には、国際的女優・映画監督の桃井かおりやイギリス人プロデューサーのアダム・トレルらが審査員を務めた熱海国際映画祭で、上西雄大が最優秀監督賞、育児放棄される子ども役の小南希良梨が最優秀俳優賞をW受賞しており、満を持しての日本での劇場公開となる。
この度最優秀男優賞を受賞した上西雄大より喜びのコメントが届いた。
<監督・脚本・編集・プロデューサー:上西雄大 コメント>
児童相談所の嘱託医の先生に悍ましい虐待の事実をお聞きし、その夜眠れず一晩で脚本を書きました。
この映画は虐待という残酷な事実に向けた僕の想いでした。
この映画は製作後、多くの良心とめぐり合わせててくれました。
その映画『ひとくず』が賞を頂き心から感謝をいたします。来年公開へ向けより深く想いを埋めることが出来ました。ありがとうございました!
(オフィシャル素材提供)
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